Marumaru's TinyPlaza

(2012.05.12)(game)比翼恋理のだーりん(ネタばれ無し)

『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』/PSP


 ※一応、ストーリー核心に触れるネタばれを避けて書いたつもりですが、何をもってネタばれとするかの境界線は個人によって異なる為、ご注意ください。


最初は「比翼恋理のだーりん」(以下、"比翼恋理"と表記)と言うタイトルとパッケージ絵のイメージから、おバカな妄想萌えルートを追加したサイドストーリー集と思っていたんですが、STEINS;GATE(以下、"本編"と表記)にかなりハマったのでPSP版の発売を期にプレイしてみました。

そうしたら意外と……と言うと失礼ですが、話も展開も面白くて驚きでした。ボリュームも本編には及ばないものの、そこそこあります。何よりも色んな意味でちゃんとSTEINS;GATEなんですよ。流石にSTEINS;GATEの名前を冠しているだけの事はあります。

比翼恋理は原点であるSTEINS;GATEのファンディスク的な扱いなので、本編を未プレイでプレイする人は少ないとは思いますが……本編をプレイしてからの方が絶対に楽しめます。比翼恋理のシナリオの時間軸が本編の途中から分岐したような位置づけで進んでいく為、特定のキャラ以外は本編を最後までクリアしていなくてもネタばれ的には問題なく読み進む事が出来るようになっています。

ですが、本編をクリアしてそれぞれの登場人物の想いを分かっているからこそ、比翼恋理で語られている「あったかもしれないラボメンとの物語」をより面白く感じられる事は間違いありません。本編と言う大きな幹があってこそのファンディスクと言う枝葉ですものね。逆に、本編をプレイ済の人は迷わず比翼恋理をやるべき。


タイトルの「比翼恋理」について

慣用句の「比翼連理」から取った造語なんでしょうが、そもそも「比翼連理」自体が「天に在らば比翼の鳥 地に在らば連理の枝」という漢詩の一節から取られた四字熟語で、雌雄同体の「比翼の鳥」と別々の枝が絡まって一本になっている「連理の枝」から転じ、男女の深い愛情を表す言葉です。

そんな造語である「比翼恋理」と言う言葉がとても素敵なんです。比翼だけで、雌雄で翼を共有する鳥、「比」の字を「くらべる」と読む事で心を通わせるの意、そして「恋理」はそのまま恋の理(ことわり)と、字面だけ見ても愛する二人の幸せな情景が浮かびます。

更に、「比」を"同列に扱う"の意で捉えて、「翼ヲ比ベル恋ノ理」と漢詩風に読む事で、「仲睦まじい二人とはかくあるべきだと言う事を、翼を並べて飛んでいる番の鳥が教えてくれるのだ」言うそれこそ漢詩のような味わい深さがあります。

そんな訳で、意味合いも字面も語感も素敵な「比翼恋理のだーりん」オカリンとラボメンの行く末がどうなるのか生温かく見守るのも一興かと思います。それにしてもオカリンがイケメンすぎるんだ。



(2012.05.15)(game)比翼恋理のだーりん(ネタばれ有り)

『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』/PSP


 ※STEINS;GATE本編及び、比翼恋理のだーりんのネタばれありで書いています。未クリアの方はどうか読み飛ばして頂けると幸いです。クリア済みの肩はどうか読んで頂けると幸いです。感覚的には全部クリアした人と飲みながらグダグタと話している感じの文章です。

ネタばれの無い感想はこちら。
























本編だと、オカリンは自分の好奇心から送ったDメールによって過去を変えてしまい、その結果違う世界線に移動してしまった。その世界線の中ではまゆりが死んでしまうと言う未来が訪れる。そしてアトラクタフィールドの収束により、その世界線の中に留まる限り何をしようがまゆりの死亡という未来は訪れてしまう。その未来を回避する為に今まで送ったDメールの内容を取り消し最初に居た世界線に戻る-と言う流れで話が進んでいきます。

そもそも、過去に送ったDメールの内容はそれぞれのラボメンが叶えたかった願い実現する為のもの。そのメールを取り消す事は即ち、ラボメン達の願いを無かった事にしてしまう事。しかしDメールを取り消し世界線を変えないとまゆりは死んでしまう……。その為にラボメン達の望む世界を見た上でその世界を無かった事にするオカリン。そして観測者としてリーディングシュタイナーを備えるオカリンには記憶を維持したまま世界線を渡り歩く。

