Marumaru's TinyPlaza
(2025.06.19)(book)オルクセン王国史 2巻
『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~』2巻/樽見 京一郎
最高に面白くてワクワクした。
本を読んでいて血沸き肉躍る興奮を覚えたのは久々かもしれない。
よく言われる事だけど、戦争であれ行事であれ、大切なのは準備・段取りであって、段取りが完璧であれば当日は落ち着いて成り行きを眺めるだけ、本番になって慌てる事は何もない。
そして、これもよく文化祭に例えられるけれど、文化祭は準備期間が一番楽しいんですよね。目標に向かって計画して話し合いをして、行動をして、その中で団結が生まれる。そして本番が近づくにつれて高まる興奮。いざ本番を迎えればあれほど時間をかけて準備したあれこれはあっという間に消化されてしまって、瞬く間に終焉を迎える。
だから、関わった人達が後日談として感慨深く語るのは、その準備の部分での苦労話な訳で、実際に聞いていて面白いのも本番で〇〇をする為にどれだけの苦労があったかと言う部分。
閑話休題。
この2巻では、オルクセン王国がエルフィンド王国への開戦準備を1冊丸々使って描かれています。これが読んでいて本当に面白い。来るべき日に向けて、熱い情熱を胸に虎視眈々と準備を積み重ねる様子。
そして、エルフィンドの落ち度から開戦の大義名分を得てからの開戦までの流れが本当に熱い。開戦の伝令「白銀(ジルバーン)」が流されてから2巻最後の開戦の瞬間までは本当に興奮してしまって、ページをめくる手が止まらなかった。
今まで積み上げてきた物事が、陽の目を見る為に一斉に動き出す。その堰を切ったような人やモノ、そして熱量の奔流が文章を通じて流れ込んでくるようでした。
なんかね、このまま勢いで3巻を読みたいのだけれど、一気に読むのが勿体なくて、こうやって一息おいて感想を書いているぐらいには楽しんでる。
最後に、作中の言葉を引用して感想の締めとします。
軍とは。
軍隊とは。
ある日突然何処かへと、魔法のように出現するものではない。断じてそうではない。
