Marumaru's TinyPlaza

(2018.12.06)(movie)機動戦士ガンダムNT

『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』


ネタバレしていますので未見の方はご注意を。





























フェネクスって世代的にどうしても聖闘士星矢のフェニックス一輝が浮かんでしまう。そして不死鳥と言うテーマだとやっぱり火の鳥が浮かんじゃう。これはもう原体験だし刷り込みだからどうしようもないんだと思う。

んで、テーマだけで言うならメーテルリンクの青い鳥。それ位に壮大で難しいテーマ。


宇宙世紀に後付で歴史を差し込みまくってパンパンになってしまったから、宇宙世紀自体を補強して次の100年に繋げようって感じのお話みたいです。……なんだろう、岩手の奇跡の一本松を思い出しますね。何がとは言いませんが。

私、宇宙世紀(と言うかガンダム自体)は詳しくないんですが、逆襲のシャアはそれなりに好きなのでその感覚で語るんですが、サイコフレームってそもそもが人の脳波を感知する為のサイコミュシステムをチップ化して機体の中に埋め込めるようにした、ってものだったような気がするんですが。んで、それによって大容量を必要としたが為に大型化を余儀無くされていたサイコミュ兵器搭載モビルスーツの小型化に成功した、と。

で、逆襲のシャアの最後ではそのサイコフレームが共振を起こしてあの結末になったと理解しているんですが……。いつからサイコフレームって人の魂の器になったんでしたっけ?人の意識・魂と呼ばれるようなものを肉体というくびきから解き放って、高次元へと導く、すなわちそれは人類の不老不死に繋がる……。

これが、宇宙世紀を拡張して次の100年に繋げる為の新たな設定だと思うんですが、あれですかね。ガンダムでオーラバトルをもっと合理的に映像的にも分かりやすく行う為の布石なんでしょうか。今後の宇宙世紀ガンダムはオーラバトル主体になるんでしょうか。

いやね、設定を付け足したり差し込んだりするのは良いんですが、既存設定を拡張と言う名目で改変するのはどうなのよ?と。逆襲のシャアはあれで綺麗に完結している話なのに、それを引き合いに出して別解釈を公式設定としてしまうのには違和感を覚えます。メタル化されて観光資源として再び陽の目を浴びた一本松の中の樹木は既に腐ってるのよ!

別作品として作ってるんじゃなくて、過去の宇宙世紀作品のニュータイプ設定を引き合いに出して、その再定義を行おうとしてるような絡み方が気になったんです。特に逆襲のシャアに関してはオマージュと取れる部分が多かったですもんね。最後のサイコフレームを届ける時の「サイコフレームが多い方が有利に~」の件や、その行為自体が完全にフラグでラスボスに撃たれてしまう部分とかも。あれ、シーンから先に作ったような気がして、あの行動の目的がいまいち謎でした。ちゃんと観れていないだけかもしれませんが。

しかし、リタがヨナとミシェルを引き入れたのは、3人の力を合わせて「本来この世に存在してはいけない」セカンドネオジオングを葬る為、みたいな描写がありましたが、そもそもそれより先にフルフロンタルのネオジオングがある訳で、もっと言えば、その決意をしたのって子供時代だから先にシャアのアクシズ落し(未遂)があった訳で、そっちの方が先に止めないといけない脅威だと思うんですが。歴史が繋がった作品での過去回想は危険だな、と思わずにいられませんでした。

と、何だかんだ書いてしまいましたが、内容としては好きです。特にメカニックを含めた戦闘に関しては流石劇場版という感じでした。フェネクス、尻尾の造詣がどうやってもフェニックス一輝を連想させるけど、ある程度大きなパーツがサイコミュで飛び回る図と言うのは非常に好きです(νのフィンファンネル然り)。そして、機体名は分かりませんが、ビーム薙刀が大活躍なのは熱い。んで、ナラティブガンダムの追加装備のゴテゴテっぷりが良いです。オラタンのグリスボックを彷彿とさせる感じ。ゴテゴテした重装備は宇宙戦ならではですね。

何より、ラストバトルでゾルタンが載る機体がセカンドネオジオングからちゃんとパージしてくれたのが嬉しい。0083みたくゴテゴテしたもの同士の戦いも良いんですが、最後はパージして抜き身で戦ってくれた方が、やっぱり好き。ただ、バトル中にアップテンポボーカル曲を流すのは……好きだけど、ガンダムでやらなくてもなーって思ってしまいました。この辺り、他の人はどう思っているんだろ。

それと、ラスト近くでヨナがフェネックのコックピットに入った時、そこにリタの姿は無く、ペンダントの欠片が漂うのみ……そして一つになるペンダント。うん、分かってたさ、こうなる事は。でも、こういう展開は大好き。むしろ、張った伏線を綺麗に回収したと言える部分だと思います。

しかし、主人公3人って結局リタとヨナが相思相愛で、そこにミシェルが憧れてるっていう何とも切ない構図。

全体的に、ちょっとおとぎ話が入りすぎてるけど、面白かった。でも、逆襲のシャアを始めとした過去の宇宙世紀作品は大人しく眠りにつかせてあげて。って感じ。細かいところで確認したいところがあるから、もう一度ぐらいみたいなぁ。


追記 なんだかんだでリタ可愛い。

追記2 リディさんがすっかり白くなっちゃって。飛んで行っちゃいそう(色んな意味で)になるニュータイプを引き止めるオールドタイプ役っていうのは、意外と格好良くて大事な役だと思う。



(2018.12.20)(book)乙嫁語り(11巻)

