Marumaru's TinyPlaza
(2026.06.25)(movie)百円の恋
『百円の恋』
SNSで名前を知ってちょっと気になった映画だったんですが、PrimeVideoに入っていたので観てみました。
引きこもりが一念発起してボクシングを始めるという漫画等でたまに見かけるストーリーなんですが、主人公が30代の女性というところが新鮮でした。
深夜の買い物でボクシングに打ち込む男性との出会い、バイト先の個性的な店員さん・お客さん、望まぬワンナイト、などVシネマのような展開が続いてすこしダレ気味でしたが、それは後半ヘの布石でした。
ヒロイン一子がボクシングに目覚めてからの後半が本当に熱かった。往年の少年漫画さながらの熱さを感じる修行シーンを経て迎える最後の試合のカタルシスがたまりません。
と言うか、ヒロイン役の安藤サクラさんの演技力がすごい。だらしない女性から、ボクシングファイターとしての格好良さ、泥臭さを見事に演じていました。作中で一子は特訓を重ねながらボクシングが上達するのですが、その上達っぷりが素人目から見ても明らかで、女優さんにここまで本気でボクシングをさせるんだ、と驚きました。
加えて序盤から終盤にかけての体形の変化がすさまじい。だらしない体つきから、徐々に体を絞って筋肉もどんどん付いていくのが目に見えて分かります。内容もですが、安藤サクラという女優さんの演技に対する姿勢に一番感動したかもしれません。
そして終わり方がかなり気持ちいい。青春の涙を流した後にカメラが空を向いて爽やかなロック調のエンディング曲イントロが始まる。完璧なクロージング。
何者にもなれなかった自分が、輝くものを見つけて、その憧れ、そして憎しみを原動力にがむしゃらに頑張る。こういうストレートな話は心を打たれます。青春は年齢を言うのではなく、自分の中にアオハルが存在する期間の事を言うんだと思っています。
