Marumaru's TinyPlaza

(2012.08.18)(book)ビブリア古書堂の事件手帖

『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち』/三上延


以前に本屋を訪れた際に綺麗な表紙が気になっていた小説でした。それから何度か本屋で見かける度に気になったので買って読んでみました。表紙買い?はい、そうです。


買った動機は不純ですが、内容は面白かったです。古書店が舞台のミステリー風小説で、故あって入院をしている古書店のオーナー栞子さんと、アルバイトで入ることになった主人公を取り巻くちょっと不思議な出来事が収録された短編集です。

古書の査定が出来る栞子さんが入院しているので、古書を売りに来た人が居ると主人公が本を預かって、栞子さんのもとへ持っていくんですが、そのついでにお店や街で起こった不思議な出来事の話をすると、聡明な栞子さんが安楽椅子探偵になって事件を紐解いていくような展開。

面白いのが、お話のタイトルが本の題名になっていて、その本にまつわる話で毎回ストーリーが進んでいくところ。本の時代背景や出版状況、内容も絡めながら本に紐付く物語が明かされていくさまが読んでいてとてもワクワクするんです。

それに、この本を読むと、作中で挙がっている本に興味が沸いて読みたくなること請け合いです。知らなければただの本ですが、「ビブリア」でも他の事でも、何かの記憶が紐付くとちょっと気になる本になります。

余談ですが、作中ではずっと栞子さんは眼鏡と書かれていたんですが、イラストの栞子さんは眼鏡してないんですよね……。眼鏡好きって訳でもないので別に良いんですが、何か理由があったのかしら?私、気になります。



kamikuzu この作品読んではいませんが、最後のネタに反応しました。しかし、眼鏡なら 女性の大きなおっぱ…ではなく、太ももあたりに置いてあるじゃない。自分紳士だからすぐわかったよ。決して、この表紙を書かれた方が越島はぐさんだとか、この絵について、コメントしてないのかなとか、探してるうちに、第15回電撃イラスト大賞銀賞で、選考委員の天野喜孝さんのコメントとか見てないんだからね。結局コメントは見つからず、想像してみることにする。作中彼女がどのように立ち振る舞うか知りませんが、本に対して思いを馳せる、巡らせる、考察するとき、眼鏡を外しているのでは、ないですか、そんな無防備なひと時を描かれたのではないでしょうか。でも、きっとMarumaruさんは こうおっしゃられるのでしょうね。作品読んでからコメントしてくれないかと、全くその通りだと思います。 (2012/08/19 06:08:17)

Marumaru 本屋で1~3巻までの表紙を眺めたんだけど、どれも眼鏡をしていなかったのね。で、作中では眼鏡をしているって描写を何度も使っていたから、敢えて表紙イラストで眼鏡を取っているんだろうけど、どうしてなのかなーと。裸眼の方がイラストの雰囲気が出るって言われたらそれまでだけど。表紙の雰囲気に惹かれたのは確かだけど、中身も面白かったからお勧めだよ。 (2012/08/19 09:19:13)


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