Marumaru's TinyPlaza

(2019.05.03)(movie)名探偵コナン 紺青の拳

『名探偵コナン 紺青の拳』


内容のネタバレがありますのでご注意下さい。




























前作のゼロの執行人がかなり面白かっただけに少し残念。

シーンごとはとても迫力があったんですけど、なんかごちゃごちゃしてまとまりが無いと言うか、アクションシーンも長い割になんか繋がりが変だったり。お金かけて作ってるのは分かるんだけど、シーンごとに作ってくっつけたら全体的にボケちゃったと言うか。ぶっちゃけ、話としてはちょっと微妙だった気がします。

シンガポールのマリーナベイサンズが出てきた時点で、あ、これを爆破するんだな……と思ってしまう辺りが何と言うか。もう国内の主要建造物は爆破し尽くしてしまいましたもんね。今回はEDの実写映像からも分かるように、かなりシンガポールに寄った内容で、だからこそ色々と制作上での規制とかがあったのかな?と邪推してしまいました。

特にタンカーが突っ込んでくるところのオーケストラのような演出、多分あれが見所の一つなんでしょうけど、なんか尻切れトンボ。

ですが、髪を下ろした園子がとても可愛かった!京極さんの「背負い結びですから」とかも、これがやりたかっただけちゃうんか!と。そこからの別作品になったかのような怒涛のオーラバトル。確かに実際格好良かった。

隣で見ていた女性のお客さんが、京極さんが活躍するシーンで両手で顔を覆って「かっこいい……」とオーバーリアクションで悦に入っておられたので、多分ファンサービスとしては大成功だったんだと思います。

それと、蘭の格闘シーンが本当に格好良かった。ピンクのスカートを翻して回し蹴りをするっていうギャップが好き。地味に小五郎のアクション的な見せ場もあって新鮮でした。普段は眠ってばかりですもんね……。

逆に言うと、2時間観て感想がそれぐらいしか出てこないと言うか。色んな要素が詰まっているのはゼロの執行人も同じなんですが、前者はそれを上手く使っていて、今回はそれが何だか空回りしていたような。そういえば少年探偵団の活躍も全然無かったですね。

結局、話の着地点がよく分からないままに走り出してしまった印象を感じました。繰り返しになりますが、「髪を下ろした園子のシーンが最高に可愛かった」と言う強い印象が残ったので作品としては成功なのかもしれませんが。

後、これを書くと完全に難癖レベルなんですが、「紺青の拳(こんじょうのフィスト)」っていうサブタイトルの時点でなんかオーラを感じないんですよね。で、紺青の拳って作中に出てくる宝石の名前そのままだし。

P.S.前作のヒットで取材費がすごく出てスタッフでシンガポールに取材旅行行っちゃった!シンガポールが舞台だからあまり派手な破壊は出来ない、でもアクションシーンは作らなきゃ。あれ?でも、キッドとコナン、蘭と園子、小五郎しかシンガポールに行ってないからキャラが足りないぞ……。っていう想像、もとい邪推が浮かんでしまいました。 s




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