Marumaru's TinyPlaza
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D r o p o f p a s s i n g m o m e n t .
A n e s s e n c e o f d a i l y l i f e .
T h e c a n v a s p a i n t e d m y c o l o r .
E n c o u n t i n g n e w s e n s i b i l i t y .
(2023.06.01)(game)通夜
『通夜』
NitendoSwitchのインディーゲーム。何かの記事で見かけて、祖父が亡くなったので通夜の為に田舎に帰省するという内容と、和室に棺桶が置かれているスクリーンショットに興味を持ってやってみました。200円っていうのも大きい。
夏の田舎が舞台、BGMは終始セミの鳴き声と自分の足音のみ。
ホラーゲーム?って言うのかな、そう言うのは全く未プレイだったんですが、何度かゾクっとしました。
分かりやすい恐怖よりも、懐中電灯の灯りを頼りに見知らぬ田舎道を歩くのが一番怖い。
お使いゲームで1時間ぐらいで終わるので、さくっと遊べます。ゲーム中のヒントを総合して出てくる答えにひんやりするゲームかもしれません。
(2023.05.16)(book)そして誰もいなくなった
『そして誰もいなくなった』/アガサ・クリスティー(青木久惠 訳)
往年の名作を今更。
トルネコやシレン、各種ローグライクで育った世代が今になってテキストベースのRogueに触れて、当時と同じ新鮮さと楽しさを感じられるのかという問題はあります。
ただ、やはり原点が頂点。自分が今までに触れた数々の作品がこの作品に多大な影響を受けている事を再確認して、原点ならではの何も無駄のないクローズドサークルもの、見立て殺人ものの妙を味わう事が出来ました。
しかし、改めて思うのはこの作品が書かれた1930年代と言うのはミステリの舞台として最高の時代ですね。館(そもそも館が普通に現存する時代)に集められた人達の前で各人の罪状を読み上げる音声。それがレコードに蓄音機のスピーカー。それだけで雰囲気が盛り上がります。今だとスマフォなりICレコーダーに録音された音声になるんでしょうし。
これを当時に読んでいたら本当に衝撃だったんだろうなぁ。でも、この作品があったおかげでその後に続く作品が色々登場して、自分はそれを享受出来ている訳で。
最後に。本当に綺麗な構成だと思ったんですが、今の自分の感覚で読むとヴェラの最後にちょっと違和感を覚えました。ただ、そうしないと物語が終わりませんものね。
(2023.05.02)(book)瓶詰の地獄
『瓶詰の地獄』/夢野 久作
Twitterの「好きな鬱小説」9位の作品。
鬱小説と言うか、3本の瓶の時系列はどうなのかが読者の判断に委ねられているからモヤモヤする。「瓶の順番」と言う視点で考えてる時点で作者の術中なんだろうな。そもそも瓶の内容が現実なのかどうかも分からないし。
ただ、結末だけは冒頭に事実として確定しているので、どう足掻いても最後は……。と言う意味では鬱になる。
理性の象徴たる聖書を燃やして妹のもとに向かった時、文化の象徴たる住み家も一緒に燃えてしまったというのが印象的。
3つの手紙が全て事実だったと仮定すると、3→2→1が話的に綺麗なんだけど、そうすると鉛筆の芯の件が整合性取れない。そもそも、整合性が取れないように出来ているんだろうし、1本目の瓶(の手紙)に出てくる船も現実なのか幻なのか、こうやって考えれば考える程に思考がグルグル巡るのが作者の思うつぼなんだとは思う。
シュレーディンガーの猫よろしく、重なり合う物語を瓶の順番を使って読者の手で確定させて下さい、っていう話なんだろうな、と。だけど、結末は確定しているので、せめて途中の物語は確定させないまま数多の可能性と一緒に島の中でそっとしておいてあげるのが良いのかもしれない。
(2023.04.28)初の泊りソロキャン
念願の泊まりソロキャンプに行ってきました。
泊りキャンプ自体はグループキャンプで何度か行ったんですが、どれも夕方に設営して次の日の早朝に撤収という慌ただしいものでした。
なので、たまにはキャンプで泊まった翌朝の時間をゆっくり過ごしたいと思っていて、出来る事ならテントを干して乾かしてから帰りたいと思っていました。
そんな事を考えていた休みの前日、連日続いていた雨がちょうど止んで晴れてきたので、今日行くしかない!と突発的に泊りソロキャンプに出掛ける事にしました。
19:30設営開始で真っ暗な中での設営だったので設営の様子は割愛。
何とか設営が終わったので、お刺身をアテに晩酌。ふたりソロキャンプの彰人さんに影響を受けたキャンプ刺身ですが、外でお刺身を食べながらの一杯は最高です。調理が要らないのも良い。半額刺身最高。
