Marumaru's TinyPlaza

(2014.07.01)上条衿さんの初音ミク傘を買った

ファミマで初音ミクコラボの傘が発売されたので、あら可愛い!と言う事で買ってきました。

最寄のファミマだと入荷していなかったので、お店にお取り寄せしてもらいました。


外観

柄のネームが良いワンポイントになってます。


種類は上条衿さんVer。個人的に、上条さんのイラストが個人的にすごく好きなんです。


ベジェ曲線バリバリの画風と言うんでしょうか。滑らかな曲線で描かれた主線と透明感のあるはっきりした色遣いが織り成すクールな絵柄が好きです。自分の中の「オシャレ」の代名詞のひとつです。

開いた時の柄はこんな感じ。

黒や灰色で部分的に塗り潰されている部分が良いアクセントになっています。これ、何が楽しいって透明なビニールに線画だけ描かれている柄なので、目の前の景色にミクさんが重なって映るんです。線画の動画セルを背景セルと重ねるような感じで。

これを使えば、見慣れた日常の風景にミクさんが溶け込む擬似AR的な事が体験出来る訳で、使うであろう雨の日と言う一種の非現実的なシチュエーションも重なって云々かんぬん……。

実際は、ミクのコラボ傘3種の中で一番シックなデザインとは言え、実際に使うのはちょっと厳しそう。やっぱり観賞用かなぁ。

と言うか、家の近所で多分誰も居なかったとは言え、このBlogの写真の為に晴れた日に傘をさしてカメラを構えてるのが一番恥ずかしかった……。



(2014.07.04)奥華子さんのコンサートに行ってきた

先日、倉敷に奥華子さんのコンサートを聴きに行ったので、熱が冷めない内に感想を箇条書き。まさかの木曜日にしかも倉敷に奥華子さんが来てくれるなんて、これは行くしかない。


ライブじゃなくてコンサート。座ってじっくり聴いて、曲が終わってピアノの音が鳴り終わるのをまって拍手。大好きな歌を自分の中でじっくりと消化しながら聴けて本当に大満足。

グランドピアノの弾き語りが圧巻だった。グランドピアノとキーボード2台を代わる代わる使う弾き語りだったんですが、特にグランドピアノの重厚な音とホールに大音量で響き渡る奥華子さんの歌声が最高だった。CDで何度も聞いている曲でも、やっぱり生で聴くと違います。

奥華子さんの曲は、初期の恋愛をテーマにした切ない曲が好きだったんです。でも、今回のコンサートが「君と僕の道」のアルバムツアーと言う事でセットリストはどんな感じなのかなーと思っていたんですが、杞憂に終わりました。アルバム曲以外にも今までの曲を色々と歌ってくれ、カバー曲や即興曲、アンコールの選曲まで見事な組み立てでした。

中でも、個人的に大好きだった「楔」が生で聴けたのが本当に嬉しい。インディーズアルバムの曲なのに。この曲、大好き過ぎて生で聴いていて思わず目頭が熱くなりました。

カバー曲はBUMPの「天体観測」このカバー曲の存在だけは知っていましたが、実際に聴くとやっぱり驚きました。アレンジがあったとは言え、歌詞やメロディは天体観測なのに完全に奥華子さんの曲になっていました。不思議なものですね。流石に間奏部分の「ォウイェ~アハァ~ン」は入っていませんでした。それが入っちゃうと流石に奥華子さんが歌ったとしてもBUMP臭がしてしまう気がする。

MCの個人的ヒット(詳細は多分違ってると思うので雰囲気だけ)「Twitterとかを見てると、『奥華子はいつまで片思いしてるんだ』とか『俺が両想いになってやるよ』とか見るんんですけど、私もそう思います。でも、私は暗い歌を聴くのも作るのも好きなんです。みなさんも奥華子のライブを聞きに来てるって事は多分暗い人なんですよね。だから、しっとりした曲を思いっきり歌わせてください」

うん、それは私もいつも思ってた。「奥華子はいつまで片思いしているんだろう」って。だけど、今回のコンサートを聴いてその認識も良い意味で変わった気がする。上手く言えないけど、人を想うって大切な事なんだって素直に思える。それが恋愛感情かどうかは置いておいて。

途中、会場の人から「これだけは言いたい事」を10個程募って、それを歌詞に織り込んで即興の岡山ソングを作るってコーナーがあったんだけど、「妹が結婚して式で写真を撮った」とか「内定貰った」とか「実習が憂鬱だ」とか挙句の果てには「(ソーシャルゲームで)1万3千円課金した」とか皆言いたい放題言った事を全部繋げて「奥華子さんの歌」にしてるのが本当にすごかった。何と言うか奥華子の作詞メソッドのようなものを垣間見た気がした。あと、当たり前だけどメロディって大事なんだね。突拍子も無い事でも良いメロディに乗るとそれらしく聞える不思議。

