Marumaru's TinyPlaza
(2009.09.01)葡萄浪漫館
という、葡萄の即売所へ行ってきました。
瀬戸ジャイアンツもピオーネも試食で食べ放題っ。
山の上にあるので空気が美味しくて、空も晴天で気持ち良い。風も涼しくて最高だ。
そんな、過ごしやすくなってきた長月の日に、ときめきメモリアルがパチスロで出るそうです。
今年でときメモ15周年なんですね。といってもPCE版から数えてなので、実際に自分がプレイしたSS版からは……それでも10年以上か。
SS版をプレイした高校当時、「ゲームの舞台が高校だから、これは高校時代にやらざるを得ないソフトだ!」をか意気込んでプレイしてた自分を殴ってやりたい気持ちでいっぱいです。
今思えば、ときメモを普通に居間のテレビでやってたんだよなぁ。
そんな訳で、懐かしくて思わず貼ってみましたが、ときメモを好きな人って、ときメモ自体を好きな人も当然多いでしょうが、それよりも特定のヒロインを好きな人の方が多いと思うんですよね。
つまり、パチスロの演出ムービーで自分の意図する特定のヒロインを選択出来るようにしないと、藤崎詩織や館林見晴みたいな主役級のヒロインが好きな人はいいけど、早乙女優美や早乙女優美が好きな人はどうすれば……。
今度、友達とスロットに行く機会があったら、友達が打ってるのを後ろから見せてもらおう。
それにしても、パチスロで過去の名作が食い潰されていくのは複雑な気分。綺麗な記憶と一緒に静かに休ませてあげればいいのに。
(2009.09.03)名前が……
とりあえずOPだけでも……とラブプラスを始めたら、ヒロインに声で呼んでもらえる候補の中に苗字も名前も近いものも全く無い件。(実名プレイをする気満々です)
でもまあ、苗字と名前の漢字があっただけでも良しとしよう。
(2009.09.06)神楽
近所で備中神楽がやっていたので、妹と観てきました。
備中神楽は、私達の地域に住んでいる人なら、子供の頃に土曜夜市や子供神楽で殆どの人が見ているようなものですが(どちらかと言うと、福の種のお菓子目当てでしたが……)、他の県の人に尋ねてみると神楽の存在すらよく知らないと言う人が多かった事に驚いた記憶があります。
なので、せっかく中国地方に住んでいるのならちゃんとした神楽を観ておこう、ということで、美星の中世夢が原で定期的に行われている神楽を観てきました。
備中神楽は古事記・日本書紀の神話を舞台にしていて、アマテラスの岩戸開きの話やスサノウがヤマタノオロチの魔の手からクシナダ姫を救う話等で成り立っています。簡単に日本神話をかじってから観ると設定が分かって楽しめます。ナデシコやBlueSeedが好きなら元ネタということでかなり楽しめるかも。
今回の神楽は五行神楽の再々編ということで、日本神話とは直接関係ない中国の五行思想を語る部分が多く、解説の大学教授の方に言わせると、中身の薄い神楽が横行している中で、非常にしっかりとした学術的に価値のある神楽らしいのですが……正直、ちょっと退屈だったかな。
そもそも、上演時間自体が5時間以上ありますしね……。
でも、演者の人の絶妙なかけあいと地元ローカルネタを多分に含んだダジャレのおかげで大笑いをしながら楽しんで観る事が出来ました。
もともと、お祭りなので、気楽に笑いながら観るのが正しい姿なのかもしれません。車で行っていたのでお酒が飲めなかったのが残念です。
夏の終わりに山の中の野外ステージで良いものを観させてもらいました。
余談ですが、気合を入れて事前予約をしていたおかげで、指定席の前から2列目のど真ん中だったので、地元のローカルTVに笑いながら観てる姿がばっちり映っていました……これは恥ずかしい。
以下、撮った写真から何枚か。
素戔嗚命
奇稲田姫
八岐大蛇
そして、ラブプラスすごいわー。
一般のギャルゲで言うところのエンディングからが本当の始まり。攻略というか完全にコミュニケーションツールになってる。
最近、ドタバタしていて夜がバタンキューだったので、朝の6時から起きてプレイしちゃいましたよ(笑)
てか、発売して3日なのに某掲示板の本スレッドが35本目って……アンチもほぼ無いし。何より、朝の6時過ぎに質問を書き込んだら数分でレスが付くなんて。