ああ、あらすじを書いているだけで記憶が蘇ってきてウルっときてしまう。とにかく本編での各ラボメンルートのエンディングを選ぶと言う事は必ずしも幸せな事だけではないんですよね。色んなものを捨て、心に覚悟を刻んでラボメンと道を歩んでいく、そんなエンドが多かったように思えます。

しかし、比翼恋理はファンディスク。本編ではあり得なかった世界線の上で展開する物語。登場人物が全員生存しているハッピーな状態で更にルートのラボメンとの新しい物語が進んでいきます。これは本当に嬉しい事です。なんていったって純粋にラボメンとの幸せな物語に頬を緩ませていれば良いんだから!と言うか、ギャルゲーだとそれが普通の展開のはずなんですが、まさかシュタインズゲートでそんな展開を見れると思っていなかったので嬉しい限りです。

Dメールにより改変された世界に対する観測者としての責任

比翼恋理のシナリオをプレイしていて、シュタゲ本編とは明らかに違う何かをずっと感じていてその違和感が何なのかを考えていたのですが、やっと分かりました。(※本編はラボメンルートシナリオに限定します。)それは、シュタゲ本編ではDメールによって変わった世界は「ラボメンが望んだ世界」なんです。そもそも世界を変える為にDメールを送った訳ですから。

ですが、比翼恋理では新ガジェット12号機を腕から外す為にDメールを送った結果、世界線が変わり今までと違う状況の世界になってしまいます。そこでオカリンは動画サイトに投稿する為にバンド練習をしていたり、女のルカから好意を持たれたりと身に覚えの無い事に巻き込まれますが、決して「Dメールで世界線を越えて来たから、この世界での今までの記憶がない」と釈明をしないんですよね。

いくらこの世界の自分が過去にした事とは言え、記憶にない過去の行動と今の世界を受け入れるオカリン。これって何気にすごい事だと思うんですよ。何故なら、私は自我とはそれまでの記憶の積み重ねで構成されると思っているんですが、急にその記憶の一部が欠けている状態になって、だけれども周りの人達は欠けた記憶を込みでの自分を見ている。

これって怖い事だと思いますよ、自分の考えが本当に自分の考えなのか、過去に居たはずの自分ならどう考えたのか。そもそも過去の自分は何を考えていたのか。よしんば他人から聞いたとしても、自分にはその実感が無い……。何と言うか自分の心が壊れてしまいそう。部分的に記憶喪失の人ってこんな感じなのかな。

そんな中でオカリンは訪れたそれぞれの世界線の中でオカリンである事を貫きます。厨二病だけれど、仲間を大切にし、仲間を信じて、仲間の為なら愚直に頑張れる。この辺りは声優さんの演技力もあるかもしれない。ゲームの台詞と言う会話の「間」が使えない演技なのに台詞中の間や感情の込め方が本当に上手い。これはオカリン役の宮野真守さんに限らずシュタゲの声優さん全般に言えることですが。

結局

オカリンは色んな世界線を渡り歩いてヒロイン全員と結ばれてキスしたのか、このリア充め!ギャルゲーだと当たり前な展開のはずなのに、シュタゲでそれをされるとすごい違和感を覚えてしまう。それに普段はだらしない格好だけれど、ちゃんとした格好をすれば超絶イケ面とか、何そのゲームみたいな設定(※ゲームです)。

ちなみにクリアした順序は以下の通り。

  • 紅莉栖→萌郁→フェイリス→るか→まゆり→鈴羽

まゆりを最後にすれば良かったかもしれない。

紅莉栖ルート

シュタゲ本編での事実のメインヒロインを張っていただけあって、比翼恋理ではお笑いラブコメ要素の強いサイドストーリーらしいサイドストーリーでした。とは言え、良いツンデレを堪能させてもらいました。ツンデレって言葉は使いやすい事もあって私もたまに使いますが、普段の厳しい態度があるからこそ、時折垣間見える照れた態度を取った時のギャップが映えますね。

