Marumaru's TinyPlaza
(2022.06.09)(movie)トップガン マーヴェリック
『トップガン マーヴェリック』
21:55から始まったレイトショウが終わったのは日付も変わった24:15。人気の少ない通路を通って屋上駐車場に向かい、外へ繋がる扉を開けると真っ暗な空に月が浮かんでいました。
涼しい風を受けながら、見慣れたはずの屋上駐車場の景色をとても特別なものに感じていました。空に繋がるこの真っ暗な空間に何か特別なものを感じ、帰路につく車に乗り込み、イグニッションに続いて点灯する計器類のランプに心が躍っていました。
興奮が冷めやらない。
言葉にすると一言ですが、こんな気持ちを味わったのは久方ぶりでした。TwitterのTLでやたらと流れてくるトップガンの話題、その語彙力を失った感想を眺めながら、「初代を観てないし」「戦闘機詳しくないし」と観ない理由を探していました。
が、知り合いと話をしているときにひょんなことから話題になり、まだ観てないんですよー。んじゃ、観に行こう。みたいなノリで観てきました。考えるな、行動しろ。誘って貰って本当にありがとうございました。
ストーリー自体はこれ以上ないぐらいシンプルなんです。シンプルさで右に出る映画は無いと思っていた『マッドマックス 怒りのデスロード』を越えちゃったかも。そんなシンプルな物語の中でまさに王道と言える熱い少年漫画的展開。
何度か書いてますが、王道って中途半端にやっちゃうと一気に安っぽくなっちゃうんですよね。安いペラペラなお肉を塩コショウだけで味付けしてもただのしょっぱい肉ですが、血の滴るような分厚く美味しいお肉をステーキにして塩コショウで味付けした時の味わいと言ったらもう。
とにかく熱いんです。暗喩じゃなしに手に汗握ってスクリーンを観ていました。スクリーンに向かって笑い、ワクワクしていました。IMAXで観たんですが、座席が振動するような大音量。だけど、その爆音がとても心地良いんです。完全に映画の世界に入っていました。この作品は音響の良い映画館で観る体験が出来て嬉しかった。
って言うか、2時間でこれだけのコテコテな展開を詰め込んで、普段だったら胸ヤケしそうなんですが、全部丸っと消化出来て、心の底から「美味しかった!幸せ。」って感じました。
私はよく作品の感想を書く時に○〇とかが好きな人は楽しめるはず。って言い方をしますが、今回はしません。なぜならどの作品を引き合いに出そうとも、このトップガンの方が王道的な意味で本流だと思ったから。なので、今後「トップガン マーヴェリックが好きなら、この作品も好きだと思う」って言い方はすると思います。