Marumaru's TinyPlaza



(2012.12.17)坂本真綾のライブに行って来た~その1~

※写真が多め、かつピンボケ写真が多いです。


坂本真綾さんのライブを観に広島まで行って来ました。


洋画吹き替えやアニメ声優や歌手として幅広く活躍されている坂本真綾さんですが、個人的には「プラチナ」や「奇跡の海」を歌っている人、そして土曜のお昼のFMラジオのパーソナリティと言うイメージでしたが、初めてライブで広島に来ると言うことで友達が誘ってくれたので一緒に行って来ました。

一泊二日で広島に行くと言う事で、せっかくなので広島の観光もしてきました。連休自体が珍しいので、思いっきり楽しんできました。財布の中身と引き換えにねッ!


厳島神社

車で2時間ちょっとと言う微妙な距離のせいもあって、厳島神社には行った事が無かったので是非行ってみたかったんです。

と言う事で、宮島へのフェリー乗り場。フェリーは15分間隔ぐらいで出ているんですが、どうせ宮島についたら徒歩で移動することになるので車は本州に置いて行った方が良さそう。

宮島についたらいきなり特産物の焼きガキの屋台があったので、旅行気分も相まって買っちゃいました。(本当は2個入り)

私、どちらかと言うと牡蠣は苦手なんですが、この牡蠣は美味しかったです。潮の風味がきいていて何もかけなくても美味しかったです。やっぱり鮮度が良いものは美味しいんですね。

それと、宮島はしゃもじが名産らしくて、お土産屋さんとかでやたらとしゃもじを売っていました。

その中でも特に大きなしゃもじ。とにかくインパクトがありました。

最近は観光地ではお馴染みになったご当地萌えキャラ。

廣乃宮ほの鹿さんらしいです。あまり萌え萌えしいマスコットはご当地キャラとしてどうよ?とは思ってしまうんですが、このキャラクターは「可愛い」と「萌え」の境界線を上手くついた一般人にもオタクにも受け入れられるデザインだと思ったんですが、どうでしょう?思いきりアウトですか?

ちなみに、このキャラクターですが、Twitterもやっている模様。


そして広島と言えば「もみじ饅頭」。広島との県境近くに住んでいる事もあって、普段から食べ慣れているもみじ饅頭なんですが、油で揚げたものを売っていたので食べてみました。

ちょっとお洒落な外見のお店。

味が何種類かあったんですが、チーズ味にしてみました。揚げたてでサクサクしていて美味しかったです。余談ですが、揚げちゃうともみじの形が分かり難い……。

このお店なんですが、お店の奥に「揚げもみじ神社」なる神社を建立してありました。この商魂の逞しさ、観光地って感じがしますね。

何の御利益があるのかって?観光した人が楽しいんだよ!!(何でキレ気味?)

そして、謎のゆるキャラ。

もうね、こんな時なんて言ったら良いのか分からない。

周りを見渡せば、キューピー人形も営業活動に勤しんでるし!色々カオスでした。

頑張ってコラボしてるけど、キティさんの仕事を選ばないっぷりには敵わないので、色々頑張ってほしいところ。てか、巫女さんVerは普通に可愛い。

そうそう。宮島って鹿が放し飼いされているんですよ。かなり大量に。観光パンフレットを見ながら歩いていたら、友達が持っていたパンフレットを鹿に食べられた挙句に暫く鹿に付きまとわれていました(笑)