それと個人的に紅莉栖ルートの肝は、「紅莉栖ルートに至るDメールは紅莉栖自身が送信した」と言う事。実は何だかんだで紅莉栖ルート以外へのルートはDメールの送信ボタンをオカリン自身が押しているんですね。だけど、紅莉栖ルートだけはオカリンの優柔不断に業を煮やした紅莉栖が携帯を取り上げて送っています。

つまり、紅莉栖ルートへ至るトリガーは(結果的にですが)紅莉栖が引いている。そしてその世界線の中でオカリンは紅莉栖に気持ちを伝えている……って考えるとちょっと面白くないですか?(笑)紅莉栖は自分の望む世界を自分の手で作り上げて、オカリンを自分に惚れさせた、とまで言ってしまうのはちょっと妄想入っていますが、実はマッドサイエンティストだったのは紅莉栖だった、みたいなね。紅莉栖ルートをクリアした時にそんな事を考えてしまいました。

正直、シュタゲ本編を全部使って紅莉栖の魅力を伝えてもらったような気がするので、比翼恋理のシナリオはサイドストーリーらしいサイドストーリーでしたと言う月並な感想です。

萌郁ルート

萌郁は本編で個別ENDが無かった事やもともと敵方のキャラクターと言う事もあり、シナリオを展開させるのが難しいキャラのように思えます。CDドラマの「暗黒次元のハイド」にゲームとしての体裁が付いたというような感想を持ちました。比翼恋理の萌郁ルートとドラマCDだと設定は全く違うんですけどね。普段無口な萌郁のメールを通じて語る時のハイテンションのギャップ、同じく普段無口な萌郁がデレた時の健気な感じ。そして萌郁が無口になった理由。FBとの絡み。萌郁のシナリオはどうしてもそうなりますよね。

カップルとして見た時に、男性であるオカリンより年上の働く女性であり、お酒好きで片づけられない性格で食事はインスタント中心と言う公の場では格好良い働くお姉さんだけど、私生活では隙があるっていうのが魅力です。プレイヤーはその公私の姿を共に神の視点から見ているから、「普段はしっかりしているお姉さんだけど、私生活では……」と色々考えさせてくれる設定。すぐに浮かぶキャラだとエヴァのミサトさんや花咲くいろはの巴さんに近い位置づけ。

余談だけど、萌郁さんって胸が大きいよね。白カッターシャツとの合わせ技が素敵。

フェイリスルート

面白かった。本編のファイリスルートも好きだったけれど、比翼恋理ルートも良かった。普段は萌えキャラで振舞っているけれど、根は賢くて経営者の純真お嬢様って言う留未穂の設定自体が好きです。王道は上手く味付けをすれば至上の旨みを引き出す素材なんです。

猫耳と名前をペルソナにして、普段はメイド喫茶の萌えメイドを演じる留未穂。生い立ちと境遇故に、話し相手の瞳の中を読んで自分の瞳は読ませない留未穂。そんな留未穂が心を許したオカリンに垣間見せる健気さが良いんです。そして留未穂に心を開かせたオカリンの心遣いと真っ直ぐな信念がまた格好良いんだ。性格のギャップに関しては「ツンデレ」が有名になりすぎた嫌いがありますが、こういうギャップも良いと思うんだけどな。

比翼連理のフェイリスルートと言えば、留未穂がオカリンにかけた2段階の魔法。即ち、「(オカリンが)本名(留未穂)で呼んだ人の事が好きになる」魔法、だけど実際は……「(フェイリスが)本名(留未穂)で呼ばれた人の事が好きになる」魔法。あーもう、この部屋をゴロゴロしたくなる甘い展開は何なのよっ!?

この台詞自体は言葉遊びに近いものがありますが、つまりは「惚れさせてあげようと思ったら何時の間にか自分が惚れてた」留未穂の健気さにこちらまでメロメロです。そして2つ目の魔法を自分で冗談と笑い飛ばすところまでがお約束。もう魔法の力なんて借りなくても、留未穂とオカリンの間には確かなものがあるのだから。

それにしても、書いてて思うんですが、これは感想と言うより自分のキャラクター愛の垂れ流しですね。自分のサイトの日記だから今更気にしませんが。

るかルート

正直、男のままのるかにオカリンが本気で転ぶとは思わなかった……。外見や性格は置いておいて、やはり男性が男性に恋愛感情的な好意を抱くシナリオと言うのは理解しがたい部分があります。「男なのに仕草が可愛いからドキッとする」と言った相手からの行動に対してこちらの感情が動く、ならまだ分からなくもないのですが、男性の相手に向かってこちらが恋愛感情を向けるのは上級者向け過ぎました。

