Marumaru's TinyPlaza
(2026.07.12)(book)双蛇密室
『双蛇密室』/早坂吝
早坂吝さんの『上木らいちシリーズ』第4巻。2つの時代と2つの密室2、そして2つの殺人事件、それら関わる2匹の蛇とは……。という感じの物語。
何が面白かったかって、今まで読んだ事も無いような初めてのトリックを見せてくれた事。そして、絶対に現実には無理だろう、と思いながらも、知識と理論を積み重ねる事で「まあ、そこまで言われるのなら……」と納得させてしまう力がある事。
この物語はあくまでフィクションなので、その世界の中で理屈が通っていれば良いんです。現実には無理だろうと思われる事を、言葉を積み重ねて物語の中にトリックとして顕現させた事。そのトリックが今まで見たことも無いようなものだった事。そして、そのトリックを使ったストーリーと伏線が非常に綺麗だった事。いい話でした。この作者のトリックにはいつも驚かされます。
加えて、このシリーズ定番の下ネタ要素も存分に盛り込まれています。解説にも書かれていましたが、エロくしようとしているのではなくて、下ネタを上手く物語に絡めているところが面白いな、と。