そして焚火。何だかんだでピコグリルもどきの焚き火台は使いやすいです。軽くて設営が楽なのが好き。やっぱり全部一人でやってるから手軽さに勝るものはありません。
今回のニューギア、大きなランタンに火を入れました。キャンプテンスタッグのオイルランタン(大)です。同型の小サイズを持っているんですが、先日観たダンジョンズ&ドラゴンズに触発されて、大きなランタンを使ってみたくなったんです。
小さなランタンは完全に雰囲気アイテムですが、このサイズになるとそれなりに実用性があって良いです。お手洗いに行く道中の灯りぐらいにはなりました。
そして肉。安い赤身をレアで焼いてかぶりつくのが肉を食べてる!って実感出来て好き。本当は大きなステーキ肉の方が雰囲気出るんですが、一口大の肉も楽で良いです。
今回のキャンプで豆のスープを作ってみようと思っていました。豆スープってなんかファンタジーな雰囲気があって憧れがありました。
なんですが、出来るだけ手間はかけたくないので、袋入りカット野菜に水煮大豆、それと一口大に切ってある親鳥を鍋に入れ、ストレートの鍋汁を投入して煮込めば出来上がり。キッチンばさみすら使ってないお手軽料理。
……あれ?これ、豆スープと言うかただの鍋なのでは……。汁もストレート鍋汁使ってるし。まあ、鍋かスープかの定義に意味はなくて、作った本人が豆スープだと言えばそれは豆スープなのです。
ってことで豆スープ完成。結構冷え込んできていたので、体が温まりました。
サイト外観。なんかいい感じなんじゃないでしょうか(自画自賛)。
本気で冷え込んできたのでワンカップを熱燗に。豆スープと熱燗で寒いながらも割と幸せな時間です。ゴトクを使わずに炭の上に直でケトルを置くのが好きです。
と言うか、それなりに飲んでたんですが寒すぎて全然酔いが回らない。
翌日、早朝の爽やかな空気。25時前ぐらいまでグダグダしてたんですが、外が明るくなると自然と目が覚めるもんですね。山の向こうから陽が照って明るくなってくる様子を眺めてました。
お湯を沸かすために焚き火を。お湯沸かすだけならバーナーが早いんですが、昨日の残りの湿った炭に火をつけて炭を熾し、湯が沸くのをのんびりと待つ。その時間がとても心地よい。そう、私はこういう時間を過ごしたかったんだ。
明るくなったのでテント周りを。フライシートをもうちょっと引っ張ってポールが見えないようにした方がいいかも。多分だけど、内側のインナーとフライを留める部分に留め忘れがあってフライの位置がずれてるのかな、と。
やっぱり設営は明るいうちにする方がいいですね。ただ、このテントの設営にちょっと慣れてきた気もする。試行回数は大切。
お湯が沸いたのでコーヒーを。
昨日の残りの豆スープ(≠鍋)を温めていただきます。夜が寒くて焚き火に薪を結構くべてしまって翌日用の薪がギリギリでした。
スープ、残りを全部たいらげたので、朝から結構な量を食べてしまった。でも体は温まったのでヨシ。
朝の時間がゆっくり出来るので、テント等をキャンプ場で乾かしてます。これ、やってみたかったんです。前日までの雨もあってかキャンプサイトが貸し切り状態だったので、手すりを広々と使って干してます。
が、なかなか乾かないのであきらめて撤収して、家で干す事に。ここ、本当に良い場所です。普段は川のせせらぎが聞こえるんですが、この日は先日までの雨で川が増量していて轟々と川の音が響いていました。
夜に友達がちょっと遊びに来てくれたんですが、その時に友達が撮ってくれた写真を貼ります。やっぱりiPhoneのカメラってすごいなぁ。特に炎の映り方がとても綺麗。
いやー、初めてのソロ泊りキャンプでしたが楽しかった。
やっぱり朝の時間をゆっくり過ごせて、夜は食べながら飲めて、焚き火もしっかり出来るのは良いですね。
自然の中で焚火を使って食事をしたい、っていう目的が強い私のキャンプですが、気づけばテントはColemanツーリングドーム、焚き火台はピコグリル(もどき)と本当に定番の組み合わせになってしまいました。
ただ、実際に使ってみて分かったんですが、この2つはどちらも本当に使いやすくて便利です。設営や収納、持ち運び等も含めて本当によく出来ています。
定番のギアって、何やらかんやら理由を付けて外してしまう気持ちもありましたが、定番が定番足り得る理由と言うのはしっかりと存在して、だからこその定番なんだな、と改めて思った次第。
結局、持ち運びが楽で設営・撤収が楽と言う事は、一人でやるソロキャンにおいて、それだけで魅力的な事であり、それ以外の部分に時間やリソースを使えます。
ところで、ツーリングドームLXは本当にしっかりとしたテントなので、2人~3人用と言う事もありソロで使うとかなりゆったりと快適に過ごせる反面、何と言うか広すぎて秘密基地感が足りないのと、片付け&干すのが若干大変というところもあります。