正直、男の娘や両性具有辺りのムーブメントに関しては、(広くは無い)世間的にどれだけ盛り上がろうが、良さが分かりません。と言うか別に分からなくても良いや。しかし、そう思っているからこそ、その高く厚い壁を「男だろうが女だろうが問題ではない」と言う信念のもとに軽々と越えてしまったオカリンに人間としての器の大きさを感じました。いや、これは割と本気で。

まゆりルート

事実上、今回のメインヒロイン。

シュタゲ本編だと、紅莉栖ルートとトゥルーENDに行く為に複雑なフラグ立てが必要で、それ以外は順当に行けば最終的にまゆりルートに行きつく流れでしたね。比翼恋理だと順当に進めば各ラボメンENDとセットで紅莉栖ルートをクリア出来る流れになっています。そうしてメール返信によるフラグ立てが必要なのがまゆりルート。

本編はまゆりと幼馴染の状態から始まり、途中で紅莉栖と出会う→紅莉栖死亡から物語が始まり、物語の大きな流れがまゆりの死亡を防ぐ事なので、各エンド終了時の状態は次のようになります。

  • 紅莉栖END →紅莉栖消失(出会っていない事になる)、まゆり生存
  • まゆりEND →紅莉栖消失(出会っていない事になる)、まゆり生存
  • トゥルーEND→紅莉栖生存、まゆり生存

状況だけ見ればシュタゲ本編における紅莉栖ENDとまゆりENDってほぼ同じなんですよね。違いは、紅莉栖がオカリンに気持ちを伝えるかどうか、紅莉栖がオカリンを好きな状態で別れを選ぶ、という部分なので心情的には違いますが。

本編では、まゆりの死亡を回避するのが物語の大きな目的であり、その為の動機となるオカリンがまゆりを人質に取った理由、オカリンのまゆりにたいする気持ちは描かれていましたが、オカリンとまゆりの関係を描いた描写はすこしなおざりになっていました。対して、オカリンと紅莉栖の関係はタイムマシン開発に始まり世界線移動、トゥルーへ向けた紅莉栖死亡回避と本編を通じて描かれていたのでシュタゲ本編を通してみるとどうしても紅莉栖がメインヒロインの扱いになってしまいました。

ですが、比翼恋理ではまゆりのオカリンに対する気持ちが描かれていたのが良かった。人質になった時から今に至るまで、少しおバカな言堂の裏に秘めたオカリンへの想い、そして紅莉栖と言うライバル登場が登場してからの嫉妬心、自己嫌悪。そして雑誌モデルの撮影を通じて改めて気づくまゆりの成長と女性としての魅力。

そして、まゆりの引越しと言う環境の変化を通じて改めて気づく、オカリンのまゆりに対する気持ち。「まゆりだっていつまでも子供じゃないんだよ?」紅莉栖のこの台詞が良い味出してました。ロボまゆしぃの台詞でひっぱる伏線もベタだけどウルっと来てしまいました。

だけど何より、(勘違いしていたとは言え)オカリンのプロポーズですねー、やっぱり。オカリンのいざって時の行動力と勢いが本当に主人公らしくて格好良いし羨ましい部分です。

全体的に見れば幼馴染とのベタな話かもしれませんが、まゆりの死亡が無くなった世界線の上で、二人の気持ちが繋がってハッピーエンドに向かう展開は見てみて本当にニヤニヤ出来ました。

シュタゲ本編ではまゆりの悲しみを、ドラマCD「無限遠点のアークライト」ではまゆりの強さを、そして比翼恋理ではまゆりの想いを感じることが出来ました。シュタゲの展開的には紅莉栖のメインヒロインは仕方ないけれど、オカリンとまゆりには本当に幸せになって欲しい。

