Marumaru's TinyPlaza

(2013.09.21)(book)君の望む死に方

『君の望む死に方』/石持浅海


石持浅海さんの碓氷優佳シリーズの2作目。『扉は閉ざされたまま』の続きになります。

扉は~では最後にツンデレ(?)っぷりを見せてくれてゾクっとした探偵役の碓氷優佳ですが、今作では「推理はするけれど、それに関わる人には別段興味がない」と言う冷めた部分を見せてくれます。最後の展開でちょっと驚きましたが、確かにこの方が碓氷優佳らしいとも思いました。この辺りはシリーズ0巻の『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』と合わせて読むと分かりやすいかも。

内容は、余命宣告された会社の社長が、自分に恨みを持っているとある人物に自分を殺させる事で自分の最後を飾りたいと考えて、自分を殺させる為の仕掛けを満載した保養所に誘うが、同行した碓氷優佳の手によってその企みは形を変えていくのであった…と、そんな話。最後の展開が決まっていて、そこに向かって風呂敷を畳んで行くいつもの流れが実に綺麗です。

個人的には、扉は~の最後から続く話がどうなったのかがちょっと気になるところだったんですが、それはまた後の巻で語られる事を願っています。




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