とりあえず、浴衣姿の寧々さんの写真でも。
自分の名前がもっと一般的な名前だったら……とちょっとだけ悔しがってみる。だって、皆口ボイスで自分の名前を呼んでもらえる千載一遇の機会ですもの。
(2009.09.17)(game)ラブプラス
『ラブプラス』/KONAMI
何度か日記に書いたラブプラスですが、ある程度プレイしたので改めて感想を。
ときメモのEDから始まるコミュニケーション
その昔、ときめきメモリアル(以下:ときメモ)という恋愛シミュレーションの金字塔を打ち立てたゲームがありました。高校生活を過ごしながら、主人公のパラメータを上げていき、卒業式の日にヒロインから告白されるのが目的のゲームです。
ラブプラスは、前半数時間のプレイで特定のヒロインから告白をされる事が出来ます。(友人モード)ここまではときメモと同じような(敢えて似せたらしいですが)所謂普通の恋愛シミュレーションです。
その後、告白をされたヒロインと”付き合う”事が出来、そのままエンディングの無いプレイが可能です。(恋人モード)
友人モードでヒロインの魅力を存分に味わって、そのヒロインと終わりの無い恋人生活をおくれる。ラブプラスはそんなゲームです。
特定のヒロインを選んで攻略するゲームや、ヒロインとコミュニケーションをとるゲームは色々とありましたが、この二つが合わさったゲームは非常に珍しいです。
自分の好みに合わせて変化するヒロイン
それまでのゲームですと、外見や容姿、性格等がプロパティとしてキャラクターに付随しているものが殆どでした。
例えば、こんな感じ。
-
古式 ゆかり
- 髪の毛の色:ピンク
- 髪の毛の長さ:ロングの三つ編み
- 性格:おっとり
-
朝日奈 夕子
- 髪の色:赤
- 髪の長さ:セミロング
- 性格:自由奔放
これらプロパティが変化する事があれば、――例えば髪の色・長さが変わるだとか、主人公と恋仲になって性格が変わる等――それは、イベントとして扱われる程のものであった為、プレイヤーは自分が好きなプロパティを持つキャラクターを選んで攻略していました。
ところが、ラブプラスでは、ヒロインが日常会話やメールのコミュニケーションを通じて、プレイヤーの好みに合わせて変わってくれます。
変化するのは、髪の色、長さ、私服や性格。そして性格の変化によって、日常会話も当然変わってきます。「ヒロインが自分を攻略するゲーム」と公式で謳われているのは伊達じゃないです。
ラブプラスのヒロインの数は3人と少ないように感じますが、それぞれ「年下」、「同級生」、「年上」なので、年齢に関して言えば全てのプレイヤーのニーズを満たしています。そして、その他の部分は自分の好みに応じて変わっていきます。
つまり、同じ、姉ヶ崎寧々というヒロインでも、プレイヤーごとに異なるヒロイン像が存在するので、キャラクーターではなく、自分の彼女の○○という感覚を味わう事が出来るかもしれません。
日常会話パターンの豊富さ
エンディングが無い系のソフトでは何回、何十回と同じセリフを見る事になりますが、ラブプラスでは所謂日常会話のパターンが本当に多いです。
具体的には、恋人になってから200日ぐらいスキップモードで進めましたが、会話ダブりがほぼ無いです。
それに加え、日常会話パターンが1回完結のものではなくて、複数回に跨るものが多いのが特徴でした。例えば、「○○の話なんだけど~」→別の日の会話「この前話した○○なんだけど、~~なったんだよ」のように会話が続き、違和感の少ない雑談に感じられました。
その為、フルボイスな事も相まって、プレイしていて不思議な感覚でした。ラブプラスの世界にどっぷり入り込めると言うか何と言うか……。
声の魅力
何はともあれ、年上のヒロインの声が皆口裕子さんです。セーラームーンのサターン(土萌ほたる)、YAWARAの猪熊柔、テイルズオブエターニアのファラ、Kanonの水瀬秋子さん、ねるとん紅鯨団のナレーション、私的にはあずきちゃんのお母さん 、etc…どれかにピンと来る人は結構多いんじゃないでしょうか?優しいお姉さん声を持った声優さんです。
その皆口裕子さんが出ているだけで満足なんですが、なんとDSなのにフルボイスで喋ってくれます。Plugin not found.
