Marumaru's TinyPlaza

(2016.01.05)(game)ハコボーイ!

明けましておめでとうございます。 こんなWebの場末サイトですが、このサイト共々、本年もよろしくお願い致します。



『ハコボーイ!』


3DSのDL販売で買えるゲームなんですが、三が日はこのゲームをしていました。e-shopでPVを見て面白そうだったので、発売直後に買ったんですが、思っていたよりボリュームがあり、気が向いた時にちょこちょこプレイしているとクリアが割と遅くなってしまいました。

このゲームは、主人公を操作してゴールを目指すステージクリア型のパズルゲームなんです。主人公が出来る事は、歩く、ジャンプする、しゃがむ、そして「ハコ」を出す。タイトル通り、この「ハコ」の使い方がミソになります。

箱を出して、踏み台にする、押して道を作る、攻撃を防ぐバリアにする、続けて出してひっかける、移動手段にする、etc……。とにかく、何でも良いので箱を使ってゴールまでの道を作ればOKです。そう、何でも良いんです。このゲームの面白いところは、全体的に出来る事が多くなるようにステージを作ってあって、綺麗な解き方が閃けば、スマートにクリア出来るんですが、泥臭く力技的に解く事も出来ます。で、プレイしてて「これは綺麗な解き方だ」とか「多分もっといい方法があるけど、分からないから、無理やりで」というのが自分で分かるんです。

途中から装備によって能力が追加される事で、余計と出来る事の幅が広がるのが楽しいです。とにかく、自分だけの道を閃いた時の気持ち良さが尋常ではないです。逆に、詰まってしまうとどうしようもなくなって、もどかしくもあるんですが(パズルゲームで攻略を見るなんて事したくないですし)。

ですが、残機無しの、無限リトライなので、思った通りに出来るまで何度もやり直せるのでストレスは少ないです。それと、ゲームコインを使ってヒントを表示する事も出来ます。

ただ、ステージのクリアには2種類あって、ステージの途中にある王冠を取るかどうかで評価が変わってきます。クリアするだけなら、力技でもOKだし、ヒントも見られるのでそんなに困らないんですが、王冠を取ろうとすると、割とシビアなプレイを要求されます。当然、王冠を取る方法はヒントには示されません。

そんな訳で、全ステージ王冠を取得してクリア出来たので、一段落。通常ステージ以外にも、評価を上げたり、タイムアタックやチャレンジステージ等も用意されているので、クリア後もかなりやり込めそうです。

とにかく、ちょこちょこと楽しめて、閃きが喜びに変わる頭の体操的なソフトなので、PVを見て何か来るものがあったらプレイして欲しいです。安いし。



(2016.01.21)(book)植物図鑑

『植物図鑑』/有川 浩


「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません。躾のできた良い子です」そんなキャッチーな台詞と共に、一人暮らしのOLが若い男と出会い、同棲する話。

行き倒れを助けた事から始まるボーイ・ミーツ・ガールものっていうのは、男主人公だと昔から物語の典型ですが、逆は割と珍しいかも。女性側が働いていて最低限の経済力があり、男がイケメンで家事をちゃんとこなすっていうのも、視点を変えてみるとファンタジーだなーと。だからこそ面白いんですが。

拾われた男が野草に詳しく、休みごとに野草を取りに行っては、その薀蓄や料理法を教えてくれます。話も面白いんですが、野草についての薀蓄が面白かった。ヨモギって、カラカラになるまで乾かしておくだけでお茶として飲めるとか。

そして、そんな不思議な同棲生活をしながら生まれる2人の心の機微。めぐる季節の中でそこらじゅうに生えている植物に紐付く二人の思い出、喪失から始まる冒頭シーン、見事な伏線回収、ご都合主義だと思いつつも娯楽作品はこうでなくっちゃ!という心地よい読後感。

爽やかで微笑ましい2人の姿に、終始ニヤニヤしながら読めてしまいました。そして2人を繋ぐのが野草っていうのが「らしい」んです。

カバーイラストがASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットで御馴染みのカスヤナガトさんなんですが、このイラストの雰囲気がぴったりと合っていました。




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