Marumaru's TinyPlaza

(2014.04.25)3DSのVCでFF3を始めてみた



※FCのVCに何を今更って気はしますが、内容に触れていますので未プレイの方はご注意を



3DSのVCで待望のFF3が配信されました。


ちょっと光の戦士になってくるッ!ってことで早速購入。

4月からの消費税率アップを受けてFCのVCの価格が500円→514円になりました。1,000円のプリペイドカードでFCタイトル2個買えてキリが良かったのに、少し残念です。

最初の洞窟のボス戦。お馴染みのドット絵と音楽で既に泣きそうなんですが。懐古主義と言われようとも、昔の記憶と紐づいた名作と言うのは本当に色褪せないものなんです。


で、この「VCでFF3始めました」と言うタイミングで日記を書こうと思っていたんですが、ちょうど配信開始が水曜日だったこともあり、止め時が見つからないまま気付いたら浮遊大陸を終えて水のクリスタル取得まで進んでいました。

水クリスタルのジョブを使っていないので、SSだけだと微妙ですが……。


以下、ちょっと語ります。

浮遊大陸の良さ

FC版のFF3、個人的に浮遊大陸編がすごく好きなんです。ここだけ何度かやり直しているぐらい。小さくまとまった世界の中にイベントが詰まっていて一気に浮遊大陸脱出までプレイさせてしまう力があります。

そして、浮遊大陸でのイベントを全て終え、「ときのはぐるま」でエンタープライズを改良し、浮遊大陸から外に飛び出した時の衝撃ったら……。あのシーンはBGMも相まって記憶に残っています。

乗り物について

浮遊大陸ってプレイ時間の割に、乗り物の種類が多いんです。プレイ開始10分で飛空挺が手に入る快感!そして、その後すぐに新たな場所に行く為に体当たりをして壊れる飛空挺。飛空挺以外にも、カヌーやエンタープライズ号(途中で船モードに変形ギミック搭載)、そしてチョコボ。

色んな乗り物が手に入って色んな場所を動き回れるんですが、岩や渦潮等で上手に移動可能範囲が区切られていていきなり全ての場所には行けません。マップを乗り物で動き回る爽快感とイベントをこなして新しい場所を切り開いていく達成感が両方味わえる作りだと思っています。

イベントの魅せ方

よく、DQは物語重視で、FFはイベント重視って言われます。FF3を今改めてプレイしてみると、この当時のソフトにしてはイベントの表現をかなり力を入れている事に気付きました。ここで言うイベントとは、プレイヤーが操作出来ない間に行われる会話シーンやそれに伴うキャラクターの動きです。

色んな場所で、キャラクターが飛んだり跳ねたりと可愛いんですよ。FCだから当たり前なんですが、画面が切り替わるんじゃなくて、話しかけた画面のキャラクターがそのまま動いて演出になるのを懐かしく感じました。出来る事が少ないのをアイディアと工夫で色々演出して、それをプレイヤーが想像で補完するっていうのがこの時代のゲームの魅力かもしれません。

それと、メタ的な発言や演出がちょこちょとあったんですが、この時代って本当にアットホームだったんですねぇ。何と言うか、作ってる側がすごく楽しんでやってる気がする。

移動中のアイテム欄

移動中にBを押す事で画面下半分にアイテムウインドウが開いてアイテムを使えるシステム。主にイベントシーンでのアイテム使用に使います。このシステム、個人的にすごく好きなんですけど、どうして後のシリーズだと無くなってしまったんでしょう。

イベントになった時に、Aボタンで勝手に持ってるアイテムを使うのは味気ないし、メニューからアイテムを選択して使うのは流れが中断されたような気がするので、イベントが起こっている画面を残したままアイテム欄を開いて選択して使う。と言う流れが、自分の意思で進めてると言う感覚も持てるし。好きだったんです。

バランスの妙

過去プレイの際、FF3は逃走に対するデメリットが大きいので、シーフの「とんずら」を使う時以外は戦闘からは基本逃げない事もあり、レベルは気付いたら上がっているのと、ガルーダ戦等以外はPTジョブを固定していたので「FF3はレベルを上げてごり押すゲーム」と言うイメージがありました。最初なんて特に有名なバグ技を使って強い装備を量産していましたし。

が、今回のプレイで手順がある程度分かっている状態で進めようとするとレベルがギリギリの事が多く、必然的に力押しでは進めなくなって、あれこれと考えながら進めていて分かったんですが、FF3は適正レベルで進めた時のバランス調整の為の救済手段をちゃんと用意していたって事。

途中の宝箱でアイテムとして使うと魔法の効果があるアイテムが結構手に入るんですが、そういうアイテムをちゃんと使うと途中のボス戦がすごく楽になるんです。力押しで進めてる時は魔法アイテムなんて使わなくても普通に勝てちゃいますからね。バリアチェンジをしてくるハインは普通にプレイしていた時も魔法アイテム使った記憶はありますが、ジンやおおねずみ、サラマンダーも途中で手に入るアイテムを適正に使う事で、ある程度Lv低くても倒せるんだなぁ、と。

FF3は店売りしていない武具や消費アイテムが多いです。今回気付いたんですが、序盤でちょこちょこと手に入る弓や各種矢(消耗品)は非売品でした。弓は狩人が入った時に使うかな?程度だったんですが、これ、序盤の黒魔道師に持たせるとかなり強いんですね。序盤の黒魔はとにかく魔法使用回数が低いのでボス戦以外はおいそれと魔法を使えないんですが、その攻撃力の低下を補っているのが弓だったんだなぁ、と。確かに後列から普通に攻撃出来る弓は魔法系職には最適かもしれません。その為には非売品の矢を躊躇なく撃たないといけませんが。

どうしてもRPGだと非売品アイテムを使うのに抵抗があって、所謂エリクサー系は未使用で抱えたままエンディングと言うパターンが多いですが、FF3に関しては使うとこではちゃんと使いながら進めた方が楽しいですね。改めてプレイすると、ダンジョンや町の隠し部屋のあからさまなアイテム配置の意味が分かった気がします。この「クリアから逆算してリソースの管理をする」考え方はシューティングゲームに通じるものがあるかもしれません。と言うか、作り手側も「攻略」の事をすごく意識してるような気がしました。

この後の話ですが、エンタープライズが飛べるようになった時点で古代遺跡に向かい、入り口部分だけ入れるのを利用して強引なレベリングをする事が出来ますが、その時に「フェニックスの尾」や「メデューサの矢」を使う事で普段はまず倒せないドラゴンゾンビを無理やり倒す事が出来ます。この辺りの有限なアイテムを使って大きなリターンを得る事が出来るって言う調整が面白いです。

細かいとこ

バックアタックって3からあったんですね。突然なって一瞬バグったのかと思いました。

モンクはある程度育つと武器より素手の方が強くなるから仕方ないんですが、専用武器が3種類しかないのにその3つがかなり早い段階で3つ揃ってしまったり、同じ理由で黒魔も途中からは魔法使用回数に余裕が出てくるからか、非売品の弓と矢がすごく短いスパンで代替品が出てきます。

何が言いたいかと言うと、進め方によっては一度も使わないまま用済みになる、もしくはちゃんと想定通りに進めても使用期間がとても短いアイテムが多くてちょっと残念。だからこそ、上手くピースがはまって適正なアイテムを適正なタイミングで使って少しでも攻略が楽になった時は嬉しいです。




<(2014.04.22)寧々さんの誕生日 (2014.04.28)土のクリスタル(≒導師)取得>