友達モードの日常会話から恋人モードの甘い囁きまで、全てフルボイス。皆口裕子さんが恋愛シミュレーションのヒロインとして起用されるのは珍しいと思っているので、ファンにはたまりません。
そして、なんと自分の名前まで声優さんの声で呼んでくれます。KONAMIはEVSの技術*1を持っているにも関わらず、名前を1500パターン程収録しているそうです。その為、収録されている名前は完璧な発音で呼ばれます、当たり前ですが。
これねぇ……自分の名前の読みが収録されていれば、「好きな声優に自分の名前を恋人として呼んで貰える」という至宝のアイテムになりえたんですが、残念ながら私の名前は収録されていなかったのでノーコメント。
自分の名前が収録されている皆口さんファンに言わせると、「名前を呼んでくれた瞬間、何かが弾ける」そうです。
後、CCさくら以来久しぶりの声優復帰となる丹下桜さんもヒロインの人として起用されているので、そっち系が好きな人も最高ソフトなのではないでしょうか。
まとめ
ラブプラスモードと言われる彼女とのコミュニケーションモード等がよく記事で取り上げられていますが、自分が興味を持った部分を中心に。
画面へのタッチ、マイク、内臓時計、携行性。DSの利点をフルに活用したソフトです。後、珍しくDSを縦持ちするソフト。
一度恋仲になると機嫌が悪くなることはあっても縁が切れる事は無い甘酸っぱい恋人疑似体験。ゲームとして攻略するというより、DSと言う箱庭を開いたらそこの彼女が居るという感覚を味わえる事が全てのソフトだと思います。
ゲーム画面
……最高です。
*1Emotional Voice System 単音を自然に繋げて好きな名前を呼ばせるシステム。乱暴に言うなら初音ミク。
(2009.09.17)RagnarokOnline
2007年ぐらいからポチポチとやっていたRagnarokOnlineのメインキャラクターが転生Lv90になりました。
レベリングはこれで一段落して、後はゆっくりと装備でも揃えて行こうかな。
せっかくなので記念のSSを。
スキル振りはこんな感じ。
((im http://uniuni.dfz.jp/skill3/hpr.html?20dKaksXanhfbajOsNnoxAafafJy
それにしても、実用装備だとどうしても見た目が悪くなるので、日頃の装備のSSをもう一枚。
※知り合いへ私信:キラキラしてSW7とLAを取ったので、また何処かへ行きましょ。
(2009.09.18)Bio_100%
Bio_100%のサイト募集していたゲーム川柳のプレゼント当選に当たってしまいました。
プレゼント内容は、Bio_100%の歴代ゲームサントラとPOLESTARのペーパークラフト、携帯ストラップ。
CDが入っていた箱がDOSのコマンドプロンプトっていうのが粋です。
ビープ音で作った曲なのに、今聞いてもテンションが上がるいい曲です。多分に思い出補正が入っているとは思います、が。
Bio_100%とは、PC-98時代にフリーで面白いゲームを作ってた集団で、当時のフリーソフトを収録した雑誌等には必ずと言って程、Bio_100%のゲームが入っていたように思います。
というか、高校時代にみんなして夢中になっていたゲームの殆どがBio_100%製であるというのを後で知って驚いた記憶があります。
テキスト描写の車が妙に味のあるレースゲーム「POLESTAR」、何故潜水艦が宇宙を飛ぶのか意味不明だった「SuperDepth」、理屈抜きで熱く面白いSTG「MARKADIA」、これを真似てBASICでワイヤフレーム3Dダンジョンを作成しようとして挫折した「舞瑠華」、etc…。
思い出を手繰れば枚挙にいとまがないですが、お昼休みや放課後に学校のパソコンを覗くと常に誰かがこれらのゲームをやっていた記憶があります。Bio_100%のゲームって何より"やってて面白い"です。
完全に懐古厨乙のオッサンホイホイなネタですが、サントラCDを聞いているとそんな事を書きたい気分でした。
