Marumaru's TinyPlaza

(2014.07.24)(movie)思い出のマーニー

『思い出のマーニー』


この映画のジャンルはホラーで良いんでしょうか?

原作は未読なんですが、原作は多分女児向けの児童文学として良い作品なんだと思います。とある理由から心を閉ざしぎみの女の子が、療養の為に訪れた田舎町でひと夏の不思議な体験をするお話。

ただ映像化した時に盛り上がりが無いまま2時間が終わってしまったと言うか、贅沢な時間の使い方だったと言うか。後半の展開を含めて個人的には好きだったけど、人には薦めない映画だと思う。

あ、でもマーニーは可愛かった。金髪にワンピース姿って言う最近あまり見かけなくなったお嬢様スタイルの女の子の仕草をジブリクオリティで堪能出来ただけでも価値はあったと思う。メイドさんも出てたし。

物語の確信に迫るネタバレ…と言うか事実があるので、ちょっとでも気になってる人は他から情報が入る前に観といた方が良いと思います。

以下、ネタバレ





















お祖母さんと空想の中で百合とか、新鮮でした。

映画的に盛り上がりが無いんですよね、強いていれば後半のサイロの部分なんでしょうけど、それも効果音と美麗な絵で無理やりって感じがしました。と言うか映画的な盛り上がりが作りにくい作品なんですよね、きっと。

観ていて一番面白かったのはマーニー絡みの過去が明らかになる部分なんだけど、それも映像化すると回想を続ける感じになってしまったのがちょっと残念。

マーニーのダンスシーン等であった顔のアップがすごく怖かったんだけど、あれは空想の中だからって事でわざと視点が会っていないような演出だったんだろうか?

何にせよ、前述の通り「綺麗なお洋服を着た女の子の可愛い振る舞い」を綺麗な映像で堪能出来たのが純粋に良かった。

これ、小説で幼い時に読んで想像力を働かせながら楽しむのが一番だと思う。映像化するとどんなに綺麗な映像でも見せられたものが全てになってしまうから。

余談だけど「永久に」って言い回し、あまり使わない気がする。「永遠に」だと使うけれど。




<(2014.07.17)げんしけん 二代目について (2014.08.10)『堂々巡りの夜』を弾いてきた>