Marumaru's TinyPlaza
(2010.04.28)(book)音楽の正体
『音楽の正体』/渡辺 健一
音楽の理論について書かれた本。有名な曲を引き合いに出して、名曲が何故心に残るのかを説明しています。
もともとTV番組だったらしく、1放送分を1章にして、1章10頁程で一つのテーマについて語られている為、非常に読みやすかったです。
音楽理論は、とにかく難しくて取っつき難いという印象だったんですが、有名な曲のこの部分が何故印象に残るのか。という切り口で、説明にも例え話を使っているので、難しく考える事無く読めました。
何より、音楽の話なので、実際にギターでコードを弾いてみるなり、エレクトーンでメロディを弾いてみるなりすると書いていある事を実感とし分かって楽しい。
例えば、コード進行で「C→G→C」は綺麗に区切りよく終わって、「C→F→C」だと少し物足りない感じで終わる。だから名曲にはわざと「C→F→C」進行にして何度も聞きたくなるようにしている。みたいな説明だと実際にコードを鳴らさないとなかなかピンとこないんですよね。
全編を通じて、へぇ~~と言う内容で、コードを見ながら弾き語りをする時にちょっと意識をしそうな、そんな本でした。
余談ですが、説明の端々にバブルの香りがする(笑)95年の出版……この頃のCDはバカ売れでしたね。