Marumaru's TinyPlaza
(2017.07.18)(book)ハミングバード・ベイビーズ
『ハミングバード・ベイビーズ』(1巻+Web連載13話迄)/久住昌之・朔田浩美
女性2人がメインの音楽と酒と肴の話。
原作が「孤独のグルメ」、「花のズボラ飯」の久住昌之さんなんですが、ハイテンションでおかずの名前を呼びあげ、素材や作り方をレトリカルに謳っていく様は、まんま「花のズボラ飯」でした。
久住昌之さん原作の話で酒がちゃんと入る話を初めて読みましたが、うん、ただの飲兵衛じゃないか(褒め言葉)。
というか、オッサン(失礼)が話を描いてるせいで、女の子が主人公なのに、根底がやたらとオッサンくさくて非常に親近感を覚えるんですよ。普段はOLやってる美人の女の子がワンピース姿でギターを弾く姿なんて映えるに決まってるでしょ!ギャップもあるし。しかも弾いてるのはハミングバードだし、師匠仕込みの魅せるテクニックがあるとか、何それ、マンガみたい。
そのくせ、夜はお店の選択も注文の仕方も完全にオッサンだし。本当に最高。
やっぱりね、肴が美味しいとお酒も進むし、お酒が進めば会話も弾んで、その中で親しくなっていって、人生が絡み合っていくもんだよね。
しかし、音楽系の話かと思って読み始めたら、がっつりとグルメ……っていうか、居酒屋で舌鼓打ちながらがっつりと肴の礼賛をしてるグルメマンガでちょっと驚きました。