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   D r o p   o f   p a s s i n g   m o m e n t .

     A n   e s s e n c e   o f   d a i l y   l i f e .

       T h e   c a n v a s   p a i n t e d   m y   c o l o r .

         E n c o u n t i n g   n e w   s e n s i b i l i t y .

(2019.08.24)(book)さくら書店の藍子さん

『さくら書店の藍子さん 小さな書店のささやかな革命』/浅名ゆうな


写真が趣味のちょっとネクラな高校生主人公が、個人書店を経営している本の事に詳しい年上お姉さん(オタク)に惹かれる話。

設定が色々と某ビブリアをかぶってるんだけど、作中でメタ的にそれを仄めかすのはどうなんだ、と。

あと、作中で「滂沱の涙を~」って表現があったんだけど、滂沱って形容動詞じゃなかったっけ?なんか違和感があった。

高校の女友達(主人公が好き)が出てきたり、本屋の経営を立て直す為に色んな取り組みをするところが面白そう。が、経営改善については1巻だとまだまだこれからというところなので、結果が出るのは次巻以降になりそう。

おっとりとした眼鏡のお姉さん、本屋の改革、同級生との三角関係、この辺りの要素を上手くミックスさせると面白くなりそう。



(2019.08.23)(book)女衒屋グエン

『女衒屋グエン』/日向夏


中国の妓館『太白楼』が舞台の物語。

鈴木健也さんのイラストに惹かれて読んだんですが、作者は『薬屋のひとりごと』の方でした(未読)。

章のタイトルが妓女の名前になっていたので、章ごとに違う妓女にスポットを当てた話なのかと思いきや、綺麗な伏線の張り方で最後まで一気に読ます見事な構成でした。

妓館、ひいては花街という女性が主役の閉じた世界というのは、物語の舞台として使いやすいですよね。どのキャラクターも非常に魅力的でしたが、個人的には思思(スースー)の最後が小気味よかった。

長らく助走をつけての最後の盛り上がりと、少し謎を残した終わり方で気持ちのいい読後感でした。長編で続けられそうな設定なのに一巻で綺麗に終わらせているのが好き。

もしアニメ化するんだったら一琳がヒロインになるんだろうなぁ。ただ、設定的にアニメ化は厳しいのかな。途中のエピソードを削ったら1クールでちょうどアニメ化出来そうな感じがする。あ、一琳のCVは悠木碧さんでお願いします。思思は能登麻美子さんで。



(2019.07.21)(tips)Nvidiaのグラボ設定画面が開けない時の対処法

  • 症状
    • グラフィックボードの設定画面を開く際に「 NVIDIA Control Panel Application, xxxxxxは動作を停止ししました」と表示される
  • 環境
    • win7 64bit
    • Nvidia quadro K2000M
  • 解決法
    • 「Nvidia Display container LS」のサービスを開始する



(2019.07.19)(movie)天気の子

『天気の子』


観て来ました。封切り日レイトショウIMAXシアター。

新海監督、キレッキレでした。触るものみな傷つけちゃう。だけど、新海監督のエッセンスは満載で大好き。

Twitterでも書いたんですが、感想を一言で言うなら「雲のむこう、約束の場所」と「星を追う子供」を足して2で『割らない』なんです。新海監督の良い意味での新境地だと思いました。