鹿せんべいが売っていたら餌をやりたかったんですが、売っていない模様でした。本当にかなりの数が居たので食べ物とか大丈夫なのかな?餌やりの人が居たりするんだろうか。

お待ちかねの厳島神社です。海に浮かぶ境内は実際に歩いてみるとすごい迫力でした。

ちょうど満潮に近い時間だったので、潮が廊下ギリギリまで迫ってきていて幻想的でした。

そして有名な大鳥居。海の中に鳥居が佇んでいる存在感は異常。


厳島神社だけで終わっちゃったけど、長くなりそうなので次回に続く。



(2012.12.18)坂本真綾のライブに行って来た~その2~

の続きです。


宮島水族館

せっかく宮島まで渡ったので、厳島神社参拝のついでに宮島水族館に行ってきました。

フェリーが接岸した桟橋から厳島神社に向けて露天やお土産物屋さんが続いていて、厳島神社を抜けるとそこは宮島水族館のほぼ前。何と言う計算された観光ルート。桟橋から宮島水族館まで1.5キロぐらいなので散歩も兼ねてちょうど良い位の距離でした。歩いていると小腹が空いて買い食いも美味しいし。

水族館は2011年にリニューアルオープンしたばかりらしく、内装がものすごく綺麗でした。何と言うか、和っぽいテイストで柔らかい雰囲気を醸していました。

二階分ぶち抜きの大きな水槽から、フォトスタンドぐらいの極小さな水槽まで沢山あって眺めていて飽きませんでした。ちょうど水槽が目線の位置にあるから、一つ一つの水槽がキャンバスのように見えて、まるで美術館を観ているような感じでした。一つの水槽の中に共食いをしないように種類の違う魚介類を入れて見た目を楽しませているんです。

あまり水族館で写真を撮るのも無粋なので、特に綺麗だった熱帯魚の水槽をパチリ。

そんな事をしていたらアシカショーが始まったので観てきました。

あれだ。調教師のお姉さんがHNKのお姉さんのようなテンションでアシカと会話をしているような風に喋りながら、裏で延々と餌をやっている訳なんですが、「アシカと会話をしている風のハイテンションな喋り」と「プログラムに沿った餌やり」って言う全然種類の違う事をマルチタスクで行うってすごいですよねぇ。なんか観ていて別の意味で関心しっぱなしでした。

そしてお昼。宮島名物の穴子と牡蠣を同時に味わえる、牡蠣うどんの穴子丼セット!!

なんて贅沢!と思っていたんですが、よく考えたら私は牡蠣がもともとあまり好きじゃないので、うどんの中に入っている牡蠣はどうにも食べられなくて友達に食べてもらいました……。名産の牡蠣をうどん汁の出汁用にするのも、それはそれで贅沢ですね。牡蠣の出汁がしっかりと出たうどんスープは非常においしゅうございました(笑)

坂本真綾 LIVE 2012 TOUR “ミツバチ”in 広島アステールプラザ

この旅行のメイン。坂本真綾のライブです。

アルテールプラザに来たのは初めてでしたが、ライブ会場と言うよりはコンサートホールのような感じ。どっちかと言うと披露宴会場と言った方がしっくりきそうな上品な作り。

ツアートラックです。BUMPのライブの時はツアートラックが会場入り口近くの目立つ場所に止めてあって、写真を撮影するファンで人だかりが出来ていたんですが、このツアートラックは裏の搬入口の近くにひっそりと止めてあり、人だかりもまばらでした。


ライブの感想ですが、ライブと言うよりもコンサートでした。位置は2階席中央辺りの席で聴いていました。会場自体はそんなに大きくないんですが、だからこそしっかり調整された音響で聴きながら真綾さんの表情までしっかりと見えて満足です。

とにかく、幸せな、本当に幸せな二時間半でした。ライブで流れるであろう曲を予めCDで聴いて予習をしておいたんですが、ボーカルをメインに聞かせるCDとは全く違い、伴奏の格好いい音が響き渡る中、それに負けない澄んだ力のある声が響いてきて、伴奏と声が抜きつ抜かれつの全力疾走をしている感じなんです。

セットリストの構成も良くて、自然の歌に引き込まれました。周りが手拍子や体を動かしているからとかそんなんじゃなくて、自分が気持ち良く聴きたいから、体でリズムを取る為に手足が自然と動いている感じ。と言うか、周りの人の事なんて全然見えてなくて、真綾さんが自分の為だけに歌っていてくれているようなそんな感じでした。二階席中央と言う事もあり、ちょくちょくと視線があった(ような気がするだけかもしれないけれど、合ったと信じてる)のも一因かもしれません。

