Marumaru's TinyPlaza

(poem)046_海の音

「海の音」

海の音が聞こえるよ
そんな言葉と一緒に
君がくれた貝殻の鈴

ガラスのような透明な音色
だけど波音には聞こえなかった
お茶目な冗談だと思って
聞き流していた言葉

押入れの小箱が写してくれた
遠い日の淡い淡い思い出

もう一度振ってみた
いつもと同じその音色は
私に海辺の記憶を写してくれた

そして目を瞑れば聞こえてくる
あの時の……私の鼓動と波の音