Marumaru's TinyPlaza

(2026.07.27)(book)メーラーデーモンの戦慄

『メーラーデーモンの戦慄』/早坂吝


最近はまっている早坂吝さんの上木らいちシリーズ。気づけば既刊最新刊まで辿り着いてしまった。

今までのシリーズで登場で登場したキャラが再登場するある意味同窓会的な作品。名前は伏せてあるものの、過去作を読んでいる人には分かる演出が嬉しい。上木らいちという探偵(娼婦)を中心として、彼女に絡んで魅了された人物が作品を越えて描かれるのは良いですね。

シリーズを追うごとに気になっていた藍川と凪の関係ですが、前回で一区切りついたのか今回は物語の事情もあってほぼ会うことはありませんでした。が、離れているからこそ二人の心情が余計に描かれているような気がしました。この二人、早くくっつけばいいのに。

そして、相変わらずの下ネタ要素も冴えていました。下ネタがちゃんとトリックに絡んでいるのがすごいよなぁ、と。この世界は変態ばかりかと思わせる微妙にマニアックなネタですが、下ネタという範囲に落とし込んでいる辺りのバランス感覚が好きです。

個人的に、LINEやDoCoMoを彷彿とさせる実名はぼかしているのに、ツイッターだけは実名で登場させていた。だから企業イメージの関係でツイッターでつぶやかれていた内容には嘘はない(その前提で読者はなぞ解きをしてくれ)。とメタ的な事が書いてあったのが衝撃でした。そんなのアリなんだ。

しかし、結果的に上木らいちシリーズの中で一番真っ当なオチとトリックだったかもしれない。

……と言うか、今までのキャラが登場しての後日談が書かれているけど、上木らいちシリーズ、これで終わりじゃないよね?ずっと読んでいたいシリーズ。




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