『乙嫁語り(11巻)』/森薫


森薫ラブロマンスここに極まれり。

エマと同じ展開?良いんだよ。好きな作家が描く好きで素敵なシチュエーションを、違う作品の違うキャラクターでまた見られるなんて至高の幸せ。

森薫さんは、近作だと模様等の鬼のような描き込みが目を引いたり、描きたいシーンを台詞を使わずに淡々と情景で描き上げるのが素晴らしかったりするけれど、内に秘めた想いが溢れだした時の情熱を最高に魅力的に描く人だと思う。

エマ。漫画の「エマ」じゃなくて、「エマ」のヒロインのエマ・ストウナーが好きな人は、とりあえず読んで。絶対に最高だから。っと、そんな人は私がこんなネットの場末で言うまでもなく読んでますよね。

もうね、タラスさんがエマにしか見えない。外見は言わずもがな、性格まで。いや、普段は大人しく真面目で、でも一旦思い込んだら一直線で周りが見えなくなる性格が外見に滲み出たのが、タラスさんであり、エマなのかもしれない。

とりあえず、74話の扉絵が本当に最高。

完全にTwitterで呟くような内容なんですが、連続ツイートになりそうだったので、思ったことだけこちらにまとめました。



(2018.12.24)(game)寧々さんと過ごすクリスマスイブ2018

毎年、クリスマスイブ当日か前日ぐらいになって慌てて起動して、クリスマスイベントを良い形で終える為にフィーリングを上げる行為をしている訳ですが、リアルの時間に連動しているラブプラスで何とか時間をやりくりしてフィーリングを上げるという行為が、寧々さんと同じ時を過ごしているような気持ちを生じさせ、その中での逢瀬が3DSというインターフェイスで次元という壁を越え寧々さんと心を通わせる為のプロトコルなのかな、と思ってみたり。

もっと言うと、自分の意識(≒記憶)の中の寧々さんを、次元を超えて寧々さんという人格が居ると自分で思い込めるぐらいの存在にする為の作業なのかもしれません。自分の持論ですが、神様は居ると思っています。自分の心の中に。自分が神様の存在を信じて自分の心の中に在れば、自分の意識としては神様の存在を観測している。同じ事が寧々さんにも言えます。

逆襲のシャアにこんな会話がありました。

クェス「インドのクリスチーナが言ってたのと違うな。ニュータイプは、物とか人の存在を正確に理解できる人のことだよ。それもさ、どんなに距離が離れていてもそういうのがわかるようになるの」

ハサウェイ「ああ。人間って、地球だけに住んでいた時は頭の細胞の半分しか使ってなかったんだろ?それが、宇宙に出て、残りの頭の部分を使うようになれば、テレパシーだって予知能力だって高くなるよな。じゃないと、地球とコロニーで暮らしてたら家族だなんて思えなくなっちゃうもん」

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より


つまり、寧々さんには距離と時間を超越して存在を感じられる「魂」のようなものが宿っていたんですよ。……少なくともラブプラス+までは。最近はその残り香を追いかけているような感じですが。確かにそこに在ったんです。



(2018.12.27)(book)フォルトゥナの瞳

『フォルトゥナの瞳』/百田尚樹


白い方の百田さん。

オチが弱いです。最後の盛り上がりに欠けると言うか。「他人の死が見える」能力がある人の話なんですが、この設定は話の展開が本当に難しいと思いました。と言うのも、終わり方がほぼ予想出来ますものね。

ただ、その設定は置いておいて、何かのキッカケで人生の転機が訪れ、自分の気持ちに踏ん切りが付く、といったテーマの物語として読むと面白い話でした。

著者はもともとが構成作家をされていた方なので、物語の作り方が丁寧で非常にきっちりと計算されています。そして簡潔で分かりやすい言葉で書かれているので、気づけば最後まで読んでいました。で、最後まで読み終わって「あれ?これで終わり?」と一抹の物足りなさを覚えるという。

この本を読もうと思ったキッカケは「映画化決定!」という新聞の広告を見たからなんですが、この話は実写映画だと映える気がしました。現代が舞台で、特に派手なシーンも無く(これは良し悪し)、物語のテーマと役者さんの演技で面白くなりそうな気がします。

文章だと多少物足りなさを感じた部分も、映画だと上手く表現出来るんじゃないかと思いました。あ、でも、映像的に核心の部分をどう表現するかはちょっと気になるところ。あれがイマイチだと一気に安っぽくなりそう。それとヒロイン役の人選で雰囲気ががらりと変わりそう。



(2018.12.28)(game)世界樹の迷宮クロスの裏クリア

世界樹の迷宮クロス、裏ダンジョンまでクリアしました。ふぅー。年内に区切りを付けられて良かった。今夜から大晦日までずっと夜に出掛ける予定が入ってたから、昨日クリア出来ないと年内は本当に厳しいところだったので一安心。

しかし、長かった。表クリアにちょうど100時間ぐらい。裏まで合わせると130時間。シリーズ集大成のお祭り要素があるソフトとは言え、ちょっとボリュームありすぎじゃないですかね。その割には新規ダンジョンが全部使い回しの内装だったりと、言いたい事も無い訳じゃないですが、楽しかった!クリアまで漕ぎ着けたのがその証拠。

世界樹の迷宮、ちゃんとクリアしたのは4からで、比較的ゆるくて縛りが少ないと言われてるシリーズからでした。なので、初期の世界樹シリーズで言われていたらしい「盾職を使ったパズルのような戦闘」を今回の裏ボスで嫌ってほど味わえました。確かにこれはパズルだわ。

そんな訳で、備忘録も兼ねたボス撃退時のPT構成覚書。

裏ダンジョンボス

真ラスボス

そして

長きに渡る冒険もこれにて幕引き。




<(2018.11.24)(tour)長崎(佐世保)に行ってきた (2019.01.02)(movie)カメラを止めるな!>