会場は倉敷芸文館って言うホールの収容人数が800人ちょっとのそんなに大きくない場所なんだけど、その1階席の前部分だけを贅沢に使ったコンサートでした。

見取り図はこんな感じ

座席が前から9列目だったので、「かなり前で見られる!」と喜んでいたら実際はほぼ最後尾だったと言う衝撃。一階席後半にはPAさんやスタッフが陣取り、端の方の席の人は真ん中の方の空いている席で見られると言う本当に贅沢なコンサート。って言うか当日券も売っていたみたいだし…大丈夫なのかしら?って心配するレベル。座席を数えてみたら300人割ってるんじゃないかな、これ……。

だけど、その分、本当に近くで奥華子さんの演奏を感じる事が出来て本当に良かった。途中のアップテンポの時に奥華子さんが通路を回ってくれたんだけど、一番通路側の席だったので本当に数十センチの距離を奥華子さんが通ったんですよ!(と、喜んでいたら……)

曲の間に曲名を言ってくれるのでとても聴きやすかった。それにとても深々とお辞儀をする姿が印象的でした。「ありがとうございます」って何度聞いたか分からない。この辺りは路上ライブからスタートした人ならではって言う気がする。だけど、全く悪い気なんてするわけない。

コンサートが終わった後にまさかの全員とハイタッチ!!何それ!そんな大サービスしちゃっていいの!?って感じでした。この辺りは小規模会場ならでは。

ちなみに、倉敷芸文館ってこんなところ。

コンサートが始まる前に美観地区に寄ってきました。

あいにくの雨模様でしたが、それはそれで情緒があったかも。

アイビースクェアの中のオルゴールミュゼ。

オルゴールの御土産物屋さん。いきものがかりの「YELL」のオルゴールを記念に買って帰りました。

中には入らなかったけど、大原美術館。エル・グレコの「受胎告知」が生で観られるよ!


まとまりのない文章だけど、自分用の覚書って事で。本当に最高のコンサートだった!気持ちをリフレッシュさせてもらいました。



(2014.07.14)(book)プリンセスハーツ

『プリンセスハーツ』シリーズ/高殿 円


『トッカン』で知り、このところ夢中になっていた高殿さんの作品です。外伝も入れて全11巻の長編シリーズにつき、少しずつ読み進めていたのが、先日遂に読了を迎えてしまいました。

内容は女性向けファンタジーってジャンルになるのかな?「小学館ルルル文庫」なる存在を初めて知りました。とある公国に妃として嫁いできた王妃は実はニセモノだった。しかし、様々な理由から夫婦は妻がニセモノと知りつつ仮面夫婦を続けるのであった。って言うぱっと見る限り女性ものの話。

だったんですが、シリーズが進むに連れて各国間の人間関係が絡み合うラブロマンスありの立志伝になっていました。人間関係がとにかく複雑かつ、固有名詞や別名が多いと言うことで、流し読みするにはちょっと辛かったんですが、その人間関係を明らかにすることが物語の軸になっていました。

高殿円さんの小説はプロットががっちりと組まれていて、それを見ながら逆算的に物語を作っているような気がします。たから、読んでいて後半のピースが綺麗に嵌っていく心地よさを感じられるんです。

が、今回は古の文化としての「魔術」や「精霊」が登場する割と何でもありの世界観に加えて、「実はこうだったんだよ!」って言う後だし設定が多かったので、ちょっとご都合主義が強すぎたかなーと。

その分、主人公ルシードの活躍っぷりや人間関係のロマンスが際立つので、読んでいて美味しく頂けました。固有名詞は完全に把握する必要もないし、そういう意味では寝る前にちょこちょこと読み進めるのに良いシリーズでした。

周りで多分誰も読んでいないだろうし、薦めても誰も興味を示さないだろうから、話のタネにする事は出来ないのが残念。公式サイト張っとくので、寝る前のお供が欲しい人は読んでみてー。

このシリーズ、近所の図書館に1巻だけ寄贈で置いてあったのを読んではまった関係で、2巻以降は県内の別の図書館から取り寄せて頂いたんですが、表紙が思いっきり「女の子向け!」って感じだったので、三十路過ぎたおっさんが借りるには少々辛かった……。



(2014.07.17)げんしけん 二代目について

久々に漫画喫茶に言って来たので、前から気になっていた「げんしけん 二代目」を6巻(通しだと15巻)まで読んできました。この作品、1期を読んでいたところで止まっていたんです。

いやー、面白かった。もっと早く読むべきだった。でも、早くから読んでいたら毎回次が出るまでの間を悶々としていたんだろうな。それはそれで至福の時間ではありますが。

木尾士目さんは本当に「人間関係によって作り出される空気感」を描くのが上手い。1期ではげんしけんのサークルに漂う大学特有のモラトリアムを少し誇張気味に、でも「あー分かる分かる」と言った感じで描かれていて。1期メンバーの卒業までのサークル内の時間の流れを少ししんみりと描いていました。