ここまで書いておいて何ですが、まゆりの写真撮影の時のドレス姿とオカリンの妄想の中のまゆりは可愛すぎて世界がヤバイ。とりあえずセーブデータは保存した。

鈴羽ルート

ちょっと違うけれど、田村ゆかりさんの母娘1人2役が聞けるシナリオ。鈴羽の母親である阿万音由季が後ろ姿とは言え登場している貴重なシナリオ。なんでも設定資料集では阿万音由季のイラストが普通に登場していたらしいんですけどね……って書いたところでちょっと気になって調べてみたら、カードゲームのキャラクターカードとして普通にイラスト化された画像が出てきてしまった。探しておいてなんだけど、こういうのは想像の中で楽しんでいた方が良かったのかも。阿万音由季の外観が想像とちょっと違っていました。

それは置いておいて、タイムトラベルものにおける過去改変とループは考え出すと頭が痛くなりますね。過去に起こったAという事象はこれから自分たちが過去に行って行ったBと言う事象の結果です、みたいな展開。つまり、これからの未来に過去で実行した事の結果が現在に既に反映されている状態が発生していると、頭の中も考えがループしてこんがらがってしまいます。

タイムトラベル物を考える時は、キャラクターの自我をどこに置いて楽しむのが良いんだろうか。深い事を考えずに今読んでいるシナリオのキャラクターの事だけ考えて、他の世界線に居るキャラクターの自我なんて考えなくて良いんだろうか。

鈴羽ルートと言いつつも、実質ダルとリアル嫁の馴れ初めの話でしたが、恋は盲目ですねぇ。ダルのシナリオ中での表現はかなり誇張が入っていますが、似たような状況は誰もが共感出来るような事。オカリンの忠告もシナリオ中では「お前が惚れたのはお前の娘だ!」っていういかにもシュタゲ的な笑い話ですが、ダルの立場だと他の人からの進言はこんな荒唐無稽の事に聞こえるんですよ。って言う比喩で描かれている気もしました。

結局は鈴羽への一目惚れを脱して、コミマ会場で出会った阿万音由季に一目惚れして史実通りに戻る訳ですが、抱きつかれるよりは、馴染みのコミマ会場で転んで怪我してハンカチで手当てしてもらう方がシチュエーション的には上だよなーと妙に納得しました。そりゃ、持ってる花束でそのままプロポーズするわ、と。

だけど本当にすごいのは、そんな状況でも引かずに「友達から始めましょ」とある意味天然な対応を返した音由季さん。流石ダルの嫁ですね。しかし、新進気鋭のコスプレイヤーをデビュー時からお友だちになれるなんてダルが羨ましすぎる(笑)



(2012.05.17)夏バテにならない体

お昼時だったかな、ラジオから「夏バテにならない体を作る方法」と言う特集がしていました。ほうほう、と流し聞きしていたら次のような事をラジオが言っていました。

「汗をかくぐらいの激しい運動を1日30分した後に牛乳を沢山飲みます。それを週に6回。それを一ヶ月続ければアナタの体は夏バテ知らず!」

……思わず、ラジオの前で「おい!」っと突っ込んでしまいましたよ。そりゃ激しい運動を毎日30分続ければ牛乳飲まなくても普通に元気になるよ、と。


そんな事があった日の夜、何となく見ていたTVのニュースでも同じような特集がしていました。何?この健康法がブームなの!?

だけど、よくよく考えてみると、毎日30分汗をかいて牛乳を飲む。って素人が考えても効果が実感出来る方法だと思うんですよ。自分で突っ込み入れるぐらいに。


ってことで早速、牛乳を買ってきてランニングの後に飲み干しました。健康法関係無しに運動して汗をかいて牛乳飲んだら気持ち良いわ。せっかく流行っているらしい健康法。乗るしかない このビックウェーブに!!

テンションが上がっているうちにサイトに書いてみたんだけど、どれだけ続くことやら。まあでも、条件を満たすだけなら仕事が終わってご飯の前に近所の河原を走ってくれば良いのか。



(2012.05.18)(book)大西洋漂流76日間

『大西洋漂流76日間』/Steven Callahan(著)長辻 象平(訳)


海上遭難者の90%は遭難から3日以内に死亡すると言う統計の中、ヨットで航海中に海に投げ出され脱出用のイカダで76日間漂流をした船乗りの話。

あらすじの「イカダで76日間」と言う部分を読んだ時、頭の中には木材をくくり合わせて真ん中に旗が立っているようなイカダが浮かんでいたんですが、実際はイカダと言うよりテントか小さな家と言えるぐらいにしっかりとしたものでした。イカダを始めとして、装備の多さ、充実ぶりに驚きました。確かに、実際にそれらの装備があったからこそ海上で生き延びる事が出来た訳ですが、最初は「なんでそんなものまでもっているの?」と驚きました。だけど、本気でやっている人だからこそ、様々な状況を想定しての装備があるんですね。

