Marumaru's TinyPlaza

(2013.06.24)華原朋美が「I BELIEVE」をセルフカバーしていた

ラジオを聞いていたら、『華原朋美さんのセルフカバーアルバムから「I BELIEVE」を』と言うDJの声が聞こえて思わずラジオの方を向いてしまいました。

この時期に華原朋美!?セルフカバーって自分の曲歌い直しって事でしょ!?と二重の意味で驚きました。華原朋美と言えばカウントダウンTV等をチェックしながら、流行の音楽を一番聴いていた頃の象徴であるので余計に。


I BELIVEは流行っていた当時に聞いた時は、普遍的な情況を描いた歌詞に小室サウンドを乗せた「流行の軽い歌」と言う感じで聞き流していました。

だけど、今回聞いたI BELIVEは何か違ったんですよ。伴奏も重厚で落ち着いた雰囲気になって、華原さん自体もすごく歌が上手くなっていましたが、それ以上に歌詞のフレーズが華原さんが今までに置かれた状況、そしてこれからの心境を歌ってる気がして、歌に重みがあるような感じがしました。

同じ歌詞の内容でも、本人の波乱万丈の人生と重ね合わせて聞こえてしまうから、とても重くて説得力があるんです。年を重ねた人の歌が心を揺さぶる事が多いのは、単純な歌唱力以上に、本人の体験が歌に乗っていて、聞く側もそれを感じるからなのかな?と思っていました。


セルフカバーの歌は、同じ歌を歌い直して、必然的に前のVerと比較される事が予想されるので、出す方も相当な覚悟が要りますね。

個人的にセルフカバーと言えば、林原めぐみさんの「Tokyo Boogie Night」が浮かびます。1992年の「WHATEVER」収録Verは若くて初々しくて元気一杯!と言うまさに林原さんの原点が聞けますし、2002年の「feel well」収録Verは歌い方も含め、艶っぽくて大人の落ち着いた魅力を感じさせてくれます。

ファンだから言える事かもしれませんが、セルフカバーと言うのはそれぞれのバージョンを比べて、それぞれの魅力、その間の時間の流れを感じさせてくれるのが魅力だし、それを感じさせてくれるような人や曲で出して欲しいものです。




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