Marumaru's TinyPlaza

(poem)106_雨の朝

「雨の朝」

カーテンから仄暗い光が漏れて
さらさらとした音が窓の外を包む目覚め

どんよりとした空気は普段よりも重く感じる
頭に部屋に霞がかかったような目覚め

こんな朝は分かってしまう

口をつく言葉が
音と一緒に地面に流れ落ちてしまう事を

伝えようとした気持ちが
届く前に地面に吸い込まれてしまう事を

だから
言葉にとても力を込める

灰色のカーテンをつらぬくぐらいに
鳴り止まない音のシャワーを弾くぐらいに

だから
気持ちにとても力を込める

みんな自分だけの世界を持っている日に
相手の世界に届くように