Marumaru's TinyPlaza

(2015.10.29)(movie)心が叫びたがってるんだ。

『心が叫びたがってるんだ。』


良かった。平日の昼間に行ったもんだから劇場に3人しか居なくて、殆ど貸切状態でゆっくり観れたんだけど、割とボロボロと泣いてしまった。周りに誰も居ないと泣いちゃっても周りを気にする必要が無いのが良いですね。

言いたくても言えない心の声っていうテーマを思春期に重ねて、ど真ん中ストレートで描いてる映画でした。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下、あの花)の時にも思ったけど、この監督さんって一つのテーマを掘り下げて真正面から描いた映画が得意なのかも。

あの花の時はテーマを描くのに、ちょっとフィクション的なものを使っていたけど、今回は学校生活を舞台にストレートに描いてありました。身近にあるものを強調して描く時は、アニメーションならではのオーバーな表現が親和性高いと思った。テーマの一つに、言葉では恥ずかしくて言えない気持ちも、歌に乗せると素直に言える、というものがあったけど、それはアニメーションにおいても同じ事が言えるのかもしれない。

そして、普段は喋りが下手でも、歌なら気持ちを素直に伝えられるっていうのは、私に実感としてある事なので、とても納得しながら見ていました。本当に、なんでなんでしょうね。

比較的リアル寄りで描かれたアニメーションの世界の中で、ちょっとオーバー気味な演技と演出に乗せて、普段はなかなか言えない素直な気持ちの応酬が繰り広げられるのは、観ていて気持ちよかった。

広告に「女性満足度○○%」みたいな煽りがあったけれど、確かに女性受けが良い話なのかもしれない。

余談ですが、ヒロインの声優さんが水瀬いのりさんなんですが、「~~なんだ!」みたいな口調で叫ぶと、某ヘスティア様にしか聞えなかった(笑)




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