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(2025.12.22)(book)オルクセン王国史6

『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~6』/樽見京一郎


遂に6巻となったこのシリーズ。『白銀の場合(ケース・ジルバーン)』もいよいよ決戦と相成りました。

この巻ではグスタフとディネルースはそれほど登場しません。グスタフの今までの段取り、アンファウグリア旅団の華々しい斬り込みを経て、戦争という大きなものがジワジワと確実に進行していく様子が描かれています。言うなれば非常に泥臭い展開が描かれた巻でした。

ですが、戦いは華々しい英雄だけでは薄っぺらく感じてしまうもの。それを支える一般兵達の泥臭さが戦いの描写に奥深さを出す事を、私達は過去から学んでいるはずです。

何よりも、オルクセン軍、エルフィンド軍両方の様々な兵士達の散り際が格好良かった。状況だけ見るとオルクセンが圧倒的優勢で終わると思われる戦いであっても、実際に軍がぶつかり合う戦争となれば、各戦地の前線では苛烈な白兵戦が繰り広げられているはずです。どれだけ兵站を整えて銃後の守りを行っていても、前線ではそれらを消費しながら戦い合っているのだな、と。

決戦という言葉の意味と覚悟を再認識した巻でした。

そして、いよいよ戦いは終わりへと向かう気配です。戦いの終わり、そしてグスタフの言うオークならではの弱さとはいったい。続きが気になって仕方ない。そして発刊ペースの早いコミカライズでこの戦いを読み直したい。そんな気持ちで一杯です。




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