そして、「セカイ系」って言葉は便利ですね。私を含め新海監督ファンに多いと思われる「最終兵器彼女」辺りが好きな人ならとても楽しめるのではないかと思います。

※ここからはネタバレを含みますのでご注意下さい。








































観た直後の感想を箇条書き。思いつくままに書き殴ってるので読みにくいです。

  • 花火大会直前のビルの上で祈ってるシーンがまさに新海監督美術の真骨頂ですよね。本当に神々しくて美しい。あのシーン、壁紙にしてずっと眺めていたい。
  • まさかの花火のシーンでのカメラアングル回転。回ってる時に全くカクカクしていないというか、美しいんだけどCGっぽさが無くて本当にすごい。
  • やっぱり空と光と雨の表現は他の追随を許しません。今回はテーマ的に空と光と雨が思う存分堪能できて、新海監督の映像美の集大成感がありました。
  • そして、「君の名は。」の瀧くんと三葉の出演。瀧くんが出てきた時に、んん!?って思って、デパートで三葉が出てきた時に(組紐もあって)確信して、エンディングロールで「あ、名前出しちゃうのね」と。新海監督の映画ってこういうクロスオーバーがちょくちょくありますよね。
  • 現代が舞台ってことで様々なメーカーとの実名コラボがありましたが、高収入バニラの存在感!
  • 3人で入ったホテルはやっぱり聖地になるんでしょうか。特定班はよ!
  • と思ったら、公式TOPに舞台訪問に関しての注意書きが。かなりぼかして書いているけど、要は「未成年はラブホに入るな!」って注意も含まれていると思う。
  • 最後の台詞「大丈夫だ」が曲も相まって作品のテーマな感じですね。狂った世界で、だけど二人だけは正しくそこに存在する。まさにセカイ系。
  • この辺り「ほしのこえ」に対するアンサーに感じました。ノボルがミカコとのメールのやりとりで、「大丈夫だよ」と言う彼女に対し「何が大丈夫なんだ?」と悩むシーンがありますが、この作品の主人公ホダカは「大丈夫だ」と自信を持って答える。一貫して、時間や距離、そして様々な障害を越えて伝わる想いの存在を描き続けた新海監督の答えがまさにこの作品に現れているように思えました。
  • 「君の名は。」がSF的にもエンタメ的にも綺麗にまとまり過ぎていただけであって、新海監督はずっとこのテーマを貫いていますものね。「星を~」や「雲の~」がそれを描くための舞台として少し冗長だっただけで。
  • だけど今回は違う。映像も音楽も設定も、映画の全てのものが2人の想いを伝える為の小道具として正しく機能している。想い合う二人が居れば、それ以外の細かい設定は全て装飾品であって、正しさという整合性は必要ないんです。って観ながら興奮しちゃったぐらいに尖がってた。
  • ホダカが鳥居に向かって非常階段を上っていくシーン、「ef - the latter tale」の天使の階段の逆を思い浮かべた人も多いんじゃないかと。あっちは螺旋階段から降りてくるヒロイン、こっちは螺旋階段(非常階段)を登っていく主人公。
  • 加えて言うなら、傘のシーン、「はるのあしおと」を連想しちゃいますよね。えぇ、私はしました。
  • もっと言うなら、天気の巫女のあの絵を見て、Y'sリメイクのOPの最初の壁画を連想してしまいました。
  • しかし、現実世界が舞台って、現実を現実以上にリアルに美しく描いている作品なのに描写は色々と無茶していたような気がしました。私はフィクションに対して現実云々と比較するのはナンセンスと思っているんですが、世の中予想以上にフィクションに現実の法規を適応したくなる人が居るようで。(SAO劇場版で自販機を殴るキリトにあれだけ批判が殺到するとは想いませんでした。)そう考えると、バイクは詳しくないんですが、作中で乗っていたバイクって多分50CC以上で二人乗りが大丈夫な設定なんでしょうね、きっと。逃げてるシーンでもかたくなにヘルメットしてましたから、多分そのあたりはちゃんとしているはず。
  • で、最近の映画にしては本当に格好良く喫煙シーンを描いていました。色々とエクスキューズを入れながら、ここぞっていうシーンで紫煙をくゆらせる姿は作品を引き締めていました。そう言えば「君の名は。」でも上手いこと使っていましたね。
  • あの風貌のオッサンに「青年」って呼ばせると、どうしても……ねぇ。緒方英二の影がよぎってしまう。
  • 大雨警報が出た時の東京の様子、エヴァみたいなアニメアニメした表現じゃなくて、でも実写でもなくて、新海さんの演出でリアルな東京の異常事態の様子が描かれるのが、不謹慎だけどとても綺麗だった。
  • そしてとどめの真夏の雪。うん、ここまで来たらとことんまでやってよ!って観ながら思っていました。そりゃそうさ、愛の逃避行をするカップル(+α)には夜に雪の中で凍えるシーンがとてもよく映える。当然の事です。そして都会の夜景をバックに優しく舞い降りる雪の美しさ。
  • 3人の雨合羽の色が信号カラーなのはおいといて、ナギくんの合羽の耳はあざとすぎじゃないですかね。ショタ好きお姉さん大歓喜の予感。
  • ヒナがお風呂から出てきた時にバスローブをきっちり着ていたので察したけど、シーンだけ見ればなかなかに色っぽいシーンだよね、あれ。体が透けてるからおおっぴらに見せても大丈夫!っていう開き直りを感じる。
  • PVで銃声が聞こえた時に、「雲の~」の再来か!と悪い意味で身構えてしまったんだけど、杞憂に終わって良かった。
  • しかし、未成年とは言え取調室に入れようとしてる人を逃がすなよ……。
  • ナツミとホダカの絡みがすごく気合入ってたように思う。流石新海監督、年上との情景を描かせたら右に出るものが居ない。
  • あの事務所での雰囲気と言うか、ケイスケとのやり取りが古きよきDOS時代のエロゲを思い浮かべてしまう。私立探偵的なやつの。
  • カナとアヤネ、やたらと名前を強調するなって思ったら声優さん繋がりの遊びなのね。
  • 全部が全部は分からなかったけど、その他にも声優陣がかなり豪華で驚いた。
  • ここまで描いて気付いたけど、ストーリーについて全然触れてなかった。だって、「新海監督だった」で終わるもの。
  • 3年雨が降り続いても、その状況になれている人々の姿が妙に怖かった。現実味ありすぎて。
  • 人生を棒にふって、って刑事さんの台詞があったけど、セカイ系の主人公はそれくらいじゃないと務まらないよね。全体的に、枯れた・ダメな大人と可能性に満ち溢れた少年の対比だよね。そしてエピローグで「青年」になった主人公は可能性を持った少年の未来として描かれている。
  • 書き忘れてたけど、独白を多用した構成が本当に最高。主人公役の人の演技も上手いし、何より新海監督の書くああいうポエムが本当に大好きなんだ。

