Marumaru's TinyPlaza

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(2021.10.19)(book)もし僕らのことばがウィスキーであったなら

『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』/村上春樹


以前から薦められていた本だったのですが、最近やっと心に余裕が出来たので読みました。

写真と言葉で綴るアイラ島の旅行記+アイラ島に醸造所があるウィスキーについての所感のような本。

アイラウィスキーはピート(泥炭)の香りが特徴で、癖があるんですがその癖の強さが心を捕らえて離さない魅力があります。そんなアイラウィスキーに対する想いが綴られています。

作中でも語られているし私もそう思うのですが、アイラウィスキーって趣味の極地みたいな部分があると思うので、それを語る時は数字じゃなくて気持ちだと思います。その琥珀色の液体の向こうに自分がどんな情景を思い描いているか。

そして、同じく作中でも語られていますが、美味しいものは獲(採)れた場所、生まれた場所で食べるのが一番美味しいと思います。保存状態云々では無くて、その土地の風土が生み育てたものは、その土地で食べるのが一番美味しくなるようになっているんだと思うんです。調理法とか全部ひっくるめて。

で、そんなアイラ島の事を旅行記を通じて追体験させてもらった訳ですが。こんなの実際に体験してたら生まれ出づる全ての言葉が本当で、実態に体験しないとどれだけの事を見聞きしても、それはただの情報じゃないですか。あー。アイラ島をのんびり旅したい!!



(2021.09.30)(book)invert 城塚翡翠倒叙集

『invert 城塚翡翠倒叙集』/相沢 沙呼


medium 霊媒探偵城塚翡翠の続編。mediumが衝撃的だったので発売を知ってから楽しみにしていました。mediumの最後で明かされる結末からの続きなので、読むならmediumから。

今回は3篇の中編集。1篇目、2編目で助走を付けてからの3篇目がさすが、という感じ。読者視点を意識したりミステリ作者の苦悩を描いたり、結構メタ的な部分もあるけれど、解決編の中で語らえる事はちゃんと伏線として文中に示されてるので気持ち良い。関係ないけど、「読者への挑戦」がちゃんと用意されてるのって結構珍しかったりするのかな。漫画だとコナンや金田一がやってるから違和感ないけど、小説でちゃんとなされているのは結構珍しいのかも。

しかし、作品としてどうこうよりもヒロイン兼探偵の城塚翡翠のキャラクタが好きかどうかが全ての作品だと思う。過剰なぶりっ子、所謂オタサーの姫的な振る舞いの中から垣間見える本音。いや、それすらも城塚翡翠の計算された演技なのかも、という感じで城塚翡翠劇場を堪能させて貰っているような作品。

私もそうだけど、オタク気質の人は楽しめると思う作品。



(2021.09.30)(book)SpottedFlower5巻

『Spotted Flower』(5巻)/木尾士目


いやー、こっちも新刊が待ち遠しかった。連載誌の関係で2~3年に一冊しか出ないのに、30分したらまた数年待たされる罪な作品。

3巻で起こった衝撃的な出来事から転がり始めた色んな人間関係。その事自体よりも、人と人との繋がりが織り成す世界の中で、本人の預かり知らぬところで新たな思惑が芽生えて、新たな火種が生まれていく。そんな人間関係における「風が吹けば桶屋が儲かる」を描いたような話なので読んでいて面白い。なんだっけ、ペルソナも噂が世界を作っていくとか、そんな話なんだっけ。

しかし、自分の中でBLは絶対にあり得ないって思っていたんだけど、BL自体がどうこうじゃなくて積年の想いや思慕の感情を丁寧に描いた上で、たまたま好きになった人が男だってってパターンなら、そこまで違和感なく読める気がする。目的じゃなくて手段として描いてるから。だけど、その事がきっかけの痴情のもつれで人間関係がカオスになってて……いいぞ、もっとやって!

笹原のあの行動を見て「あれ?」って。彼ってノーマルだったはずなんだけど、長年のオタク生活と現状の暮らしの中でそういうに目覚めちゃったのか、もともとそういう素養があったのか。

この作品を読んでると、好きの対象における性別はそんなに大した問題じゃないような気になってくる。良いとか悪いとかじゃなくて、そういうのはその枠の中に居る関係者達の問題なのであって、外野がどうこう言う問題じゃないよね、って。

あー、6巻が待ち遠しい。



(2021.09.23)(movie)バック・トゥ・ザ・フューチャー3

(movie)バック・トゥ・ザ・フューチャー3


もう、タイムリープものの最高の大団円という意外に無いって終わり方でした。

クライマックスが、絶対成功するって分かっているのにドキドキさせられる盛り上がり方。そして、期待以上の結末。

1から続く演出を形を変えて見せられるのがシリーズ物の魅力ですね。3は過去が舞台、すべての決着をつけるために訪れた西部劇の時代は、今までにも増してアクションシーンに力が入ってました。

と言うか、この年になって初めて見ると、このシリーズの主人公ってマーティーじゃなくてドクだよね、って思いました。マーティーは物語のナビゲータなんじゃないかと思ってしまう。特に最後の終わり方を見ると、このシリーズはドクの為の物語なんじゃないかと。

ドクもマーティーもみんな幸せになって良かった。鑑賞後にこんなに気持ちよくなれる映画シリーズは久々かも。いやー、面白かった。(語彙)



(2021.09.20)(movie)バック・トゥ・ザ・フューチャー2

『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』

いやー、本当にワクワクした。温故知新だねぇ。

1は綺麗に終わりつつも続編を作れるかも、って終わり方だったけど、2はがっつりと3へ続ける感じで終わるんだね。最後、3の予告編が入ってたし。で、最後のTO BE CONTINUEDや、次作の予告編を入れる演出等、多分これが最初なんだよなぁ、と感慨深く。

しかし、2だと1と時代が違うのに、その時代の中で1と同じような演出をしていたり、1の場面を別視点から見てる演出が多くて、タイムリープものの演出の定番ってこうやって作られたのか、って。

で、演出に関して言うと、2は未来を描いてるから未来風の演出をしようと頑張ってるのが、今になってみると演出がまんま特撮のそれだったりして、ハリウッドの特撮を見てるようで不思議な感じ。そして、未来と言っても2015年だから2021年現在から言うと5年前。ポルノも歌ってるように車はまだ空を飛んでないよ。ネットワークと電子機器の小型化が予想以上に進んじゃったんだね。BTTF2で描かれている2015年はスチームパンク色がちょっとある世界だったけれど、今の未来よりもずっと活気に溢れてて情熱と希望に溢れている世界として描かれていた。

技術進歩の方向性が違えばこんな未来があったのかもしれない、とか空想してた。そして、並列世界とそれを線で表す概念、所謂「世界線」が描かれていて、分岐して間違った未来から正しい未来に戻る為に、分岐の原因になった過去の事象を正そうという流れ、どうしてもYU-NOとかシュタゲを知ってから見てるので、そっち基準で考えてしまう。このシリーズをタイムリープものの原体験として触れたかったなぁ。

それにしても、やっぱりワクワクする展開だった。何というか、アクションがかなり強めなんだよね。2でデロリアンもスケボーも空を飛んでて、やっぱり未来だから飛ばないと!って勢いが大好き。最高だった。最後の馬糞まで含めて、これぞ娯楽映画って感じ。

で、完結編の3は全ての決着をつけに開拓時代の過去に!いいねいいね、やっぱり決着は過去で付けないと。ほんと、何で今まで観てなかったんだろ。




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