と言うかね、バンドメンバーの立ち位置から既に格好いい。一番前のセンターにボーカルの真綾さん。その後ろ、向かって左にドラム、右にパーカッション。ドラム隊の左前にコーラス組、右前にベース。そして、真綾さんの左後ろにリードギター。右後ろにバッキングのアコギ。そしてギター組の前にずらりと並ぶエフェクターの数々。

聴いている途中に、あまりの演奏の迫力に「あ、これって生演奏なんだよな……」と改めて気づくことが何度もありました。途中で真綾さんが着替えの為に舞台袖に入って伴奏だけになった時なんて、ジャズのコンサートだっけ?って感じで。

とにかく、目の前で起こっている事が夢現に思えるような不思議で幸せな時間でした。上手く言葉にする事は出来ないけれど、実際に観に行った自分だけの幸せな記憶だと思っておきます。本当に観に行って良かった。心からそう思えるライブでした。

黄金山

ライブの後は、広島市街の少し南にある夜景が綺麗だと言う黄金山に行って来ました。

地図で見ると国道2号線からすぐだし、市街地に隣接するような場所だったので、たいした事無いんだろうなーと思っていたんですが、近づいてみると結構な急勾配で延々登る事になりました。後で調べてみたら標高221メートルの山だったみたいです。そりゃすごい勢いで登らさせられるわ。

頂上近くの駐車場に止めてから、展望台まで更に徒歩で登っていったんですが、小雨がちらついて見えちゃいけないものが見えそうな雰囲気でした。

そして頂上展望台からの眺め。

写真で見るとそうでもないんですが、遥か彼方まで続く夜景がほぼ360度のパノラマで目の前に広がっている様は圧巻でした。間違っても男二人で来る場所じゃないねっ!実際、他にはカップルしか居なかったし。

繁華街のイルミネーション

夜景で思い出しましたが、この日は年末と言う事もあり繁華街に近い大通りもイルミネーションで彩られていました。

移動中の写真しかなくて微妙なんですが、樹や鳳凰、メリーゴーランドや建物のかなり大きなイルミネーションが通り一杯に施されていました。本当に綺麗だったんですが、間違っても男二人で(略


その後は明け方近くまで食べたり飲んだり歌ったりと色々してました。

ここ、広島のお好み村の近くにあるビアバーなんですが、雰囲気も良くて美味しいビールが揃っているのでオススメです。修道院のトラピストビールやホップの効いたIPAとかが楽しめます。BUMPライブの時に行って気に入ったので今回も行ってきました。名古屋に居た時は仕事帰りにベルギービールが普通に飲めていて、今思えば幸せな環境だった気がします。


もうちょっと続く!



(2012.12.19)坂本真綾のライブに行って来た~その3~

の続きです。


二日目の朝は快晴。12月とは思えないぐらい暖かい陽気だったので、帰り道にある竹原市に寄って帰る事にしました。

竹原はアニメ「たまゆら」の舞台になっている街で、舞台と言う以外にも昔ながらの町屋の景観を残した町並み保存地区や神社仏閣等、とても落ち着いた雰囲気なので何度か訪れています。


竹原市 道の駅「たけはら」

この日は天候に恵まれたので下道で広島から竹原に向かっていました。車が少ないと高速道路とそんなに変わらないぐらいの時間で竹原まで行けるみたいです。

それにしても何が驚いたって、iPodの全曲ランダム再生を車中のBGMにしていたんですが、竹原の市役所の前を通り過ぎて、いよいよ竹原!ってところでiPodから流れて来たたまゆらOPの「おかえりなさい」しかも歌っているのは昨日ライブでその歌声を堪能した坂本真綾さん!幾重もの意味で感動しちゃいました。何か見えざる大きな力が作用しているとしか思えない(笑)