なので、今度は流星群とかの日に、さくっと泊りキャンプをして天体観測とキャンプの間のような事をしてみたいな、と空想しています。
とにかく道具を減らして、ワークマンのBASICテントにマットの地べたスタイル、マットに寝転がって星を見て、寝る時はそのマットをそのままテントに入れて、みたいな。
泊りで一番気になるのは、ギアが夜露で濡れてしまう事で、それを防ぐ為に前室やタープが必要だと考えているんですが、逆に荷物を減らして、濡れても問題ないor濡れてもすぐケア出来る、ぐらいの荷物でさくっと泊りが出来れば荷物が激減して、泊りに対する敷居も低くなりそうです。
そうなった時に一番頭を悩ますのは、焚き火をどうしようというところですね。焚き火をやると焚火台以外に薪や灰の処理が増えるので荷物がどうしても増えてしまいます。
焚き火は諦めて調理はバーナーで済ますか、DODの『ぷちもえファイヤー』のような小型軽量で携行性にも優れた焚き火台を導入しようか、悩ましいところです。
最低限荷物で小さなソロテントで地べたに座って焚き火を楽しむ、所謂野営スタイル、持ち込む小物を極限まで軽くするLXスタイルみたいなものに憧れたりもするんですが、スタイルにこだわっても仕方ないので、(お財布と相談しながら)自分がやりたいことを気持ちよく楽しめるスタイルを探して行きたいと思います。
(2023.04.20)青のオーケストラ(2話まで)
『青のオーケストラ』(2話まで)
今期アニメで面白いと言う話を聞いたのでPrimeVideにて配信されている2話まで観ました。
何このシンジとアスカ。
それはさておき、前情報無しで観たんですが、1話の最初のバイオリンで心を掴まれました。N響の演奏を見ているような衝撃。流石、NHK制作。
幼いころから音楽をやっていた主人公が思春期のトラウマで音楽を辞めてしまったけれど(大抵それは幼い時からの英才教育も絡んでいたり)、何かのキッカケで音楽の楽しさに出会ってまた再開する……と言うのは音楽モノだとよくある話ですが、王道ゆえに上手く調理すれば抜群の訴求効果があります。
そこのキッカケがボーイミーツガールなら、何とも甘酸っぱい青春ものの完成。青春ものはもう自分が感情移入するには年が離れすぎてしまって、フィクションの物語としてしか見れなくなってしまいましたが、それでもとても良質で甘酸っぱい物語の始まりを感じました。
それと、OPがNovelbrightだったのが個人的に嬉しかった。WalkingWithYouが印象的なバンドですが、青春ものにどんぴしゃな選択だと思いました。しかし、青春ものは手書き風フォントで右上がりレイアウトという風潮はいつまで続くんでしょうか、嫌いではないけれど。
そして、1話と2話の話の構成がとても秀逸。1話での青野が音楽をやめたキッカケの説明、律子との出会い、そしてソロのヴァイオリニストだった青野がオーケストラでヴァイオリンを奏でる事になる仄めかし。2話での律子とのふれあいからのバイオリン解禁。2話を見ている時点で青野のバイオリンを聞けたら良いなと思っていたところだったので、最後の彩り鮮やかな演出と共に青野のバイオリンが鳴り響く展開からの特殊EDは少し泣けました。オッサンで涙腺が緩いので。
しかし、ヴァイオリンの演奏一発で律子の気を引く青野は格好いいですね、なんて羨ましい。この作品に限らず、色んな創作や音楽における楽しさを見つけて、楽しいからやるんだ!というパッションを描いている作品は見ていて本当に気持ちいいです。
1話最後の次回予告で先生が言っていた「大人になって分かったよ。その時にしか出せない音がある」は本当にその通りで、ラブライブの「限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルが好き」にも通じるものがあって、学生時代と言う環境や時間の中でしか生み出せない輝きと言うのもは確かにあって、それは本当に眩しくて尊いものだと皆が認識しているからこそ、青春何て言う言葉がある訳で。
だからこそ、この物語の行方がとても気になります。
余談ですが、青野と律子の楽器演奏にそれぞれの演者が割り振られているんですね。何となくマクロスの歌バサラ、歌ミレーヌを思い出しました。この感じだと他のパートの人もそれぞれ演者が居るのかも。後半あたりでオーケストラが出来るようになった時、それぞれのキャラクターの演奏を演じながらオーケストラをする演者さん達のドキュメンタリーみたいなものを見てみたいと思いました。
何はともあれ、全く知らない作品だったのでリアルタイムで追える事になって良かった。
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