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(2026.05.09)(book)自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。 (1)

『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。 (1) 』/しき


友達が同名作品のコミカライズを好いているという話を聞いて興味を持って、早速図書館にと思ったんですが流石になろうのコミカライズは置いていなかったので原作小説の方を県立図書館から取り寄せてもらって読みました。

この本、一度出版された後に児童文庫レーベルで再度出版されているんですね。今回読んだのはアルファポリスきずな文庫版。

実のところ、この悪役令嬢を含む所謂『なろう小説』に対してそこまでいいイメージを持っておらず、10年程前に入院時の差し入れで頂いて読んだ『異世界のんびり農家』が初だったんですが、何と言うか妨害の無いシムシティを眺めている感じで、現代の知識を使って異世界で無双!は良いんですが、どこかで大きなピンチなりイベントが起こるかと思ったらそのまま終わってしまって肩透かしを食らったのを覚えています。4コマ漫画雑誌を読んでいる感じと言うか。なので、異世界転生モノ、追放モノ、そしてこの悪役令嬢モノもジャンルだけは知っていたという感じでした。

なんですが、久しぶりに読んでみると純粋に楽しかったです。この作品の設定が面白かったのかもしれません。女性の主人公がイケメン男性を攻略する逆ときメモ、(多分アンジェリーク辺りが元ネタだと思われる)所謂『乙女ゲー』の世界に悪役令嬢として転生した主人公が、前世の知識を活かしてストーリーを盛り上げた末に当て馬として没落……『ざまぁ』される為に頑張る、と言う何だそれ?なストーリー。

だけど、悪役令嬢が憎めない良い人過ぎて、全然悪役になりきれずに婚約者からも周りの令嬢からも愛玩動物的扱いを受けるという展開。なんだろう、悪役令嬢っていうか00年代ぐらいのゲームによく出てきたロリお嬢様キャラを彷彿とさせる。

そんなこんなで誰も死なず傷つかず、心地良い笑いだけを残して読み終わってしまいました。普段、ミステリ系を読むことが多いから殺人や怨嗟とは縁遠い展開に衝撃を受けました。でも、夜寝る前に読むならこういう話が癒されるのかもしれない。

なるほど確かにこれなら児童文庫になる訳ですね。そんな訳で続きを読んでみようと思った作品でした。




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