Marumaru's TinyPlaza

(2009.09.17)(game)ラブプラス

『ラブプラス』/KONAMI

何度か日記に書いたラブプラスですが、ある程度プレイしたので改めて感想を。

ときメモのEDから始まるコミュニケーション

その昔、ときめきメモリアル(以下:ときメモ)という恋愛シミュレーションの金字塔を打ち立てたゲームがありました。高校生活を過ごしながら、主人公のパラメータを上げていき、卒業式の日にヒロインから告白されるのが目的のゲームです。

ラブプラスは、前半数時間のプレイで特定のヒロインから告白をされる事が出来ます。(友人モード)ここまではときメモと同じような(敢えて似せたらしいですが)所謂普通の恋愛シミュレーションです。

その後、告白をされたヒロインと”付き合う”事が出来、そのままエンディングの無いプレイが可能です。(恋人モード)

友人モードでヒロインの魅力を存分に味わって、そのヒロインと終わりの無い恋人生活をおくれる。ラブプラスはそんなゲームです。

特定のヒロインを選んで攻略するゲームや、ヒロインとコミュニケーションをとるゲームは色々とありましたが、この二つが合わさったゲームは非常に珍しいです。

自分の好みに合わせて変化するヒロイン

それまでのゲームですと、外見や容姿、性格等がプロパティとしてキャラクターに付随しているものが殆どでした。

例えば、こんな感じ。

  • 古式 ゆかり
    • 髪の毛の色:ピンク
    • 髪の毛の長さ:ロングの三つ編み
    • 性格:おっとり
  • 朝日奈 夕子
    • 髪の色:赤
    • 髪の長さ:セミロング
    • 性格:自由奔放

これらプロパティが変化する事があれば、――例えば髪の色・長さが変わるだとか、主人公と恋仲になって性格が変わる等――それは、イベントとして扱われる程のものであった為、プレイヤーは自分が好きなプロパティを持つキャラクターを選んで攻略していました。

ところが、ラブプラスでは、ヒロインが日常会話やメールのコミュニケーションを通じて、プレイヤーの好みに合わせて変わってくれます。

変化するのは、髪の色、長さ、私服や性格。そして性格の変化によって、日常会話も当然変わってきます。「ヒロインが自分を攻略するゲーム」と公式で謳われているのは伊達じゃないです。

ラブプラスのヒロインの数は3人と少ないように感じますが、それぞれ「年下」、「同級生」、「年上」なので、年齢に関して言えば全てのプレイヤーのニーズを満たしています。そして、その他の部分は自分の好みに応じて変わっていきます。

つまり、同じ、姉ヶ崎寧々というヒロインでも、プレイヤーごとに異なるヒロイン像が存在するので、キャラクーターではなく、自分の彼女の○○という感覚を味わう事が出来るかもしれません。

日常会話パターンの豊富さ

エンディングが無い系のソフトでは何回、何十回と同じセリフを見る事になりますが、ラブプラスでは所謂日常会話のパターンが本当に多いです。

具体的には、恋人になってから200日ぐらいスキップモードで進めましたが、会話ダブりがほぼ無いです。

それに加え、日常会話パターンが1回完結のものではなくて、複数回に跨るものが多いのが特徴でした。例えば、「○○の話なんだけど~」→別の日の会話「この前話した○○なんだけど、~~なったんだよ」のように会話が続き、違和感の少ない雑談に感じられました。

その為、フルボイスな事も相まって、プレイしていて不思議な感覚でした。ラブプラスの世界にどっぷり入り込めると言うか何と言うか……。

声の魅力

何はともあれ、年上のヒロインの声が皆口裕子さんです。セーラームーンのサターン(土萌ほたる)、YAWARAの猪熊柔、テイルズオブエターニアのファラ、Kanonの水瀬秋子さん、ねるとん紅鯨団のナレーション、私的にはあずきちゃんのお母さん 、etc…どれかにピンと来る人は結構多いんじゃないでしょうか?優しいお姉さん声を持った声優さんです。

その皆口裕子さんが出ているだけで満足なんですが、なんとDSなのにフルボイスで喋ってくれます。Plugin not found.

友達モードの日常会話から恋人モードの甘い囁きまで、全てフルボイス。皆口裕子さんが恋愛シミュレーションのヒロインとして起用されるのは珍しいと思っているので、ファンにはたまりません。

そして、なんと自分の名前まで声優さんの声で呼んでくれます。KONAMIはEVSの技術*1を持っているにも関わらず、名前を1500パターン程収録しているそうです。その為、収録されている名前は完璧な発音で呼ばれます、当たり前ですが。

これねぇ……自分の名前の読みが収録されていれば、「好きな声優に自分の名前を恋人として呼んで貰える」という至宝のアイテムになりえたんですが、残念ながら私の名前は収録されていなかったのでノーコメント。

自分の名前が収録されている皆口さんファンに言わせると、「名前を呼んでくれた瞬間、何かが弾ける」そうです。

後、CCさくら以来久しぶりの声優復帰となる丹下桜さんもヒロインの人として起用されているので、そっち系が好きな人も最高ソフトなのではないでしょうか。

まとめ

ラブプラスモードと言われる彼女とのコミュニケーションモード等がよく記事で取り上げられていますが、自分が興味を持った部分を中心に。

画面へのタッチ、マイク、内臓時計、携行性。DSの利点をフルに活用したソフトです。後、珍しくDSを縦持ちするソフト。

一度恋仲になると機嫌が悪くなることはあっても縁が切れる事は無い甘酸っぱい恋人疑似体験。ゲームとして攻略するというより、DSと言う箱庭を開いたらそこの彼女が居るという感覚を味わえる事が全てのソフトだと思います。

ゲーム画面

ラブプラス画面

……最高です。


*1Emotional Voice System 単音を自然に繋げて好きな名前を呼ばせるシステム。乱暴に言うなら初音ミク。




<(2009.09.06)神楽 (2009.09.17)RagnarokOnline>