Marumaru's TinyPlaza

(poem)048_カウンセラー

「カウンセラー」

なかなか切り出さず
一人で緊張してる私を見て
話の内容なんて
分かっていたはずなのに

君の目を見ながら一言一言
ゆっくり話す私の言葉を
君も私の目をみながら
しっかりと聞いてくれた

少し困った顔をしながら
それでも私をしっかりと見つめて
まるで人生相談のように
君はゆっくりと答えてくれた

傷つけないように言葉を選ぶ
そんな君の優しさに振れただけで
振り絞ったこの勇気は
決して無駄じゃなかったと分かった

そして相談を終えた私は
少し晴れ渡った気持ちで
席を後にした