そんな感傷に浸りつつ辿り着いた道の駅。町並み保存区に隣接しているので、ここに車を止めて観光の拠点にすると便利です。道の駅にかかっていた「たまゆら」のポスターがすっかり日に焼けていましたが、たまゆら効果は街にも良い影響があったらしく、以前訪れた時に道の駅2階に作ってった「たまゆらコーナー」が常設になっていました。

看板にもちゃんと書かれています。でも、知らない人が見たら多分何のこっちゃ分からないよね。

で、これがその「たまゆらコーナー」の一角。ちょっと見えにくいですが、下に市広報が並んでいるんですが、「たまゆら」が3年に渡り4回も市広報の表紙を飾っていました。OVA→TVシリーズ→TVシリーズ2期とアニメの方は順調に続いているみたいですが、それにしても市広報の表紙を4回ってのはすごいですね。

竹原市重要伝統的建造物群保存地区

相変わらず落ち着く街並みです。実際に地域の人が暮らしていて、良い意味で生活感に溢れているのが良いんです。

軒先にお花の一輪挿しが飾ってあったり、竹の風車が回っていたりと本当に素敵な場所です。

お昼は、お好み焼きの「ほり川」で。たまゆらで「ほぼろ」という名前で登場しているお店です。

「ほぼろ焼き」を頼んでみました。以前に来た時は声優さんがたまゆらの頭文字から食材を提案して作ったという「たまゆら焼き」なるものがあったんですが、その……なんて言うか食材がちょっと個性的すぎたのかメニューから消えていました。

ほぼろ焼きは野菜がたっぷりで美味しかったです。

駅前商店街

駅前商店街に足を伸ばしてみると、竹原のご当地マスコットキャラの香紅夜さんがクリスマス仕様で迎えてくれました。

香紅夜さん、オタクの好みに歩み寄った感じですが、そのキャラに方言で喋らせるとなお一層良いですね。しかしなんだろう、この外見でこの台詞が付けてあると、ロリBBAと言う単語が浮かんでしまう……。

ももねこ様が開運のオブジェになっていました。何故か賽銭箱まで。流石、八百万の神が存在する日本ですね。なんでもありだ。

この石像、造るのはかなり大変だったと思うんですが、たまゆらの舞台訪問で竹原に立ち寄った人の足を町並み保存区から商店街方面に向けると言う意味では大きな効果があると思います。観光は人を呼び込んでなんぼですもんね。

以前に訪れた時に立ち寄れなかった竹原駅前の「おかえりなさい」の文字。

本当は電車で来て、駅のホームから降り立ったシチュエーションで出会いたかったんですけど、しょうがない。

あ、そうそう。竹原商店街で「たまゆらまんじゅう」なる饅頭が売ってたのでお土産に買ってきました。ももねこさまを模した饅頭なんですが、饅頭自体かなり美味しかった。美味しすぎて、もともとは何て名前の饅頭で売ってたのか気になるレベル。

ちょっと気になって他の舞台訪問レポートを上げているBlogを覗いて見たらこの「たまゆらまんじゅう」をこぞって絶賛してました。いや、本当に美味しかったんよ。今度行く機会があったら何箱か買っておこう。


そんな感じで、一泊二日の広島旅行でした。



(2012.12.20)(book)浜村渚の計算ノート

『浜村渚の計算ノート』/青柳碧人


少年犯罪の元凶として学校教育から数学が排斥された日本。それに憤る数学者、ドクター・ピタゴラスこと高木源一郎が結成した「黒い三角定規」がテロ予告を行う。対抗すべく警視庁に設置された「黒い三角定規・特別対策本部」に迎えられたのは女子中学生、浜村渚だった…。

wikipedia「浜村渚の計算ノート」あらすじより


wikipediaのあらすじ紹介が完璧過ぎたので引用。

所謂、「人の死なないミステリー」です。数学復権を目論むテロ組織「黒い三角定規」から送り込まれてきた刺客と数学の知識を駆使して戦う短編集のような構成でした。これは1巻目でシリーズは後何冊か続いているみたいです。

