Marumaru's TinyPlaza

(2017.04.22)(movie)名探偵コナン から紅の恋歌

『名探偵コナン から紅の恋歌』


劇場で見た予告編でピンと来たので観てきました。

百人一首がテーマだったんですが、百人一首と京都のプロモーション映画という印象でした。

脚本は、伏線が消化も含めて綺麗に扱われていて驚きました。コナンってこんなにストーリーを練ってあるんだと驚きでした。下手な2時間ミステリや小説よりは綺麗だった気がする。ただ、2時間というコナンのアニメ映画の中で展開していたから、ちょっと駆け足気味だったのが残念でした。

大岡 紅葉の演技が上手だと思って調べてみたら、ゆきのさつきさんという方でした。げんしけんの咲ねえさん役だったみたいです。声優暦が長く、色々と有名な役もされている方みたいで納得。

倉木麻衣が歌う主題歌、「渡月橋 〜君 想ふ〜」も映画の雰囲気に合っていて良かったです。と言うか、倉木麻衣って「Secret of my heart」を筆頭にやたらコナンの主題歌を歌っているイメージがあったのでちょっと調べてみたら、18曲も歌ってたんですね……。

劇場は平日昼間だったのでガラガラだったんですが、観客は女性が多かった気がします。服部が活躍する話って前情報があったから?それともコナンってもともと女性ファンが多いだけかも。


※ここからはネタバレの感想です。




















コナンの劇場版は毎回アクションシーンに力を入れていると思っているんですが(予告編は爆破をバックに、コナンが「蘭ーーーー」って叫んでるイメージ(笑))、今回はアクションの舞台が、テレビ局、崖上と小屋と比較的小ぢんまりした場所だったので、その分ギミックに凝ってましたね。テレビ局のアンテナは笑った。どこの雑技団だよ!!と。阿笠博士謹製のガジェットも、あれだけ酷使されれば本望でしょう。

ストーリーのメインテーマになっていた百人一首は、札に詠まれた歌が事件に関係しているという事もあって、競技カルタ自体にはあまり深く触れられていない感じでした。札を取る仕草の格好良さを前面に押し出して、競技カルタのイメージアップが図られているように思いました。

競技カルタ絡みで一番思ったのは、いくらストーリーの為とは言え、練習にたまに付き合っていたレベルの筋の良い素人が、名コーチの特訓があったとは言え、2日で結構大きな大会の決勝戦で高校生チャンピオンと良い勝負を繰り広げていた事。いくらフィクションとは言え、そんなに甘い世界じゃないでしょうと思わずには居られませんでした。

それにしても、紅葉さんは服部に対して積年の想いがあった割には、勘違いであっさり引いていましたね。あの三角関係は個人的にもうちょっと盛り上げて欲しかったなぁ。




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