Marumaru's TinyPlaza

(2021.02.21)オンライン同人音楽即売会(ミュートピア)に一般参加した

友人がサークル参加しているオンライン同人即売会(Music Utopia(ミュートピア)vol.03)に一般参加してきました。



すごく楽しかった。それに新しい音楽との出会いもいっぱいあって幸せだった。

カタログのサイトがあって、それにサークルの一覧や各サークルの紹介、試聴曲が貼ってあったりするんですが、即売会はオンライン上に作られています。pictSQUAREというシステムで構築されていて、2Dのドット絵キャラをアバターにして、マップの中を歩き回って各サークルさんのスペースを見て回る。FC版ドラクエの街の中みたいなイメージです。

実際の情報としては、カタログサイトの出来が良いのでカタログサイト内で拾えるんです。が、オンライン空間の中で、他の参加者の人と歩き回って、サークルさんのスペースで看板やメッセージボードを眺めたり、他の参加者やサークルの方と吹き出しでチャットをしたりしていると、イベントの空間に参加しているという実感が湧いて楽しいです。やっぱり作った人と直接交流が出来るのが即売会の魅力ですね。

と言うか、ドット絵マップを歩き回って吹き出しチャットするっていうインターフェイスは、まさに初期のMMORPGです。初めて触れたMMORPGである風の王国を思い出して懐かしくなっていました。ただ、2Dのドットキャラをアバターにしてコミュニケーションをとるなら、アバターの感情表現(表情を変えたり、ハート等の吹き出しを出したり)が出来るともっと面白かったのに、と思うのは贅沢でしょうか。

閑話休題。

そんなオンラインイベントを楽しんでいたんですが、参加者目線で少し物足りない部分もありました。オンライン上のイベント会場を回っている時のサークルさんが作っている音楽に触れるまでのプロセスが長いんです。

各サークルさんが、それぞれに趣向を凝らしてサークルスペースを飾って、背景画像を変えたり、内装を凝ったりしているんですが、参加者としては音楽に出会いに来たのであって、サークルさんのオンライン上のイベントスペース装飾を見に来たんじゃないんです。それぞれのスペースの定位置にある看板をクリックすれば、そのサークルさんの詳細が出て、試聴曲URLも載っているんですが、自分でそのURLをコピーしてブラウザに貼り付ける必要があります。

試聴曲URLに関しては、カタログサイトと違い形式が統一されていないので、飛んだ先のサイトで更に試聴曲を探したり、URLがTwitterだったりすると、そのTwitterサイトからメディア欄を見て~みたいな工程が必要で少し手間でした。個人的にはバーチャル空間の中で居るのに、外部サイトに飛ばされると、その世界への没頭感がそがれるので少し寂しいです。

と言うか、個人的にはオンライン会場でサークルさんのスペースに入ったら、自動的にそのサークルさんの試聴曲が流れる、ぐらいで丁度良いと思いました。この辺りは、pictSQUAREが音楽イベント用じゃなくてオンライン即売会の汎用システムだから難しいのかもしれませんが。ただ、音楽イベントにおける試聴曲は通常コミケにおけるサークルカットなので、そのサークルさんについて何よりも先に知りたい情報であると思います。

その試聴曲に関してですが、参加者としてはせっかくイベントに参加しているので、出来るだけ沢山のサークルさんを見て回って新しい出会いが生まれる事を求めています。なので、試聴曲は(カタログサイトだと90秒縛り)そのサークルさんの良さを出来るだけ入れ込んで欲しいと思います。この辺り、コミケ等ではジャンル分けが細かくなされていて、サークルカットもイラストなので、一目見るだけで「自分のアンテナにピンと来るかどうか」を判断出来るんですが、音楽の場合はどうしても聞かないと分からないので。

なので、新しいアルバムがあるなら試聴曲で出来るだけクロスフェードで全曲を聞かせて欲しいんです。どの曲が琴線に触れるかは自分にしか分からない。そして、クロスフェードで切り取る部分も、イントロからじゃなくて、一番盛り上がる感情的な部分を切り取って欲しい。これって実作業が伴うので手間だとは思うんですが、作曲する手間に比べたら微々たるものだと思います。

こちらは自分から聞きたくて求めている訳ですが、90秒の試聴曲が1曲の頭90秒を切り取ったもので、30秒ぐらいイントロが続くと流石にちょっと厳しいものがあるんです。シークすれば良いのかもしれませんが。そして、ジャンルやサークルの説明でいくら興味があっても、試聴曲を置いていないサークルさんは……ね。すごく素敵な出会いがあるかもしれませんが、限られた時間の中で他にも回りたいサークルさんはある訳で。

そんな中で、音楽の世界を表現した素敵なイラストが置いてあると、やっぱり惹きつけられてしまって、試聴曲をじっくり聞いちゃうんですよね。音楽の創作をプロモーションするのって本当に難しいなって思いました。

エアコミケ等で話題になっていた、オンライン上の即売会ですが、主催者もサークルさんもすごい熱意に溢れていて、創作の場の雰囲気っていいなぁと改めて思いました。そういえば即売会に参加したのってもう10年ぶりぐらいかもしれない。

最後に、このイベントで素敵な作品に巡り合えたので紹介します。

iski & syunkit

まず、素敵なイラストで惹かれました。オシャレ。そして歌謡曲のようなジャズのような曲調と可愛いボーカルの声。そんな中に入っているジャズのようなギターが最高。アルバムのクロスフェードを聞いていて、「さよならショコラ」と言う曲ががっつり琴線に触れました。Youtubeとかで他の曲も公開されていて聞いたんですが、どれも本当に好き。歌詞がコケティッシュで良いんです。何と言うか全体的な雰囲気がオシャレ!(語彙)

アルバムを買って、スペースの中にいらっしゃったご本人に「アルバム買いました!」と伝えられて幸せ。色々話したい事もあったんですが、サーバが重くてチャットがままなかったんですよね。ただまあ、一般参加者からサークルさんに対する一番の意思表示は「買いました」だと思うので。(後でメッセージボードの存在をしってがっつりメッセージ書いてきました。)

二胡ジャズRecezza

二胡とジャズ!どちらも単体で好きなジャンルですが、この二つを組み合わせるとこんなに素敵なんだ、と。とにかく聞いててめちゃくちゃ心地良い。波に揺蕩う感じ。本当に最高!(だから語彙)

ウチナキレコード

うん。イラストが可愛いと初動の訴求力が大きいよね……。こういうイラスト好きな人はこんな音楽好きでしょ!って感じの音楽でした。民族系の曲を作っているサークルさんなんですが、メロディも音色もコーラスも、とてもいい塩梅で合わさっていて聞き心地が良いんです。ずっと聞いて居たい感じ。土系で泥臭いとサークルさんは表現されていましたが、大地のやさしさ、ぬくもりを感じられる曲でした。




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