しかし、何が一番の驚きはスティーヴンさんの精神力の強さです。話のあらすじと結末を知っていて、結果的にいつどの辺りに居たかを分かった上で読んでいてもなお、孤独と絶望が伝わってくる状態。それなのに、単身で海に放り出されて、サメが襲ってきてイカダが破れ体もボロボロになっていく状況の中で、本当にどうしてスティーヴンさんは生に向かって頑張れたんだろう。

ビタミン不足で体の動きが鈍くなれば補う為に魚の血や内臓を摂取する。イカタが破れれば、素材を寄せ集めて修理する。浸水すれば空き缶で水を汲み出す……分かるよ、やってることは分かるけれど、どうして孤独な海の上、しかも大西洋のど真ん中でそんなに冷静になれるんだろう。真っ暗な海はそれだけで怖い、体が傷つけばそれだけで痛い、そんな状況の中、必死に自分と戦い続け自分を鼓舞していくスティーヴンさん。タイムアップの分からない戦いに負けずに戦い続けたその姿は、陳腐な言葉ですが感動しました。

知恵と道具を総動員して漂流生活を生き延びる海上サバイバル物語としても面白かったですが、スティーヴンさんの怖いぐらいの意志の強さ、前向きさ、勇敢さを是非感じて欲しい。

最後に、スティーヴンさんはこの漂流が終わった後も普通にヨット乗りとして海に漕ぎ出してるそうです。本当に何なの……。



(2012.05.21)(movie)300

300[スリーハンドレッド]


見終わった後に頭に浮かんだ歌の一節を引用します。

死にゆく男たちは 守るべき女たちに
死にゆく女たちは 愛する男たちへ
何を賭けるのか 何を残すのか

機動戦士ガンダムⅡ ~哀 戦士~


死にたくないですよね。死ぬのは怖いですよね。少なくとも私はそうです。でも、だからこそ、死ぬかもしれないことに立ち向かおうとする時の覚悟、実際に死地に立った時の状況と言うのは心を動かすのかもしれない。

人の生き死にというものは、恋愛よりも普遍的な誰しもが心を動かされてしまうジョーカー的なテーマです。それゆえ、泣かせる為の手段として安易に死を扱う作品は卑怯だと思っています。

ですが、自分の命を賭すだけの価値のある成し遂げたい事、伝えたい事について語っている作品は好きです。

「ブレイブハート」におけるスコットランドの戦士のように、「ラストサムライ」における日本の侍のように、自分たちの前に立ちはだかる多勢の勢力、武装も人数も桁違いに違う敵を前に、少数精鋭で立ち向かう主人公達。戦士を生業とし知恵と技と意志では遥かに勝っていても、圧倒的な物量の前では結果は見えているかもしれない。

でも、それでも、立ち向かわないといけない理由がある。守りたいものの為に、遺したいものの為に、己の矜持の為に。

熱い展開の作品でした。ラスト付近の主人公が伝令を通じて王妃である妻に届けた言葉を是非聞いて欲しい。そしてまたこの王妃が作品を通じて強くて格好良い人間なんです。



(2012.05.24)(game)マリオテニスOPENを買ってみた

『マリオテニスOPEN』/3DS


少し前に公式サイトの紹介と松岡修造の販促動画を見て一目惚れしてしまったので買ってきました。後で知ったんですが、マリオテニスってマリオカートのようなシリーズ物で10年以上の歴史があったんですね。


テニスゲームは、どちらかが点を取るごとに仕切り直しが入り、試合もコースの読み合いと流れの取り合いが中心なので、最低限のルールを覚えれば比較的早く対戦相手とジャンケンの関係に持ち込む事が出来て、対戦が盛り上がるのが良いです。


とりあえず、オンライン対戦をする場合はチャンピオンカップをクリアしてスター付きにしたキャラクターか、適当な装備を付けて能力を底上げしたMiiキャラで挑んだ方が良いです。と言うのも、ノーマルキャラクターとステータスを底上げをしたキャラクターの差が激しいので、ノーマルキャラだと実力云々以前に勝負にならない可能性があります。