とりあえずこんな感じ。思いついたら後で加筆します。



(2019.06.25)(book)悲観する力

『悲観する力』/森博嗣


図書館にリクエストしていたのですが、予約が入っていたのか借りられるまでに妙に時間が空いてしまいました。ちなみに県立からの取り寄せです。岡山の県立図書館は入館者数とかで度々ニュースになるだけあって、色んな本を検索した時に他の図書館には無くても県立だけには蔵書がある、というパターンによく遭遇します。そんな知の泉を一度訪れてみたいものです。多分、この本を勧めて頂いた方と行くのがテンション的に一番盛り上がりそうな気がします(私信)。

と言う訳で、「すべてがFになる」で御馴染みの森博嗣さんの著書です。

インパクトのあるタイトルですが、仰っている事は至極真っ当な事で、うんうんと頷きながら読んでいました。

自分の好きな言葉に「物事は段取りが9割」という言葉があります。次にやる事をイメージして、その中で必要なものを用意して、起こりえる事態を想定して先手を打って対処をしておく。そうすれば本番は予定調和としてあっけなく終わる。

そういう、先の事についての考えを巡らす事、起こり得るかもしれない事について想像する事、その中で生まれた将来のデメリットの種を早めに潰して行きましょうね、と。そして何事をするにしても、時間が一番汎用的なリソースである。時間に余裕を持った行動をして、結果として時間が余ったならその時間は次の事を考えれば良い。

いやもう本当にその通り。感情論の全く介在しない歴然たるロジックの通った正論です。

その中で個人的に興味を持った部分は、所謂ポジティブシンキングについてでした。気持ちを高めて前向きにしていれば良い結果が出る。という根性論には理屈が通ってないよ、と。

ここからは自分の思いですが、自分の人生だから誰が責任を取ってくれる訳でもない。結果が出ればそれが正解なのだけれども、ポジティブシンキングと言う名の楽観論に溺れて思考停止になるよりは、目の前の障害を思い描いて一個ずつ取り除いた方が理屈として成功の可能性は上がりますよね。そんな事を諭されているように感じました。

そして、デメリットを想定して対処するのはあくまで未来においての話。過去はどうやっても改変出来ないんだから、過去について「悲観」するのは意味が無い事かもしれない。過去は楽しい思い出だけを取っておいて、目の前に横たわる未来について思う存分に「悲観」しよう、と。何があっても死ぬ事より最悪な事はない。そしてみんな最後には死ぬのだから。

内容と言うか根底にある思想が、先日読んだ恋のツキと妙に被る所があるように私には思えました。

私の好きな言葉その2に「過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる」というのもがあるんですが、まさにそうだよなぁ、と。考え抜いて、段取りをすませば、後は人事を尽くして何とやらと言うか、何があっても少なくても自分は後悔をせずに自分の事を信じられる自身を持てるのかもしれない。そんな事を考えていました。

ただ、起こり得る不安を想定して対処すると言う「悲観」はあくまで自分の内面に対して行う行為であり、それを無闇矢鱈に「感情論的に」周りに触れ回るのは、ただの扇動者なので悲観をするのは自分だけで良い。他人の考えを簡単に変えようなんて事はおこがましい事なんだ。




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