Marumaru's TinyPlaza

(2011.11.23)『洞窟物語』を知っていますか?

DSiウェアで「洞窟物語」が配信されたので、早速買ってきました。

このゲームについてネットでの紹介を見て、スクリーンショットを見ただけで「懐古ゲー」って判断をするのは本当に勿体無いゲームなので、簡単に紹介してみます。


「洞窟物語」は、武器を切り替えながら洞窟内のマップを探索して進んでいくアクションゲームなんですが、とにかく「気持ちよく」プレイさせる事に力を注いでいるゲームです。システムやバランス調整、音楽に至るまで各要素が本当に練りこまれている。だからプレイしていてとても気持ちいいし、楽しい。結構歯応えのある難易度で、何度もやり直した部分もありますが、苦労した部分も先に進めた時の達成感がこれまたとても気持ちいいんです。

例えば、基本的なシステムで言うと、武器を撃つ時に上に撃とうと思えば普通に上に撃てて、ジャンプ中に下に撃とうと思えば撃てます。移動も動こうと思った場所にスムーズに動けるし、次に行くべき場所もそれとなく示してくれる。マップも広すぎず狭すぎず。攻撃を食らった時も、当たった時はちゃんと当たったなって実感出来ます。とにかくプレイしていて違和感が無いんですが、違和感が無いって状態にまで調整してる事自体が職人の業だと思うんです。

それと体力・ダメージの明確な表示。ボスの体力ゲージがあるのは良いとして、与ダメージ、被ダメージが数字としてはっきりと表示されます。これってアクションゲームでは珍しいと思う。これによって、ボス戦等のダメージ計算がやりやすかったり、死んだ時も理不尽な気持ちがあまりおきないんです。攻撃を続けてヒットさせた時は、攻撃が途切れたタイミングでダメージの総量の数字が表示されたりします。

次に、武器の成長。武器にレベルがあり、敵を倒して経験値を溜めることでレベルアップし、ダメージを食らうことで下がります。レベルが上がると攻撃の見た目が変わって威力も"目に見えて"上がります。敵が数多く配置されていてなかなか倒せない場面でも、新しい武器が用意してあり、その武器を上手く使うと嘘のように楽に、爽快に進めたりします。この辺りの調整が、自分が強くなった、新しいものを手に入れたという達成感があります。

そして、装備やアイテムを揃えながら進めていくと、最終的には最初からは想像も出来ないような強力な状態になるんです。ぱっと見のグラフィックがSFC感覚な為、その当時のゲームの感覚で進めているとそのグラフィックにそぐわない程強力な状態にビックリしてしまいます。

最後に音楽。難しい事は分からないし言うつもりもないけれど、クリア後に2年以上経っても頭から離れないメインテーマって、それだけですごいと思うんです。そんなBGM達を聞きながら洞窟を冒険しているんだから楽しくない訳が無い。

もう、これら全部含めて「気持ち良い」んです。これが全て。

さくっと出来るゲームなので、気になった人はとりあえずプレイしてみると良いんじゃないでしょうか。ストーリーを追っていくだけでも、少し「おっ?」って展開があって面白いし、趣味嗜好に違いがあるとは言え、アクションゲームが嫌いじゃない人なら値段以上の価値はあると断言出来る数少ないゲームです。


と、持ち上げる事ばかり書きましたが、DSiウェア版をプレイしていて多少気になる部分もありました。それはマップとメニューの機能がSELECTとSTARTに割り振られている事。それ自体は良いんですが、3DSの仕様で、これらのキーは咄嗟に押しにくいんです……。特にメニューで使うSTARTは武器の切り替えに使うので、頻繁に武器を切り替える後半はちょっと厳しいかもしれない。逆に言えば気になった部分は本当にそれくらい。その気になった部分もDSi版の移植に伴う問題ですし。


最後に、このゲームを「メトロイドのパクリじゃん」と言い放つ人とは色んな意味で仲良くなれそうにない気がする。

  • PV
  • DSiウェア 洞窟物語 | 洞窟の謎を解き明かせ!2Dジャンプアクションゲーム



近代衣服の残響 連続投稿失礼します。
DS持ってたらまず間違いなく買いに走っていたと思います。まるまるさんの紹介を読んで。
とにかくいい意味でレトロゲーというか、「しっかりした」ゲームだな、という印象を持ちました。
そういうゲームって後々まで心に残ったりするんですよね。下手にCGバリバリのよりも。
8bit、SFC懐古主義と呼ばれるのは覚悟の上ですが、昨今のランスクエストのように、レトロ感にも価値はあるのだ、と強弁したくなったり。「ポリゴン以降」を否定しているわけではないですが、「ゲームの本質ってこうだよな」と考えさせられた次第で。

>積読 ありがとうございます。読破する気は消えてないので(楽しみをとっておいてあるとも言う)……ただそれを言ったら作者の同人ゲーム「ワールズエンドエコノミカ」はどうするのか、という話になってきますけど。 (2011/11/25 10:56:34)

Marumaru
私の記事で少しでも興味を持って頂けたなら本当に嬉しいです。自分の好きなものを上手く他人に伝えるって難しいですから。

このゲームはもともとPC用のソフトとして上記の公式サイトで無料公開されているので、ジョイパッドをお持ちならすぐにPCで出来ますよー。小難しい事は置いておいて楽しいゲームです。本当にそれがすべて。

>ワールズエンドエコノミカ
これは初耳でした。作者がシナリオを書いているゲームなんですね。 (2011/11/25 12:25:20)

近代衣服の残響 PC版洞窟物語プレイしてます。
素晴らしいです!
わたしのようなヌルゲーマーには少しピリ辛な難易度(それがまた絶妙!)、
独特の世界観とキャラ、
質の良いマラソン大会のように要を得たセーブ・回復ポイント。
操作感も懐かしく、まるまるさんの仰ることがいちいち身にしみます。
いいゲームってこういうものだな……と改めて思います。
「いいゲームの定義」というので、以下のサイトの記述を思い返しました。
ttp://www.jttk.zaq.ne.jp/ndjamena/game/sept.htm
「必要なのは発想と良きプレイ感」
……しばらくやみつきになりそうです。
クリアしたら音楽モード解放されないかなぁ。 (2011/11/26 06:21:51)

Marumaru 好みに合ったようで、洞窟物語が好きな自分としても嬉しいです。
小難しい事を考えずに楽しめる、良い意味でゲームらしいゲームですね。

洞窟物語ですが、クリア後にちょっと調べてみると新しい発見があるかもしれません。後、DS版だとサウンドモードが最初からメニューにありますよ(笑)PC版は…あったかどうか忘れました。

良いゲームの定義は難しいですよね。思い入れ等の関係でどうしても主観になってまうし、客観的に語ろうとすると抽象的になってしまいます。
(2011/11/26 12:20:28)


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