Marumaru's TinyPlaza

(2013.04.02)『絵画教室』を弾いてきた

友達とやっているバンド「ミネラルヴァッサー」でアジカンの『絵画教室』を弾いてきました。

今回は時間に余裕があったので各パートの音量やマイク等を何度か調整しましたが、後で聞いてみるとボーカルパートの音量が小さすぎました。しかし、最初は音のバランスなんて何も考えずに、とにかく自分の音!って感じだったのが、みんなで息を合わせて曲の音にすると言う感じになったような気がします。

それと、前回からスタジオを変えたんですが、今度の場所は広くて本当に快適。スタジオ設備が揃った一軒家をそのまま好きに使わせてくれるような場所で、今まで狭い場所できゅうきゅうしながら演奏してたのが嘘のよう。カメラに人が入りきらなかったら好きなだけ下げられるし、何より解放感があって気持ち良いんです。アンプも真空管使用のなんだかすごいのがあるし。これで今までのスタジオより安いんだから本当に言うこと無しです。

なんかね。それぞれで同じ曲の違うパートを練習して、みんなで集まって、アンプに繋いで大きな音で鳴らして、その音が重なって曲になるって本当っに気持ちが良い。心地良い疲労感。で、毎回スタジオ練習の後にやってる反省会と言う名の飲みがこれまた楽しい。今しがた撮った映像が至上の肴になって美味しい一杯が飲めます。

傍から見たら完全に自己満足なんですけどね。

一緒に付き合ってくれるギターとベースの友達、本当にありがとう。



残響 ききました。
えーと、僕の環境ではむしろリズムギターが聞こえづらかったです。
低域と高域の間に結果的にマスキング……?わかりません。

でも演奏(アンサンブル)、そして歌唱はいままでで一番安定、
タイト、とすら感じました。
後付け論ですが「ミネラルヴァッサー」な名前に似つかわしい。
……えらそうにヒヒョーしてすいませんが、率直に。 (2013/04/03 19:44:15)

Marumaru ご視聴ありがとうございました。
実際、リズムギターとボーカルが音量小さかったです。(つまり私のパートですね)リズムギターはコードで弾いている分、音を大きめにしないと駄目ですね。最後の〆の前のチャカチャカってのがリズムギターだけのパートなんですが、そこを聞く限り音的には結構大きかったんですが…PAさんってすごいですね(笑

自分以外の二人は文句無く上手いので、私のパートの音量が下がった結果、全体のレベルが底上げされた気がします。結果オーライ! (2013/04/03 22:18:32)

(2013.04.03)桜咲く町

地元の桜が満開だったので、仕事中に思わず車を止めて魅入って居ました。

妖艶な夜桜も好きですが、青空の下で輝く桜も大好きです。

河原に菜の花が群生して、目の前には満開の桜、見上げる空は青く雲がゆっくりと流れて。

黄色、桃色、水色、白。自然が織り成す淡色の配列。その景色を目の前いっぱいに感じながら胸一杯に空気を吸い込んで、思わず目頭が熱くなりました。

僕は、本当にこの町が大好きです。



(2013.04.04)法界院でお花見

桜が散る前にお花見をと言う事で、休みに岡山の近くの法界院に行ってきました。

何というか趣のある駅です。駅の周辺は岡山大学が近いこともあり、学生さん向けのお街並みで賑わっていました。

旭川の桜並木。多少葉桜気味でしたが、十分に桜が花を咲かせていました。欲を言えばもうちょっと桜の樹が多かったら良かったな。

桜の花は眺めているだけで幸せになれる大好きな花です。

河原に下りてのんびりしていました。旭川をちゃんと見たのは初めてだったんですが、川幅も広くて滔々たる水を湛えた立派な川ですね。川のせせらぎの音は心が落ち着きます。

それから、ある意味今日のメインだった吉備土手に行って来ました。

ビール醸造所に飲み屋さんが併設していて出来立てのビールを飲ませてくれるお店と言う事で、以前から行ってみたかったんですが、なかなか岡山までお酒を飲みに出る機会が無くて行けずにいたんですが、お花見のついでという理由をつけて行ってきました。

