Marumaru's TinyPlaza

(2010.05.24)(book)神の国の歩きかた―萌え萌え日本神話講座―

『神の国の歩きかた―萌え萌え日本神話講座―』


タイトルと表紙に惹かれて買ったんですが、予想外にしっかりした解説本で驚いた。

世界の始まりである天地開闢から初代天皇の誕生までをしっかりと解説してあります。流れ的には多少はしょってありますが、エピソードを中心に図説入りで分かりやすかったです。

どちらかというと、日本神話を軽くかじってる人向けに細かいところを掘り下げるような本でした。全くの知識ゼロで読むと多分面白くない……。

萌え本っぽいところは、巻頭の挿絵と、章の合間に申し訳程度にあるキャラクターによるかけあい、巻末のイラスト付きアイテム図鑑ぐらい。アイテム図鑑(=日本神話に登場する武具道具の紹介)はこの本を買う層にとっては嬉しいところ。

強いて言えば、神の名前と1行紹介が続く箇所が多いところですが……日本神話はとにかく登場する神様が多いのでこれは仕方のないところ。

個人的に一番便利だったのは索引が付いているところ!これは嬉しい。

しかし、日本神話ってアマテラス、スサノウ、ツクヨミの三貴子か大国主命(オオクニヌシノミコト)の因幡の白兎ぐらいまでは分かりやすて映えるエピソードに溢れているけれど、それ以降は地味……というか映像化しにくいなぁ、と改めて思う。日本の始まりまでの流れとして見ると面白いんですけど、ね。やっぱりキャラが立っっていないと物語としては地味になります。

その点、北欧神話やギリシャ神話は神にエピソードが付属しているような形なので非常に分かりやすいですね。

神話はスケールの大きなファンタジーとして読むと純粋に面白いです。まさに、暇を持て余した神々の遊び。




<(2010.05.23)コブクロ (2010.05.25)(book)「バンドやろーよ!! ~Let’s MUSIC!!~」>