オタクサークル特有の、コミケ参加や、コスプレ、アニメ、ゲームから始まって、サークル規模の現象である学園祭、進入部員の勧誘や自身の卒業。その一つとして恋愛模様も描かれていたましたが、1期ではあくまでも要素の一つと言った扱いだったように思います。肝心な部分は最後の最後まで(公式見解的には)答えを出さないままだったし。

だけど、2期はメンバーが代替わりして、女性メンバーが増えたからなのかもしれませんが、一気に恋愛要素が満載です。「オタクサークルあるある」と言う意味でのげんしけん色は薄れたような気がしますが、一つの集団の中で繰り広げられる想い想われの視線が織り成す何とも言えない空気感は木尾士目さんの本領発揮と言う気もしました。「四年生」や「五年生」で感じた印象に近いかもしれません。

なんか、心情描写がとても生々しいんですよ。変なオブラートに包まずに真っ直ぐに投げてる感じ。明るい絵柄と基本的に美男美女の特徴的なキャラクターでかなりオーバーにやっていて変に暗くなっていないのは流石です。それに、オーバーに気持ちの風呂敷を広げた分、綺麗に畳んでくれるんです。

私を含めて誰しもが多かれ少なかれ共感出来るであろう、集団における心情を分かりやすく誇張して表現してくれて、それをバッサリと綺麗な形で畳んでくれる。こう書くとよくある話っぽいですが、げんしけんはストーリーがある話じゃなくて、あくまでサークルの日常を描いた作品なんですね。

日常で起こりえる出来事を、生々しく誇張してしかも後腐れなく落としてくれると、読んでいる方は心をすごく揺さぶられてしまいます。

とりあえず、この6巻で大きな話が一区切りついて、今度からはまた違う話題で盛り上がりそうな感じです。少し間をおいて何巻か続きが出たらもう一度2期を最初から読み直したいって思いました。


2014.07.18 追記

げんしけんの人間関係が面白いのは、メンバーそれぞれの得意ジャンルが違う事に加えて、オタクサークルの中に咲や笹原妹のような一般人が入っていて、違う視点からの意見が入ってくるからなのかな、とか。それを上手に使っているっていうのも勿論あるけど。つまり、なんだ。色んな人との交流は人生の糧になるよってメッセージなのかな(笑)

2期を読んでいて何となく覚えた違和感の正体が分かった。2期って(6巻迄の時点で)笹原が殆ど活躍してないんだ。働き出したのもあるし、会長役を彼女の荻上がやっているから、正常に世代交代が進んでいる証拠でもあるんだけど、斑目があれだけ登場しているのを見ると、笹原にももっと活躍して欲しいと思ってしまう。



(2014.07.24)(movie)思い出のマーニー

『思い出のマーニー』


この映画のジャンルはホラーで良いんでしょうか?

原作は未読なんですが、原作は多分女児向けの児童文学として良い作品なんだと思います。とある理由から心を閉ざしぎみの女の子が、療養の為に訪れた田舎町でひと夏の不思議な体験をするお話。

ただ映像化した時に盛り上がりが無いまま2時間が終わってしまったと言うか、贅沢な時間の使い方だったと言うか。後半の展開を含めて個人的には好きだったけど、人には薦めない映画だと思う。

あ、でもマーニーは可愛かった。金髪にワンピース姿って言う最近あまり見かけなくなったお嬢様スタイルの女の子の仕草をジブリクオリティで堪能出来ただけでも価値はあったと思う。メイドさんも出てたし。

物語の確信に迫るネタバレ…と言うか事実があるので、ちょっとでも気になってる人は他から情報が入る前に観といた方が良いと思います。

以下、ネタバレ





















お祖母さんと空想の中で百合とか、新鮮でした。

映画的に盛り上がりが無いんですよね、強いていれば後半のサイロの部分なんでしょうけど、それも効果音と美麗な絵で無理やりって感じがしました。と言うか映画的な盛り上がりが作りにくい作品なんですよね、きっと。

観ていて一番面白かったのはマーニー絡みの過去が明らかになる部分なんだけど、それも映像化すると回想を続ける感じになってしまったのがちょっと残念。

マーニーのダンスシーン等であった顔のアップがすごく怖かったんだけど、あれは空想の中だからって事でわざと視点が会っていないような演出だったんだろうか?

何にせよ、前述の通り「綺麗なお洋服を着た女の子の可愛い振る舞い」を綺麗な映像で堪能出来たのが純粋に良かった。

これ、小説で幼い時に読んで想像力を働かせながら楽しむのが一番だと思う。映像化するとどんなに綺麗な映像でも見せられたものが全てになってしまうから。

余談だけど「永久に」って言い回し、あまり使わない気がする。「永遠に」だと使うけれど。




<(2014.06.29)(tips)CubaseでMIDIファイルを鳴らす (2014.08.10)『堂々巡りの夜』を弾いてきた>