Ran. おやや、これは素晴らしい。当選おめでとうです。:)
Bioゲームの中では、個人的には「ROLLING95」の爽やかなBGMがお気に入りです (BEEPではなくFM音源ですが)。収録されているでしょうか? (2009/09/18 23:27:58)
Marumaru コメントありがとうございます。「ろりろりろーりんぐ」の方は収録されていましたが、「ROLLING95」は未収録だと思いますー。 (2009/09/19 14:22:54)
(2009.09.20)彼岸花
お彼岸なので、近所の河原に彼岸花を摘みに行って来ました。
そうしたら、彼岸花の咲いてる事咲いてる事。
彼岸花ってこんなに群生するものでしたっけ……?それこそ、売る程咲いてました。買ったら結構な値段がするのになぁ、彼岸花。
そんな訳で蕾が付いている茎を適当に何本か持って帰りました。
今日は、程良く日差しがあって風は涼しいし、絶好の行楽日和です。連休中だし、旅行に行っている人達には最高の一日だったんじゃないかなぁ。
最近興味を持った12月に発売のDSのゲーム。閉鎖空間から謎解きをしながら脱出を試みるAVGらしい。
なんでも、登場人物が9人いて、その内3~5人の組み合わせで脱出をするらしいので、組んだ人によって脱出のトリックやシナリオが変わってくるのかな?なんか雰囲気が好み。
余談ですが、西村キヌさんって今年でカプコンを退社してたんですねぇ。
(2009.09.20)日記中タグ調整テスト
日記中のタグを調整中……。
ここのフォントサイズは100%
Wikiなので、段落や箇条書き、引用等に特化しているはずなんですが、それらを上手く活用できていないなぁ。
見出しタグやPREタグ等のCSSを単純なレイアウト調整用に変更してしまったので、徐々に戻し中。陽の目を見るかどうかは未定。
Googleは9月17日、オンデマンド製本のOnDemand Booksとの提携を発表した。 ユーザーは、Googleが電子化したパブリックドメインの書籍200万冊を、 On Demand Booksのオンデマンド製本機Espresso Book Machine(EBM)で印刷して製本できる。
(2009.09.21)消防団
地元の消防団に入ることになりました。
地元に帰って来た時から再三勧誘をされて、その度にのらりくらりと先延ばしにしていましたが、流石に地元に居るんなら入らざるを得ないなぁ、と入ることに。
ま、せっかく入るなら前向きに楽しんでやりましょうか。繋がりも広がると思うし。
余談ですが、入団書に携帯のメールアドレスを記入するところがありました。私の携帯メールアドレスって昔はまっていたアニメのキャラクター名そのまんまなんですよね……。今思えば何という中二病。
設定した当初は何も思いませんでしたが、最近になってちょっと恥ずかしくなってきた気が。自分から言わなければ案外誰も気にしないものなのかもしれませんけど、ね。
(2009.09.24)(movie)秒速5センチメートル
『秒速5センチメートル』
新海誠の新作映画です。公開されたのは数年前ですが、やっと観ました。
ネタバレをしてあらすじを語れば数行で終わってしまうし、ストーリーを語る事にあまり意味を感じないので、敢えてネタバレせずに観想を書きます。
最初はあらすじに沿った感想を書いていたんですが、あらすじを書いていて自分で痛くなってしまいました……。
多分、この映画は見る人によって感想が違うと思う。 というか、何を中心に据えて語るかが人によって違う作品。
”想いが、時間や距離を超える事だってあるかもしれない”という同じ新海誠作品の『ほしのこえ』で語ったテーマに対する答え的な内容だと個人的には思いました。
”どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。” この映画のキャッチコピーですが、これが全てです。