目次の構成から話の展開、オチに至るまで数学……と言うか、数学用語的な知識を使っていて、「あー、昔こんなの習ったねー」って感じで懐かしく思ったり、忘れていることは調べ直しながら読んだりして、意味を知っているとニヤリと出来るものが多かったです。

短編集と言う構成もあり、事件を解決する「ネタ(決め台詞的なエピソード)」の部分の割合が大きく、ネタから逆算して話を作った感が漂っていました。確かに、計算や難しい公式をなるべく省いて分かりやすい話にするには、数学的なエピソードを使った方が分かりやすいですもんね。

面白いのが、「黒い三角定規」は数学好きが集まった集団なので、凶悪犯罪を起こしている犯人のはずなのに、渚の説得により理屈の矛盾点や数学愛を語られると、ガクっと肩をうなだれる展開は読んでいて気持ち良いです。水戸黄門の印籠シーンを彷彿とさせます(笑)

ただ、「人が死なない」と言う事や、その章で取り上げている数学雑学縛りと言う事もあって「黒い三角定規」との戦いが妙に児童小説……と言うか、朝のHNK教育でやっていた「さんすうすいすい」とか、その辺りの番組を思い出すような内容でした。「なぞなぞ対決」と言い換えても良いかも。

森博嗣の「S&M」シリーズのようなシリアスな展開を想像していたのでその部分はちょっと残念ですが、数学雑学をストーリー付きで楽しめる本として楽しめました。



残響 Twitterではみょんなことを……すいません。しかしまるまるさんは様々は本を読まれますよね。さらに新しく、なにかがあるのでは、みたいな。僕はいまは資料として本を読むことが多いので……それが悪いとはいいませんが、まるまるさんのようにきちんと作品世界に向き合い世界を大切にしてくださるのは、物書き志望としては嬉しいのです。
で、森博嗣ですか……いいですね。学生時代その透明で綺麗な、メタファーとしての「科学」に魅せられました。数式は詩である的な。 (2012/12/29 23:12:24)

Marumaru いやー、趣味で自分が好きそうだと思った本を読んでいるだけなのでそこまで言われる程の事ではないんですが。森博嗣は独特の世界があって面白いですねー。ああいう、理系の美しさのようなものは良いですねー。 (2012/12/30 21:48:30)

(2012.12.21)(book)八月の魔法使い

『八月の魔法使い』/石持 浅海


今までに何冊か読んでお気に入りになっている石持浅海さんの本。(この国。君がいなくても平気

とある一部上場している洗剤メーカーでお盆の閑散期に開かれた重役会議。半ば役員の暇つぶしの為に開催されたその会議は突如登場する「工場事故報告書」によって様相が一変する。その会議にPCのオペレータとして参加していた女性は助けを求める為に階下で働く彼氏に会議の様子を電話で流す。それを聞いた主人公がひょんな事から事件の内容を推理することになるが、そこで露になる真相とは……。そんな話。

この話(この人の話)の何が好きって、主人公が普通のサラリーマンなところ。島○作みたいにスーパーサラリーマンが一夜を共にした女性の力で成功する訳じゃなくて、草食系と言われても仕方ないようなサラリーマンが知恵を絞って何とかしようと頑張っている姿が読んでいて面白い部分かもしれません。

一つの会社の会議室と総務部フロアと言う二部屋で展開されるほぼ会話オンリーで進む謎解き話。サラリーマンらしく社内の力関係に配慮しつつ推論を重ねて真実に近づく展開は、ともすれば地味で退屈なものかもしれませんが、そこにリアリティが生まれるのかもしれません。そして、実際でもこれだけ思慮深く話せたらこんな風に未来が変わるのかな?と思わせてくれるような話。

