Marumaru's TinyPlaza

(2018.07.20)(book)アズールレーン episode of belfast

『アズールレーン episode of belfast』/助供珠樹


知人からお薦め頂いた本です。アズレンは未プレイだったんですが、おかげで設定が分かりました。どうでも良いんですが、表紙のキャラを見た時(話の主役のベルファルトでした)に、「夜明け前より瑠璃色な」のメインヒロインであるフィーナを思い出しました。紫がかった銀髪ロングのキャラは大好きです。

ベルファルトという真面目なメイド長が、自分らしさを探して色々と頑張るお話。設定上、登場人物が全員女性なので、頑張るマジメな女の子とそれを取り巻く面子のキャッキャウフフな話でもあります。

何を以って自分らしいとするのかって難しいです。そして自分のキャラクタ(特性)というものは、自分が決めるのではなくて周りの人達と相対的に比べた時、周りの人達が作るものですもんね。

そうすると、自分が周りからどう見られたいのか。つまり、どんな風に見られる自分になりたいのか、って話になります。自分の在るべき姿が分かれば、自分がどう行動するべきなのかも分かる。つまり自分自身に自信が持てる。その自分に軸がある姿というのが、周りから見た時に「自分らしい」姿なのかもしれない。

そんな事を、ベルファルトが様々な体験や周りとの遣り取りの中から見つけて行く話でした。が、そんなテーマはあるものの、基本的にはほのぼのとした日常を描く中で、ベルファルトというキャラクターの魅力を掘り下げて行く感じで、まんがライフ系の4コマ漫画のような雰囲気でした。

今回、kindleのハイライト機能を初めて使ったんですが、この機能とても便利ですね。もともと小説は気に入ったフレーズとかに線を引きたい人なんですが、本が汚れずからなかなか出来ず、どうしてもって場合は付箋を貼ったりしていたんですが、そんな読み方をするならこのハイライト機能はぴったりでした。ハイライトを付けた部分を後で一括ピックアップ出来たり、ハイライトしていない部分でも本文の全文検索が出来たりと、電子書籍ならではの読み方を堪能させてもらいました。

あと、他作品のパロディはとても好きなんですが、パロディが入ると作品に対する見方が、「その世界を描いたもの」から一気に「現実世界の話」、って印象になってしまいます。アズレンの場合はそれでも問題ないのかもしれませんが。




<(2018.07.12)(book)メルヘンファンタジーな女の子のキャラデザ&作画テクニック (2018.08.15)2018ペルセウス座流星群>