醸造所の2階がお店になっていました。木のあたたかみが感じられる内装で旭川を眺めながら飲めます。

今日のビールのラインナップ。あまりに美味しくて全部飲んじゃいました(笑)

と言うかね、どのビールもフルーティーで麦とホップの香りがして本当に美味しかった。ビールが生きてる!って他に表現出来ない味でした。結構度数はあると思うのに苦味がなくてすっと飲めるんです。

料理も一品一品が本当に美味しくて、ビールの美味しさを引き立てる味付けで本当に美味しかった。思わず食べながら飲みながら「くそぉー」って笑っちゃうぐらい。人間、幸せだと自然と笑みがこぼれるんですね。


何より、今日は天候にも恵まれてポカポカ陽気で桜も満開で、昼間っからのんびりと美味しいビールを飲みながら過ごす時間は何とも言えず幸せな一時でした。



(2013.04.18)(book)秒速5センチメートル

『秒速5センチメートル』/原作:新海誠 漫画:清家雪子


※一応、注意書き。秒速5センチメートルや他新海作品の内容を書いているので、未見の方は気をつけて下さい。


秒速のコミカライズが出ている事を知ったので、今更ながら読んでみました。

主人公の一人称視点で進む映画版に比べて、各ヒロイン達の視点での心情描写が追加されているので良いです。主人公が遠くを目指して進んでいる裏で、他の登場人物達の時間も同じように流れている。そんな当たり前の事を丁寧に描くことで物語に深みが増しています。

特に明里の想いや心の移り変わりをちゃんを描いているのは嬉しいです。映画版観るだけだと、手紙を渡しそびれてからの明里の描写が殆どないので、ともすれば酷い扱いを受けやすいヒロインですが、主人公と同じく想い出を薄めながら過ごしていく時間の描写があるからこそ、最後の踏み切りのシーンが余計に引き立ちます。

他作家視点のキャラクター心情を使って描かれる喪失の先、物語としての綺麗な結末

ところで、このコミカライズを読んでいて思ったんですが、この漫画の最後は綺麗な形で再会が書かれているんです。映画版だと「one more time one more chance」の切ない歌に乗せ、第三章を丸々使って主人公の心の「消失」が描かれて終わります。視聴者の想像に全てを任せ、視聴者を何とも言えない切ない気持ちにさせての終わり。ある意味これが新海さんの真骨頂なんですけどね。

だけど、このコミカライズ版ではその「消失」の次を描いています。この展開どこかで見たなぁと思い出していると、ありました。同じく新海作品「ほしのこえ」の小説版。宇宙によって遠く遠く引き裂かれてしまった恋人達、でも想いが距離や時間を越える事があるかもしれない、「僕は(私は)ここに居るよ…」とまさしくセカイ系的な終わり方をした「ほしのこえ」これ、小説版では宇宙関係の仕事に就いた昇がラストで美加子との再会を果たし「おかえり」と終わるんです。

何らかの抗えざる大きな力によって引き裂かれてしまった恋人達、その男側の心の喪失感を描き続けている新海誠さんですが、ノベライズやコミカライズではその後がきっちり書かれ、ハッピーエンドで終わっているのが興味深いです。主人公視点で距離と時間を越えた心の在り方を提起するところまでが新海さんの描きたい事であり、その後に出す別メディアの話については、その作者さん視点で主人公以外の心情を描き、その結果として最後のハッピーエンド(≒再会)を描いて欲しい、と言う事なんでしょうか。ここは私の勝手な想像ですが。

