Marumaru's TinyPlaza

(2012.05.21)(movie)300

300[スリーハンドレッド]


見終わった後に頭に浮かんだ歌の一節を引用します。

死にゆく男たちは 守るべき女たちに
死にゆく女たちは 愛する男たちへ
何を賭けるのか 何を残すのか

機動戦士ガンダムⅡ ~哀 戦士~


死にたくないですよね。死ぬのは怖いですよね。少なくとも私はそうです。でも、だからこそ、死ぬかもしれないことに立ち向かおうとする時の覚悟、実際に死地に立った時の状況と言うのは心を動かすのかもしれない。

人の生き死にというものは、恋愛よりも普遍的な誰しもが心を動かされてしまうジョーカー的なテーマです。それゆえ、泣かせる為の手段として安易に死を扱う作品は卑怯だと思っています。

ですが、自分の命を賭すだけの価値のある成し遂げたい事、伝えたい事について語っている作品は好きです。

「ブレイブハート」におけるスコットランドの戦士のように、「ラストサムライ」における日本の侍のように、自分たちの前に立ちはだかる多勢の勢力、武装も人数も桁違いに違う敵を前に、少数精鋭で立ち向かう主人公達。戦士を生業とし知恵と技と意志では遥かに勝っていても、圧倒的な物量の前では結果は見えているかもしれない。

でも、それでも、立ち向かわないといけない理由がある。守りたいものの為に、遺したいものの為に、己の矜持の為に。

熱い展開の作品でした。ラスト付近の主人公が伝令を通じて王妃である妻に届けた言葉を是非聞いて欲しい。そしてまたこの王妃が作品を通じて強くて格好良い人間なんです。




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