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(2019.11.26)(movie)ブレードランナー ファイナル・カット

『ブレードランナー ファイナル・カット』


ターンエーガンダムでシド・ミードの名前を知った時に一緒にタイトルは知っていたんですが、未だに見てはおらず、古典の名作として教養として見ないと……みたいな変な脅迫観念に駆られながらも結局見ないままだったんですが、2019年の11月がブレードランナーの舞台の年と知り、今見ないといつ見るんだよ!ってことで見ました。(PrimeVideoは本当に便利な文化)

この映画が作られた1982年と言えば私が生まれた頃。その時に想像した37年後の未来を、その年をむかえた現在に見る事が出来るのは不思議な気分です。

サイバーパンク?スチームパンク?(違いがよく分かっていない)の作品で見かける「それっぽい世界観の描写」はこれが原典だったんだって思うと、すごく納得しました。やっぱり原典を知らないと、影響を受ける過程やオマージュを正しく理解出来ないですね。温故知新。

空飛ぶ車や、コンピュータ技術、解析技術といった現代で実用化されたりされなかったりした技術を、とてもアナログな手法で実現した未来を描いているのが、とても浪漫があります。だから実際の未来とは違っていても、未来の一つの形として、サイバーパンクやスチームパンクの世界が広く受け入れられているんだろうな、と。

未来の一つの形、所謂パラレルワールド的な考え方はSFでは一般的だと思うんですが、個人的にはシュタインズゲートの物語で実感として根付きました。過去改変や並列世界、それぞれの世界に及ぼす影響についてゲームやアニメという形でとても分かりやすく描かれていましたから。

それと、ストーリーは、思ったよりサスペンス寄りで意外でした。勝手なイメージで、すごいアクションが繰り広げられるような作品だと思っていたので。ただ、メッセージ性は本当に強かった。だからこその名作なんだろうなぁ、と。

そして、最後の終わり方が最高に格好良くて痺れた!




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