だけど、そう考えると面白いんですよ。仮に、新海さんは物語の主人公に本人を重ねて作っているとしたら、何らかの事象の結果訪れたシチュエーションに対して、自分の心情を吐露することで男性視聴者が共感出来るような心情描写を描く事は出来るけど、他の登場人物の心情を描いて恋人達の未来を描く事は好まないのかな、と。そんな事を考えていると、今まで他メディアで出ていない「雲の向こう、約束の場所」のノベライズなりコミカライズなりが見たくなりました。この作品も、壮大な世界観と主人公の心情は描かれていましたが、ヒロインの心情が分かりにくいせいで割と難解な作品になってしまっているので……。

なんだか話がそれてしまいましたが、このコミカライズは映画版を観ている人に特にお勧めです。映画で伝わる映像美、テーマの骨格に物語としての面白さが肉付けされたように思いました。



(2013.04.23)(music)恋は渾沌の隷也

『恋は渾沌の隷也』/後ろから這いより隊G




\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!


「這いよれ! ニャル子さん」第2期OP曲。仕事中に車の中で2時間ぐらいリピートしてたら私のSAN値がピンチなんだが大丈夫か?大丈夫だ、問題ない。

もうね、一度聞いた時から好きになりました。完全に一目惚れ(一目?)です。自分の琴線直撃で頭から離れないんです。山本正之の曲を彷彿とさせるようなうねるリズムに合いの手。ユーロビートのような「最初から最後までサビ」感、たまりません。

歌詞も、歌だけ聞くとカオスな電波ソングなんですが、ちゃんと歌詞カードを見ると更にカオスでした。特に2番の歌詞が名状しがたき狂気に満ち溢れている気がします。アニメ本編は他作品のオマージュをとことん取り入れる事で、OP曲は電波な曲と歌詞で、我々には理解し得ない茫洋たるクトゥルフ神話の世界を垣間見せているような気がします。とにかく「何だかよく分からないけど、恐ろしいものが在る」

そう言えば、このニャル子さんで阿澄佳奈を知ったんですが、可愛い声ですね。少し拗ねたような艶のある声でファンになりそうです。曲中の「~ですよ」とか「ハッ!」って部分がアニメのニャル子さんの声そのままで、こんな速いテンポの曲で感情を込められる声優さんはやっぱり偉大なぁと思ったり。

あぁ、早くこの歌をカラオケで歌いたい。



(2013.04.24)(book)届け物はまだ手の中に

『届け物はまだ手の中に』/石持浅海


この人の話は構成が本当に面白い。一つのネタ(トリック)を膨らませて綺麗に話を組み上げられたが読んでいてすごく気持ち良いんです。

今まで読んだ石持さんの作品は、この本を含め一つの限られた世界だったり空間がテーマの短編が多かったように思います。どこにでも居そうな設定の普通の立場の登場人物達が与えられた舞台の中、会話を重ねる中で進んで行く物語の中で生まれる違和感から謎が深まっていく展開がいつもながら見事でした。

今回は、復讐の為の殺人を行った主人公が、殺した男の首を友人に見せる事で復讐が完了すると考え、首をボストンバックに入れて友人宅を訪れたところから始まる物語。友人に復讐の証拠を見せ、自分は逮捕される事で積年の復讐劇は終わるはずだった。ところが、友人に会えないどころか気付けば友人の息子の誕生日パーティーに参加する羽目に。その中で主人公はホスト達の様子が何かおかしい事に気づく。その疑問はやがて確信に変わり……そんなお話。

あらすじだけ見れば、殺人があったり、その首を持ち運んだりと何やらバイオレンスな内容に見えますが、実際に読むとそれらの要素はあくまでトリックを成立させる為の要素に過ぎないんだと分かります。むしろ、字面から感じる生々しさを取り除くように軽やかに進む展開と、最後の見事な大団円。殺人から始まっているのに、最後の見事な大団円に、思わずこれは喜劇なの?って思ってしまったぐらいです。

それにしても、頭の回転が速い人達が繰り広げる行間を読んだ会話劇は個人的に大好きです。自分が会話しながら考え事するのが苦手なので、賢い会話と言うものに憧れる部分があるのかもしれません。




<(2013.03.15)ドラゴンボウル (2013.05.07)(music)sister's noise>