Marumaru's TinyPlaza

(2014.01.22)「安物のポートワイン」を探して

年末に現と虚構の境界が混じり合うぐらいはまったWHITE ALBUM2ですが、作中のかずささんの台詞に「普段飲んでるのは安物のポートワインだよ。これがまた冗談みたいに甘くていいんだ」というのがあった事からポートワインなるものに興味を持ったので酒屋さんに行ってみました。

酒屋さんで「ポートワイン下さいな」と言って出してもらったのが、サントリーの赤玉スイートワイン。なんでも、日本でポートワインと言えばこれだそうです。

以前は「赤玉ポートワイン」と言う名称だったそうです。飲んでみましたが、確かに冗談みたいに甘い。カルピスの原液をそのまま飲んでいるような甘さで、飲み方にソーダ割りと普通に書いてあるぐらいには甘かったです。ロックで飲むとだいぶ飲みやすくなりました。

だけど、かずささんのイメージと作中での会話の流れからして、かずささんの常用酒が赤玉って言うのは違和感があるなぁと思い、ポートワインについて少し調べてみました。

そもそも、ポートワインと言う名前はポルトガルのポート港から出港された事に由来するようです。製法に特徴があり、発酵の途中段階でブランデー等を入れて発酵を止めるのが特徴で、それにより独特の甘みが残ったままコクが生まれるんだとか。

と言う事で輸入「ポートワイン」として定番らしいサンデマンのルピーポートを飲んでみました。

マントを携えた男性のラベルが格好良い一本。これもかなり甘いんですが、確かにしっかりとしたコクがありました。やっぱりロックで飲むのが美味しい感じ。

だけど、これはかずささんの言う「安物のポートワイン」と言うには多少値が張るような気がします。そもそもちょっと大きいお店に行かないと売ってないと思うし。

そう思ってもう少し調べたり聞いたりしていると、日本ではポートワインの製造方法である「発酵を途中で止めブランデー等を入れて甘くした」リキュールのような甘い果実酒の事を、所謂ポートワインとして扱っているそうです。うん、確かにこれなら納得出来ます。

じゃあ、早速「安物のポートワイン」なるものを買おうとスーパーに向かったんですが、これらの所謂「ポートワインと呼ばれるもの」は一目でそれと見分ける方法が無いようです。ですが、ワインコーナーの端の方にまとめてある「甘口ワイン」とか「果実酒類」とか書かれているものが該当すると思われます。

で、結論なんですが……ぶっちゃけると、スーパーで本当に安い値段がついている国産の見るからに甘そうなワインが、かずささんの言っていた「安物のポートワイン」に該当するんじゃないかと思います。例えばこんな感じの。

うん。確かにこの辺りのワインなら値段も本当にお手頃で、どこにでも売っているから常用酒にするのに問題無いかも。味は本当に甘くて、お酒と言うよりアルコールの入ったジュースと言った感じです。これが、かずささんの普段飲んでる味かぁ……と悦に浸りながら飲んでいました。普段はワインなんて飲まないのにね。


今回、ゲームで気になって調べてみたポートワインですが、ネットですぐに調べられる定義を読んでも、「じゃあ何がポートワインなの?」と言う部分が自分の中で中々腑に落ちなくて、色んな人に聞いてみたり、お店を回ったりしてやっと実感として分かった気がします。やっぱり自分の足で色々と調べる事は大事ですね。

最後に、ポートワインは非常に甘口なので飲みやすいお酒ですが、発酵途中にブランデーを入れると言う製法の為、アルコール度数自体は決して低くない……寧ろ高い事が多いので飲み方には気を付けた方が良いです。甘いからと言ってゴクゴク飲むと変な酔い方をしてしまうので、飲み方には気を付けて!!




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