時間は流れています。自分にも自分以外の人にも。 思いを抱えたまま生きていく事は出来ますが、思いの先は常に過去の思い出。どれだけの速さを自分が持てたとしても、過去に辿り着くことは出来ません。
そして多分、思いを抱えて生きていく事自体が、心を削っていく事なんでしょう。痩せた心はどんどん感性を奪っていく。
エンドロールを見ながらふとそんな事を考えていました。
新海誠と言えば、映像、特に背景描写の美しさに定評がありますが、それは今作でも言えます。実写を元にした、実写より”きれい”なデフォルメ。こうあったら綺麗だろうな、という美しさがあります。
私はDVDで見ましたが、BlueRay環境がある人なら、BlueRayの美しさの試金石として棚に並べておける映画だと思います。
最後に、この映画は、映像もストーリーも現実・現代をテーマにした、きれいなきれいなファンタジー作品だと思いました。
誰しもが共感出来る記憶の中の断片を、美しく投影してくれます。投影した内容は否定も肯定もしてくれません。ただ、美しく投影してくれます。
(2009.09.26)(music)電子の妖精
『電子の妖精』/ホシノルリ
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収録曲リスト
- In the Stillness
- ROSE BUD(New Recording)
- Tenderness
- 冬の花
- Dearest(New Recording)
- Sweet Call
- あなたの一番になりたい(New Recording)
- 白い月
- 夢の箱庭
- For a Brand New Day
- YOU GET TO BURNING(New Arrange)
何年前のCDだという話ですが、ワゴンセールで安かったんで衝動買い。
機動戦艦ナデシコに登場するホシノルリのキャラクターソング集です。
ROSE BUDのCD音源が聴きたいが為に手に取りました。
アニメのキャラソンCDなんて、興味ある人はは言わなくても買うし、興味無い人はタダでも欲しくない類のものなので感想は意味が無いのかもしれませんが、自分の備忘録も兼ねて。
ホシノルリのCVの南央美が澄んだ声で聴いていて心地良いです。作中で無口な設定のキャラクターが滔々と恋愛歌を歌うのはぐっとくるものがあります。
何曲かルリのイメージと照らし合わせて、ん?という曲もありましたけど、全体的に曲自体は外れが無くまとまっていたと思う。
TV版のOP,劇場版のOPも入った全11曲。キャラクターソング集としては中々のボリュームです。
それにしても大森俊之の作編曲は特徴があるなぁ……良い意味で90年代のアニソンだと思う。
(2009.09.27)(book)七姫幻想
『七姫幻想』/森谷明子
千年の黙でファンになった森谷明子さんの作品。
7つの話からなるオムニバスです。それぞれの話が実在の和歌をテーマにその背景の物語をフィクションで書かれています。実在の人物も出てくるし、舞台が古典の世界なので、多分古典に詳しい方がより深く楽しめるんだろうな。
千年の黙で好きな部分だった、古典+ミステリーという形式はそのまま、多分これがこの作者の持ち味なんだろう。
森谷明子さんの話は舞台柄もあるんでしょうが、女主人+女中という構成をよく見ます。この女中の方の書き方が上手い。利発で健気な童が成長して恋をして、ミステリーとしての事件の真相部分を知る、という書き方に毎回読んでいてドキドキしてしまいます。
全話を通じて、ミステリーとしての内容が、読み手に推理させる形式ではなくて、語り部役が「実はこうだった」と真相を明かす形式なので、かなり腰を据えて読まないと内容が飛んでしまいそうでした。これは読解力と古典知識にも関係しているのかもしれません。一段組の300頁程度の本なのに読了にかなり時間がかかった、というかちょっと疲れた。
個人的にはオムニバスじゃなくて、1つの物語でじっくりとお話を読みたいかな。森谷さんの他の本も探してみよう。