Marumaru's TinyPlaza

(2012.07.17)(book)三匹のおっさん

『三匹のおっさん』/有川浩


昔から悪ガキとしてつるんでいた居酒屋の店主、剣道の先生、機械工場経営の3人組がアラ還を迎え時間に余裕が出来た事もあり、私設自衛団を結成して町で起こる事件を解決していくお話を綴った短編集。

もうね、純粋に面白い。ただでさえ勧善懲悪的な展開は分かりやすくて気持ちが良いのに、正義の味方がどこにでもいるようなオッサン三人組。その三人が和気藹々と経験や人脈や武術で事件を解決するのは読んでて楽しい。何かあるごとに居酒屋に集まって相談するのとか、今の年代になると分かるわーって思ってしまう。

それに、町の情報をを仕入れる為に、おっさんの孫世代が絡んでくるんだけど、おっさん三人組の痛快活劇と孫世代の恋愛話が同時進行で展開するのがメリハリがあって良い。

昔、ズッコケ三人組シリーズを読んでいた人なら、あの三人が大人になったような感覚を覚えて懐かしさと一緒に読めるんじゃないんでしょうか。ズッコケ三人組は公式で大人になった後の話が出ているようですが、そちらはあまりにも世知辛い内容っぽかったので……。

表紙の絵が話の内容を一番端的に表していると思うので、これを見てピンときたら読んでみると楽しいかも。さくっと読めます。




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