最初、それを知らずにトーナメントを軽く触っただけの状態でノーマルキャラを使ってネット対戦に挑んで痛い目にあいました。2000から始まるレートが一瞬で1900割って軽く凹んでいました。

Miiの着せ替えをする為には、はCPU戦のトーナメントをこなすことでランダムでショップに追加されるアイテムを、練習モードであるスペシャルモードをクリアする事で得られるコインを使って購入する必要があります。

これがなかなか上手い仕組みになっていて、スペシャルゲームは4つのミニゲームで構成されているんですが、それぞれのゲームでショットの使い分けやレシーブエースの取り方等ゲームで役立つテクニックを学べ、それを実践のトーナメントで活かせる形になっています。

なので、Miiの着せ替えを適当にしているだけで腕が確実に上がっていると言う親切設計。まあでも、着せ替えアイテムの数がかなり多いようなので、コンプリートするのは相当大変になるであろうことは想像に難くないところ。

そんな訳で、トーナメントをクリアして、Miiに適当にアイテムを付けられる頃にはキャラクターのステータスも上がり、プレイヤーの腕も少しは上がった気がします。オンライン対戦にしても同じぐらいのレートに人とマッチングされるようになり、それなりに盛り上がった試合が出来るようになりました。

とは言っても、基本的にネットで対戦している人は本当に強いので滅多に勝てません。

私はRainLilyって名前のMiiでネット対戦をしているので、もしも見かけた方はよろしくお願いします。



(2012.05.28)BUMP OF CHICKENのライブに行って来た

広島にBUMP OF CHICKENのライブを観に行ってきました。


本当っに最高だった!!

アンコール込みで3時間のライブだったんだけど、時間があっという間に過ぎて気づいたら終わってた。終わった後はもっとこの場所で音を聞いていたい気持ちで一杯でした。

BUMPのライブって基本的にあまり映像にならないらしいんですよ、それにライブDVDも一度も出ていないし。なんでかと言うと、「ライブは一期一会だしお茶の間でせんべいを食べながら観るものじゃない」って考えかららしいです。

だから一生懸命聞きました。気づいたら頭と足でリズムを取って手を動かしてた。後半になって盛り上がってくるとみんな手を頭の上に上げて振っていて、自分も加わろうかと思ったんだけど、それで音がしっかり聞けないと悲しいから自分が聞きやすいように聞いていました。2階のスタンド席だったってのもあるんですけどね。1階アリーナ席だったら多分私も腕を振っていたと思う。

シンプルながらも曲に完璧に合っていた照明中心の演出は本当に格好良かった。何度も何度も詰めて練り上げたであろうことが分かるような丁寧な演出でした。

そして、何よりPAさんがすごいと思った。空気が震える大音量の中でも各パートの音がしっかりと聞きとれて気持ち良い音でした。CDで聞いていると「あー、ベースラインが良いねー」って感じだけど、ベースやドラムの重低音が空気を震わせながら伝わってくると、これがリズム隊だ!って実感出来ました。その上にギターの歪んだ音が響いて、その演奏をボーカルの声が包み込むように響いてくるんです。もう、本当に最高でした。

それにセットリストも良かった。全体の構成もそうですが、純粋に自分が好きな曲がほぼ入っていたのが嬉しい。大好きな歌を生で大音量で本人達の前で聞けると言うのは幸せです。他のアリーナツアーのセットリストと見比べも、広島アリーナのセットリストはまさに私にとってベストのものです。

特に「Stage of the ground」、「ハルジオン」、「カルマ」、「K」辺りは大好きだけど、まさかライブのセットリストには入らないだろうと思っていたから本当に嬉しかった。藤原君の何気なく弾くメロディがカルマにつながった時は本当に鳥肌立った、と言うか軽く泣いた。音楽の力ってすごい。

2012/05/26 BUMP OF CHICKEN 『GOLD GLIDER TOUR』広島グリーンアリーナ
セットリスト

1.三ツ星カルテット
2.宇宙飛行士への手紙
3.HAPPY
4.ゼロ
5.Stage of the ground
6.友達の唄
7.Smile
8.グッドラック
9.ハルジオン
10.車輪の唄
11.sailing day
12.星の鳥
13.メーデー
14.イノセント
15.supernova
16.beautiful glider
17.カルマ
18.天体観測
———————————————
19.K
20.ガラスのブルース
21.真っ赤な空を見ただろうか


