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(2023.04.20)青のオーケストラ(2話まで)

『青のオーケストラ』(2話まで)


今期アニメで面白いと言う話を聞いたのでPrimeVideにて配信されている2話まで観ました。

何このシンジとアスカ。


それはさておき、前情報無しで観たんですが、1話の最初のバイオリンで心を掴まれました。N響の演奏を見ているような衝撃。流石、NHK制作。

幼いころから音楽をやっていた主人公が思春期のトラウマで音楽を辞めてしまったけれど(大抵それは幼い時からの英才教育も絡んでいたり)、何かのキッカケで音楽の楽しさに出会ってまた再開する……と言うのは音楽モノだとよくある話ですが、王道ゆえに上手く調理すれば抜群の訴求効果があります。

そこのキッカケがボーイミーツガールなら、何とも甘酸っぱい青春ものの完成。青春ものはもう自分が感情移入するには年が離れすぎてしまって、フィクションの物語としてしか見れなくなってしまいましたが、それでもとても良質で甘酸っぱい物語の始まりを感じました。

それと、OPがNovelbrightだったのが個人的に嬉しかった。WalkingWithYouが印象的なバンドですが、青春ものにどんぴしゃな選択だと思いました。しかし、青春ものは手書き風フォントで右上がりレイアウトという風潮はいつまで続くんでしょうか、嫌いではないけれど。

そして、1話と2話の話の構成がとても秀逸。1話での青野が音楽をやめたキッカケの説明、律子との出会い、そしてソロのヴァイオリニストだった青野がオーケストラでヴァイオリンを奏でる事になる仄めかし。2話での律子とのふれあいからのバイオリン解禁。2話を見ている時点で青野のバイオリンを聞けたら良いなと思っていたところだったので、最後の彩り鮮やかな演出と共に青野のバイオリンが鳴り響く展開からの特殊EDは少し泣けました。オッサンで涙腺が緩いので。

しかし、ヴァイオリンの演奏一発で律子の気を引く青野は格好いいですね、なんて羨ましい。この作品に限らず、色んな創作や音楽における楽しさを見つけて、楽しいからやるんだ!というパッションを描いている作品は見ていて本当に気持ちいいです。

1話最後の次回予告で先生が言っていた「大人になって分かったよ。その時にしか出せない音がある」は本当にその通りで、ラブライブの「限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルが好き」にも通じるものがあって、学生時代と言う環境や時間の中でしか生み出せない輝きと言うのもは確かにあって、それは本当に眩しくて尊いものだと皆が認識しているからこそ、青春何て言う言葉がある訳で。

だからこそ、この物語の行方がとても気になります。

余談ですが、青野と律子の楽器演奏にそれぞれの演者が割り振られているんですね。何となくマクロスの歌バサラ、歌ミレーヌを思い出しました。この感じだと他のパートの人もそれぞれ演者が居るのかも。後半あたりでオーケストラが出来るようになった時、それぞれのキャラクターの演奏を演じながらオーケストラをする演者さん達のドキュメンタリーみたいなものを見てみたいと思いました。

何はともあれ、全く知らない作品だったのでリアルタイムで追える事になって良かった。




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