Marumaru's TinyPlaza

(poem)006_ヴェール

「ヴェール」

見慣れた街を純白に染め上げる
純白で冷ややかな雪のヴェール
真冬の大地を柔らかく包み込む
つかの間の静寂が街に降り立つ

白い被いがゆっくりと溶ける時
大地に草木の芽吹きが響き渡る
過ぎ行く季節の中の小さな物語

耳を傾ければ聞こえてくる
季節の妖精の優しき呟きが