最近よく聞くフレーズですが、「人の死なないミステリー」ってこういう話にこそ相応しいと私は思います。

とにかく舞台が狭くて話が飛躍したりもしない、一つの建物の中で完結する話なので、落ち着いて読めます。こういう話好きです。

余談ですが、人の心を掌握して思い通りに物事を運ぶ人は、傍から見ると「魔法使い」って感じてしまいます。



(2012.12.24)寧々さんとのクリスマス(Newラブプラス版)

待ちに待ったクリスマスイブ。

Newラブプラスの発売が今年のホワイトデーに延期されたので、Newラブプラスの舞台で初めて体験する寧々さんとのクリスマスです。本当は去年のクリスマスに味わえるはずだったんですが……この一年であった色々な事を考えると、去年のクリスマスには絶対無理だったんだろうと思います。

今日は起動画面がクリスマス仕様。DSに比べて解像度が上がっているせいか、このサンタ姿に少しドキッとしました。

今年のクリスマスイベントは3コマ目と4コマ目の2コマ構成。どうやらクリスマスパーティーに行く前にデートをする模様。

そして写真撮影会に。

実は、このクリスマスイベントをするまで暫くNewラブプラスを起動していなかったので、寧々さんの好感度が下がりまくっていて呼称が「○○くん(苗字)」状態だったのですが、数十分程プレイして好感度をMAXにした時点で呼称が「○○くん(名前)」に戻りました。以前は暫く放って置いて好感度が下がった時は暫く呼称が苗字から変わらなかったんだけど、パッチで変更されたのかも?

4コマ目のクリスマスパーティー。相変わらずこのドレスは……(笑

そしてプレゼント交換。

その後ビンゴ大会があって、クリスマスパーティーはここで終了。あれ?これで終わり?と思っていると、4コマ目の後(21:00~23:59)で割り込みイベントが入るみたい。実質、3コマ連続イベントみたいなものなのかな。

4コマ目後の追加割り込みイベント、21時になった瞬間に発生しました。

と言うか、なんかとんでもない事言ってるんですけど、寧々さん!

うん、本当にびっくりした。やっぱり初めて見るイベントは新鮮で良いですね。と言うか、このテキスト全部ボイス付きだから。


そんな感じのクリスマスイベントだったんですが……正直(実質)3コマ使った割には内容が薄かったような気が……。これなら1コマにまとめてくれるか、もうちょっとボリュームがあっても良かったかも。ラブプラス++時の伝説の樹イベント好きだったんだけどなー。今回は雪も降らないし。

寧々さんが可愛い事に変わりはないんですけどね。



(2012.12.30)(book)犯罪者

『犯罪者 クリミナル』(上)・(下)/太田 愛


面白かった!のめり込む様に本を読んだのってすごく久しぶり。2012年ももう終わりだけど、間違いなく今年一年で読んだ本の中でNo1に輝く本。

どんでん返しが面白いタイプではなくて、伏線の貼り方と回収の仕方が本当に上手い。と言うか心地良いです。比較的短い段落で次々と切り替わる場面。そこで語られる様々な物語の断片が途中から綺麗に繋がって行く構成がよく練られています。

読み進めて行く中で描写の一つだと思って通り過ぎていた事柄が、実は張り巡らされた伏線の一つで、思わぬところから繋がって行くのを感じながら読み進めるのは興奮しました。まるで地面に置いた蜘蛛の巣の真ん中を持って上に引っ張り上げるように物語が収束していくんですよ。

読みながら、次々と場面が切り替わる展開がまるでTVドラマのようだと思ったんですが、よくよく見てみると著者の太田愛さんはもともと脚本家で「TRICK2」や「相棒」、「∀ガンダム」の脚本家の人でした。なるほど、ドラマのように進む展開にも納得です。とは言え、短い間隔で切り替わる場面の情景を文字だけで表現しきっているのは流石。

この本に出会えてありがとう。と言いたい作品です。




<(2012.11.30)(music)ティーンエイジ・ネクラポップ (2013.01.01)慶祝新年>