Marumaru's TinyPlaza

(2013.08.17)Dragon's Crown


発売前から、PVを見て気になっていたベルトスクロールのアクションRPGのゲームです。プリンセスクラウンやオーディンスフィア作ったスタッフの作品って言ったら通りが良いかも。世間に遅れる事3週間、PSvita版をやっと買えたのでNormalまでクリアした時点での感想でも簡単に。

とりあえず、気になった人は公式サイトのPVを見ると良いと思うよ。

ファンタジー世界に正面から挑んだグラフィック

正統派ファンタジーのグラフィックがたまりません。指輪物語や各種ゲームブック等で培われてきた古式ゆかしきファンタジー世界が美麗な2Dグラフィック(しかも動く!)が目の前にあるだけでテンションが上がります。

レッドドラゴンが財宝を守っていたり、塔には魔術師が住んでいたり、海にはクラーケンが居たり、etc……。今でこそ「王道」と呼ばれているファンタジーの世界観ですが、当たり前になりすぎたのか逆に最近ではあまり見なくなった気がします。

そういう世界観は実写映画やイラスト、一昔前のゲームや小説では何度となく登場しては私達の心を躍らせた世界を今の技術で正面から描いています。一枚のイラストから想像を膨らませてきたファンタジーの世界がこのゲームの中にはありました。全てをちゃんと描ききっているんですよ。ファンタジー小説のイラストの世界に入り込んで遊べる、そんな感じです。

更にイベントをクリアした時に見られる一枚絵のイラスト。これが本当に綺麗。何人かのイラストレーターさんが描いているんですが、まるで絵画のよう。そんな陳腐な比喩を使ってしまうぐらいの絵です。可愛いのから格好良いのからちょっとエロいのまで、全てファンタジー世界のイラストです。このイラストを見るためについついクエストを頑張ってしまいます。

良いと思ったところ

  • 1ステージが10分ぐらいで終わるので、サクサクと進めてテンポが良い。
  • マルチプレイが4人まで同時に出来るので楽しい。
  • 武器や防具を集める要素があるので長く楽しめる。

不便に感じたところ

  • 魔法や攻撃のエフェクトが派手なので敵味方入り乱れると何が起こっているのか分かりにくい。
  • 基本的に9ステージ(×2ルート)を繰り返すのでボリューム不足の感は否めない。
  • 装備を何セットも作れるが、基本的に後から手に入る装備の方が強いので装備セットの入れ替え作業が面倒。

ネットプレイについて

ネットプレイはランダムマッチングで、好きな時に参加出来て好きな時に抜けられるスタイル。PTはほぼ常に4人で進み、人がマッチングされればメンバーの中身が人になって、そうじゃない時はNPCに切り替わる感じ。

チャットや募集ロビー、エモーションと言ったコミュニケーション手段がほぼ無いんですが、それが逆に割り切った「一緒に遊ぶ為のネットプレイ」を実現できていて良いです。ネットゲーム特有の人間関係のいざこざが発生しないので、時間が出来た時にさくっと自分のペースでネットプレイが出来ます。やっぱりアクションは誰かと一緒にやると楽しいです。

コミュニケーションの手段が無いと言っても、挨拶や死んだ時、復活した時等のメッセージは設定出来るのでキャラクターになりきってのロールプレイは出来ます。更に、ダンジョンの中でネットプレイをしていた他の人の骨を拾うことが出来、それを復活させる事でそのキャラクターのNPCと一緒に冒険できるので、すれ違い通信のようなゆるく繋がっている感が味わえます。

なんと言うか、頭の中で想像しながらロールプレイを出来る事が前提条件のゲームです。年代的には30代より上の人が喜ぶ内容だと思う。昔に心躍らせたあの世界がゲームの中に広がっているんだから。

個人的にお気に入りなシーンなんですが、この酒場(竜の天国亭って名前がまたね……)で妖精が酒のグラスの中で寝ているシチュエーション!!これが何と言うか往年のファンタジーだよなぁ、と納得してしまいました。

それとキャラクターはソーサレス(CV.井上喜久子17歳)を使っています。巨乳魔女です。この帽子を押さえながら飛ぶ仕草がもうね……。




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