Marumaru's TinyPlaza
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D r o p o f p a s s i n g m o m e n t .
A n e s s e n c e o f d a i l y l i f e .
T h e c a n v a s p a i n t e d m y c o l o r .
E n c o u n t i n g n e w s e n s i b i l i t y .
(2026.08.28)(movie)魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』
まどかの新作映画を封切り日に観てきました。今回は他の人と一緒に行った関係で、追加料金でプレミアムシートで観てきました。これは座席がちょっと広めで座り心地も通常座席より良く、ひじ掛け兼ドリンクホルダーが両側についてる席。ゆったり座れるのと両方に肘をかけられるのはいいです。
特に今回は封切り日でほぼ満席だったのですが、両隣に人が居る中でも快適に観られました。以前はプレミアムシート購入者対象のラウンジがあったのですが無くなっていました。これも時代の流れでしょうか。
上映前のCMが結構多めに入っていましたが、アニメ作品ばかりで客層を分かっているなぁ、と。
映画を語るときにいきなり他の映画を挙げるのもどうかと思いましたが、少女革命ウテナ(やセーラームーン、ユリ熊嵐など)の幾原邦彦が好んで使っていた演出を思い出しました。
特に劇場版少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録ですね。舞い散る薔薇や鐘、流れ落ちる水。耽美な表現を追求するとこうなるという事かもしれませんが。
加えて、旧劇場版エヴァを思い出す演出。劇団イヌカレーの演出はそのままにこれらを思い出す演出が強まっていて、どこか懐かしいような感じを覚えました。旧劇エヴァやウテナを観ていない人は新鮮に感じるのかも。
内容ですが、始まって4/5ぐらいまでは、これどうするの……。という感じ。最後でほむらがまどかを救い出すという話になって、「お、百合エンドか!」どうなるのかと思ったけど、多少強引にでも百合エンドに持って行ってくれるなら何も言えないよね、しょうがないなぁ。と思ったのも束の間、風呂敷を畳み切る前に始まるエンディング。
いやいや、流石にCパートがあるでしょ……。そしてCパートで全部掌の上だと言わんばかりに意味深な事を言うキュゥべえ。うーん……。カタルシスが全くない。これは2回目観るのは辛い。
廻天の名の通り、結局回り回って元に戻った感じ?結局ダメでしたってこと?だとしたら叛逆の物語をやった意味は?TVシリーズが綺麗にまとまって、叛逆でほむらが色々と頑張ったけど結局は元に戻ったってこと?やりたい事は分かるんだけど、それをすると劇場版2作の存在意義が。
マギアレコードは未見なんですが、今回の新キャラ達って多分マギアレコードからだよね。なんか全体的にキャラが増えすぎて収拾がつかなくなっている感があったかも。特に、マミさん、杏子、さやかのTVシリーズ勢の立ち位置が割と微妙だったかも。もっと言うならマミさんの活躍が少なすぎる。
マミさん(+ほむら)の戦闘シーンだけで言うなら叛逆の物語は本当に凄かった。その部分だけで何度か観ようと思えるぐらいのシーンだった。今回は、マミさんにティロ・フィナーレ言わせて、杏子に「食うかい?」言わせて、さやかにシャフ度をさせとけば最低限のノルマをこなしただろう、みたいな雰囲気をすごく感じてしまって悲しい。
なんかね。エンディングの曲がすごく良くて、歌詞がとても抽象化されていて汎用的で、エンディング曲とスタッフロールの羽が舞い上がる綺麗な演出が本編の様々な感情を一手に引き受けてくれているような気がして、切なかった。
『名塚底根』、『トカゲさん電話』設定は色々と出てきたけど、なんかもう収拾つかなくなってない?とても大きくなったプロジェクトだし、人気もあるし、蒼樹うめの原画はとても可愛い。その上で劇団イヌカレーや虚淵玄さんの醸し出すダークな部分とのギャップがこの作品の魅力なんだと思う。だけど、色々制約が多すぎてがんじがらめになっているように感じた。
今回の映画ってメッセージ性が強いのかな。自分の人生だから運命を切り開くのは自分の意思と選択。だけど、必ずにも成功するとは限らない。
良かったことは、前情報が全くない状態で封切り日に観られた事。今回の感想はかなり批判寄りに書いているけれど、この感想を他の人の感想を読む前に、自分の責任で自分の言葉として書けた事。他の人の感想や評判を入れてバイアスがかかった状態でこんな事を書くような最低の事は回避できて良かった。
余談ですが、映画上映後、劇場の明かりがついた時、後ろの席のお兄さんが「くそっ、何でこんなの作ったんだ」と吐き捨てるように言っていて、出口に向かう途中に女学生っぽいグループが「私、子供だから今回の話はちょっと難しかったかな」と言っていたのが印象的でした。後者の人に対してなんて大人なんだと思わざるを得なかった。
(2026.08.06)(movie)映画ちいかわ 人魚の島のひみつ
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』
原作は読んでいたんですが、当時から割と物議を醸していた所謂『島編』が映画になって、かなりの話題になっていたので観てきました。
まずもって。タイトルからして劇場に幼児が居るのも当たり前で、上映時間90分とは言えそれなりに長い時間なので幼児が我慢できなくなって騒ぎながら劇場内を駆けまわるのも仕方ない事だと思います。が、それを注意しない親ってどうなの?と。
