Marumaru's TinyPlaza
(2011.11.06)(movie)カイジ2~人生奪回ゲーム~
※後半部分に映画のネタバレを含んでいます。
『カイジ2~人生奪回ゲーム~』
もともと原作漫画のファンなので、突っ込みたい部分はあったものの、原作を読んだ時に感じた面白さは伝わってきた。
ある意味パラレルストーリーの1の設定を引き継いでいるのに、強引とは言え伏線回収もしながら原作とほぼ同じ結果に落ち着かせている構成は上手いと思う。
今回のメインであるパチンコの「沼」は映像の方して映えるゲームだと思う。パチンコの光と音、そして周りを取り囲む観客の熱気。当たるまでの盛り上がり。その辺りは漫画でも上手く描かれていたけれど、映像化されて映画館で見るとより興奮出来た。
後、原作漫画の作者である福本伸行が映画中に登場していました。本当に良いシーンで登場されていました。福本さんの顔を知っていれば思わず笑ってしまうこと間違いなし。個人的にこの登場の仕方は本当にツボでした。
2と銘打たれた続編ですが、1を見ていなくても単体で楽しめますし。原作を知らなくても特に問題無い。借金を背負った青年が仲間と組んでギャンブルで一発逆転する。と言うシンプルなストーリーなので、誰でも楽しめると思います。面白かった。そうそう、メインテーマが場面を非常に盛り上げてくれる良い曲でした。
カイジは原作の漫画が好きなので、どうしても原作と比較して突っ込みたくなってしまいます。以下、ネタバレの箇条書き。
- 石田の娘の役者さんをかなり推しているんでしょうね。良いシーンを持って行ってたし。だけど、最後に3億持って行って「私は勝つと思った方にベットする」は無いわー。
- 利根川が味方に付く展開は面白い。利根川関係の部分は原作を上手く活かした面白いif。5万円の伏線は素直に上手いと思った。個人的には最後のEカードはガチンコの対決も観たかった。
- チンチロ対決で班長を負かすのが原作だと45組だけなのに、映画だと大人数(実質班長周り以外の班全員?)を救おうとしているもんだから、最後の祝賀会がえらいことに……なのに金額は原作通り5万。手元にお金残らないって(笑)
- ビル傾斜+装置の傾斜で玉の排出口が登り坂になって玉が詰まる部分。装置の傾斜を戻して水平にした後に「玉が口にひっかかった事で」玉が排出されなくなった。って部分をして欲しかった。じゃないと装置の傾斜で水平までは戻せるのにそれをしなかった一条が馬鹿な人になってしまう。
- 沼の仕掛けの2番目「チューリップ」が丸ごと無くなっていたけれど、これは特に違和感無かった。その分最後の三連クルーン攻略に時間を使って熱い展開にしていたので問題無し。
- 結局、原作では沼の攻略資金を遠藤から借りているけれど、映画だとそれを捻出する為に「姫と奴隷」ゲームをしてるんだよね。そのせいで最後にお金の配分がグダグダになっている印象。やっぱり石田の娘が1/3持って行くのは無いわー。