Marumaru's TinyPlaza
(2024.06.04)(book)言いかえ図鑑
『よけいなひと言を好かれるセリフに変える働く人のための 言いかえ図鑑』/大野萌子
図書館の返却棚にあったので借りてみました。
普段何気なく使っている言い換え言葉ですが、本として体系的にまとめられていると改めて意識するものです。ネガティブな発言を控えてポジティブに受け取れる発言にしたり、昔はOKだった過剰な遜りの言い換えや、今の時代だとハラスメントになる言い回しなど読んでいて納得しきり。
書かれている言葉を覚えるというよりは、口に出す言葉なので受け取る相手の気持ちを考えましょう。時代と一緒に常識や言葉も移ろっていく、今の感覚に即した言葉を使いましょう。と言った考えを持っていれば自ずから発する言葉に表れるものです。
そんな中、この本を読んでいてとても興味深い事が書いてあったので忘備録代わりに書いておきます(これが書きたくてこのエントリーを書いた)。
「カウンセリングの場では、押しつけはもちろん、意見を言うこともしません。」
仕事を辞めたいと言う人にも、「辞めたいと思うほどの原因があるんですね」と受け止める。まだ辞めない方がいいと思っていても、「どんな問題が解決できれば、辞めずに済むと思いますか?」と問いかけ、「主体は相手」を意識して、その軸がぶれないように話す。
知っている人からすれば当然の事かもしれませんが、改めて言葉にされると目から鱗でした。解決を求めている訳ではなく、ただただ気持ちに寄り添って話を聞いてもらいたい時もある。そんな時、差し出がましく自分を出さずに、「主体は相手」という軸を持つ事で相手に寄り添って聞けるようになるかもしれない。そんな事を考えた本でした。