劇場は観客全てが時間とお金を使って楽しみに来ている場所なので、マナーとして携帯の音はもとより、携帯の光を出すのもダメだと思っているんです。それを、騒いでいる子供を管理しない親は公共の場の振る舞いとしてどうなんだろう、と。どうなんだろうと言うか明確にダメなんですけどね。
内容に関しては、原作の雰囲気を完全に活かしたまま劇場で得られる要素をただただ付け足した作りが本当に素晴らしかった。原作が持っている空気感、雰囲気のようなものをアニメで完全に再現してアニメならではの魅力を付与していました。アニメならではの間の作り方が良かった。
この話って、表面的にはちいかわ達が南の島に旅行に行くというほのぼのとしたストーリーなんですが、根底には非常にホラー要素がある作りなんです。それがちいかわの魅力なのですが。その可愛いガワの内側にある恐怖が観客の想像力によって増幅される作りが最高なんです。夏に観るに相応しいホラー。
ネットの評判で、やってる事はブラックラグーン、みたいな感想がありましたが、まさにその通りだと思います。
そして、物語のキーパーソンであるセイレーンの鈴木みのりさんの演技が本当に素晴らしかった。彼女の演技でこの映画の魅力が限りなく高まった事は間違いないと思います。
この映画のホラー要素のキモと言える部分。スタッフロール後の所謂Cパートが、原作の表現したい事を劇場という形で完全に昇華させていてゾクゾクしました。
前述の騒いでいた子供連れの家族はスタッフロール中に退席していたので、勿体ないなぁと思うことしきり。
エデンの林檎を手に入れた者の罪と罰、そんな言葉で表されるテーマの作品でした。藤子・F・不二雄作品に近いテイストなので、思春期になる前の子供が観て、心に何か違和感という名の痕を残し人格形成に影響すれば良いなぁと思ったオッサンでした。
いい映画でした。
(2026.07.27)(book)メーラーデーモンの戦慄
『メーラーデーモンの戦慄』/早坂吝
最近はまっている早坂吝さんの上木らいちシリーズ。気づけば既刊最新刊まで辿り着いてしまった。
今までのシリーズで登場で登場したキャラが再登場するある意味同窓会的な作品。名前は伏せてあるものの、過去作を読んでいる人には分かる演出が嬉しい。上木らいちという探偵(娼婦)を中心として、彼女に絡んで魅了された人物が作品を越えて描かれるのは良いですね。
シリーズを追うごとに気になっていた藍川と凪の関係ですが、前回で一区切りついたのか今回は物語の事情もあってほぼ会うことはありませんでした。が、離れているからこそ二人の心情が余計に描かれているような気がしました。この二人、早くくっつけばいいのに。
そして、相変わらずの下ネタ要素も冴えていました。下ネタがちゃんとトリックに絡んでいるのがすごいよなぁ、と。この世界は変態ばかりかと思わせる微妙にマニアックなネタですが、下ネタという範囲に落とし込んでいる辺りのバランス感覚が好きです。
個人的に、LINEやDoCoMoを彷彿とさせる実名はぼかしているのに、ツイッターだけは実名で登場させていた。だから企業イメージの関係でツイッターでつぶやかれていた内容には嘘はない(その前提で読者はなぞ解きをしてくれ)。とメタ的な事が書いてあったのが衝撃でした。そんなのアリなんだ。
しかし、結果的に上木らいちシリーズの中で一番真っ当なオチとトリックだったかもしれない。
……と言うか、今までのキャラが登場しての後日談が書かれているけど、上木らいちシリーズ、これで終わりじゃないよね?ずっと読んでいたいシリーズ。
(2026.07.12)(book)双蛇密室
『双蛇密室』/早坂吝
早坂吝さんの『上木らいちシリーズ』第4巻。2つの時代と2つの密室2、そして2つの殺人事件、それら関わる2匹の蛇とは……。という感じの物語。
何が面白かったかって、今まで読んだ事も無いような初めてのトリックを見せてくれた事。そして、絶対に現実には無理だろう、と思いながらも、知識と理論を積み重ねる事で「まあ、そこまで言われるのなら……」と納得させてしまう力がある事。
この物語はあくまでフィクションなので、その世界の中で理屈が通っていれば良いんです。現実には無理だろうと思われる事を、言葉を積み重ねて物語の中にトリックとして顕現させた事。そのトリックが今まで見たことも無いようなものだった事。そして、そのトリックを使ったストーリーと伏線が非常に綺麗だった事。いい話でした。この作者のトリックにはいつも驚かされます。
加えて、このシリーズ定番の下ネタ要素も存分に盛り込まれています。解説にも書かれていましたが、エロくしようとしているのではなくて、下ネタを上手く物語に絡めているところが面白いな、と。
(2026.07.06)(book)誰も僕を裁けない
『誰も僕を裁けない』/早坂吝
早坂吝さんの『上木らいち』シリーズ第3巻。
いやー、冒頭に屋敷の見取り図があるミステリはそれだけでワクワクしますね。屋敷にメイドに殺人事件、とワクワクする要素しかない作品。最後に屋敷が炎上しなくて良かった。
相変わらずの叙述トリックが冴える作品でした。異様とも言えるプロペラ型の屋敷に最初は、こんなトリックの為の屋敷をつくって、と思ったものですがちゃんと屋敷の理由も説明されており、と言うか物語の根幹にがっつりと関わっていて驚きました。
少しネタバレになりますが、一度きりの逢瀬からをきっかけに一途に相手を想うというストーリーは個人的に大好きです。そして、その展開に絡めたタイトル回収、更に意味を重ねるタイトルと非常に綺麗な構成でした。
作中で触れられている「社会派と本格ミステリが融合した作品」の存在について、この作品自体がまさに前述の作品となっており、作品の存在をして作中の質問の解としている構成がとてもスマートです。
相変わらず下ネタも満載で楽しく読めました。
前作の『虹色の歯ブラシ』が個人的に少し微妙だったんですが、今作は本当に面白かった。
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