道中で撮った写真。

広島と言えばお好み焼き!ってことで、広島に着くなりビルが丸ごとお好み焼き屋さんになっている「お好み村」の中を歩き回って、「あとむ」ってお店で食べてきました。

ボリューム満点ながらも、野菜がたっぷりなので最後までもたれる事なく食べられました。

道中で見かけた像「夢の待ち人」なんとも言えない哀愁が漂っていました。

広島城を望んで。グリーンアリーナの隣が広島城なので時間調整に良い立地でした。中に入ってみると中が近代的に改装されていて城と言うよりも資料館のような趣でした。

お城に登った時は天守閣に登るようにしています。天守閣からの眺めは昔の大名が一国一城の主になって初めて手に入る夢の景色。そう想いを馳せてみると感慨深いものがあります。

広島城の近くに神社があったので恋神籤を引いてきました。これは……寧々さんが画面から出て来てくれる奇蹟が起る事を祈れってことなの!?

BUMPのツアートラック。ロゴ込みでSFC時代のFFを彷彿させるドット絵でした。ドット絵は落ち着きます……。

ツアートラックその2。今回のツアーの象徴になっているプテラノドンのイラストです。このトラックの前は常に記念撮影をしている人でごったがえしていて、人が映らない状態で撮るのが一苦労でした。

宿泊したホテルの近くにあった建物。家政婦紹介所…だと…。一人で興奮していましたが、同行者には理解してもらえませんでした。え?なんで?テンション上がらないの??


最後に、今回のライブに誘ってくれた友人に対して、本当にありがとう。おかげで本当に素敵な一時を過ごせました。



(2012.05.31)マリオテニスでファイナルカップ制覇

先日日記で書いた、マリオテニスOPENですが、ようやくストーリーモードと言えるトーナメントで最終トーナメントのファイナルカップをクリアしました。

もう、誇張や比喩ではなくて本当に手に汗を握る戦いでした。最終ラウンドが始まる前に思わずお茶を飲みに行ったぐらい(笑)10回以上やり直してのトーナメント制覇なので本当に嬉しい。流れるスタッフロールを観ながら感慨に耽っていました。

ファイナルカップは多少のランダム要素もあるものの、これをクリアしたことでマリオテニスの基本操作は習得した自負が出来ました。とにかく左右の打ち分けとショットの打ち分けが咄嗟に出来る事が全て。如何に相手を揺さぶって相手コートの空きスペースにショットするかが大事です。

その左右の打ち分けですが、どうも思った方向に飛ばなくて悩んでいたんですが、操作をアナログスティックから十字キーに変えたことで嘘のように綺麗に入力が入るようになりました。慣れと好みもあるんでしょうが、私は十字スティックのプレイがしっくりと来るみたいです。


で、トーナメントを制覇して装備もそれなりに揃ったところで、改めてインターネット対戦に挑んで来ました。

やっと、レートを2000まで戻すことが出来ました。えっと……レートって2000がベースなので、1700なんてのは下手もいいとこなんですけどね。ただ、対戦を繰り返していて現状の実力だと1700ってレートは割と適正だと感じています。人が相手だとやっぱり面白いですねー。お互いに勝敗がかかっているからガチの勝負で一切の手加減が無いのが良いです。

レート2000への復帰を目指してちょこちょこと頑張っていきたいところ。誰か知り合いで買っている人が居ればフレンド対戦が出来て楽しそうなので、そこだけが残念。

攻略覚書

  • チャンスショット相殺表
チャンスショット 対応ショット
スライス トップスピン
ドロップ トップスピン
トップスピン スライス
ロブ スライス
フラット フラット
  • レシーブは一歩前で取る。テレサ系のスライスサーブは特に。
  • 取れないと思ったらRショットで飛びつく。
  • Rショットは溜めなしロブより弾道が高い。ボレー打ち合い時に有利。
  • 溜めはLでキャンセル出来る。間違って溜めてしまった時は即解除。
  • フォア側の方が角度が大きく変えられる。
  • 前の方程、溜めが長い程、角度が大きく変わる
  • サーブはよく見て打った方向にスライスで飛びつけば何とかなる事が多い。とにかくよく見る。




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