Marumaru's TinyPlaza
(2014.12.04)(book)ギフテッド
『ギフテッド』/山田 宗樹
百年法の作者の本。タイトルで既に意味深です。
割と突拍子も無い事をやっているんだけど、普段の日常世界の日本から物語が始まって、読んでいく中で漂う微かな違和感が膨らんでいく感じが良かった。敢えて例えるなら、Steins;Gateの序盤から中盤にかけての流れを彷彿とさせました。
まだ2冊しか読んでないですけど、現代日本を舞台とした世界に何か特殊な異変が起こって、それに立ち向かおうとする主人公とそれを取り巻く人々の物語。っていうのがこの作者の作風なのかもしれません。
ただ、序盤のから中盤にかけては面白かったんだけど、最後のオチがちょっと唐突過ぎた感じ。完全にSFになってました。それを言うと百年法も大概でしたけど、あっちはまだSF要素があったってだけで、それをメインにしてる訳ではなかったから。
現実の日本と言う設定は細かい描写をしなくても、誰もが共通認識として持っているから使いやすい反面、「現在の日本」とは違う事をするならしっかりとした手順を踏んで描写をしないと、逆に違和感が増してしまうのかもしれません。その辺り、ゲームはテキスト以外にも絵や音でイメージを補完出来るのでフィクションが絡んできても違和感は少ないかも。
ここまで書いて、自分の想像力が欠如してきてるだけかもしれないと感じ、少し焦りました。