Marumaru's TinyPlaza

(2011.07.30)オワコンってなんなの

最近、たまに見かける「オワコン」と言う言葉。たぶん、「終わったコンテンツ」の略なのでしょうが……この言葉に対して私はどうしても違和感を覚えてしまいます。

そもそも、受け手側が作り手の作ったものを「終わった」と判断するのは間違っていると思うんですよ。それはコンテンツが有償であっても無償であっても。それは有償コンテンツの売り上げが下がった事に対して放たれた言葉であっても。

常々感じている事ですが、「好き」の反対は「嫌い」ではなくて「無関心」だと思います。「嫌い」になると言う事は「好き」になるのと同じぐらいのパワーが要る事なんです。

だから、作り手が必死に作ったコンテンツに対して、わざわざ労力を使って「終わった」と声高らかに叫ぶ事は、そのコンテンツに対しての罵倒以外の何者でもないんです。そんなにそのコンテンツに対して恨みがあるの?

もともと、煽り言葉なのに何を当たり前の事を言っているんだ?と思われるかもしれません。でも、ネット界隈を見るとあまりにもこの言葉が軽々しく放たれているような気がして仕方が無いんです。だから、一度自分の考えを言葉にしたかった。この言葉はそのコンテンツに対する明らかな罵倒なんですよ、と。

間違っても、昔好きだったけれど今はあまり興味がない。そんなコンテンツに対して使って良い言葉ではないと思うんです。

もし、本当にコンテンツが終わるなんて事があるのなら、それはコンテンツが無くなった時ではなくて、そのコンテンツの記憶がみんなの記憶から完全に消えてしまった時だけ。人の力で意識的に終わらせられるものなんかじゃない。


どこかの漫画の台詞だったと思いますが、「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!」まさにこの言葉の通りだと思います。

好きなものは熱く語って欲しい。好きなモノ語りは愛情に溢れていて純粋に読んでいて楽しいし、それによって自分が今まで知らなかったものを知るキッカケになるかもしれないから。

「批評」をするのなら、良いにしろ悪いにしろ理由をちゃんと言って欲しい。そうでないのなら、好きじゃないものの事は何も言わなくて良いと思うんだ。自分の中で熱が引いたものをわざわざ引っ張り出して貶める必要なんて無いんです。そいうものは自分の心の中に仕舞っておいて、また再び熱を持つその日までゆっくりと眠らせておこうよ。


もしかして私はネガキャンをする為の言葉に釣られている!?だったら良かった。オワコンなんて本当に思っている人はいなかったんだ!!




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