Marumaru's TinyPlaza

(2023.04.06)パチグリルに火を入れてきた

年末のセールで中華製のピコグリル類似品(通称パチグリル)を買ったのは良いんですが、未開封のまま仕舞い込んでいたので、気候も良くなってきたことだし使いに行ってきました。

いつもの河原。川のせせらぎが好きなのと、川が近くペグをすすいだりするのに便利なので、この場所はお気に入りです。お手洗いからも近いし。

設営。雨が降りそうな予報だったので、屋根を確保出来るアディロンダックで張ろうと試行錯誤してました。結論、今の装備じゃ厳しいみたいです。ポールが2本継じゃ短いし、3本継だと長すぎる。無段階可変のタープポールが必要みたいです。

と言うか、そもそもアディロンダックって3m×3mのタープで張るやり方じゃないと痛感しました。しかし、ソロだと時間の許す限り試行錯誤出来るのが良いです。

そしてパチグリルに火入れ!前日に一度練習しておいたのでスムーズ。火床は2枚連結した状態で畳んで収納出来るみたいでとても便利。

雨がちらついてきたのでタープをダイヤモンド張りに変更。何度もやって慣れてる事もあるんですが、今のタープだとこの張り方が便利過ぎる。簡単なのもあるけど、ポールを4本継にしてるから高さをしっかり確保出来るのが良い。

お昼の用意。今日は調理器具を使い捨てで行こうと思っていたので、100均のアルミ皿でお米を炊いています。蓋はアルミホイル。こんな雑なのでも大丈夫なのかな。

ご飯を待っている間、焼き鳥を。本当は炭になるまで待って焼けばいいんでしょうが、焚き火の炎で焼いてます。

そして今日のメイン、家系ラーメン!最近お気に入りの冷凍食品のラーメンです。スープが入ってるので水要らずで、鍋に入れて沸騰するまで温めるだけ。これを使い捨てのアルミ鍋に入れて加熱します。

そしてお昼。いやー、美味しい。

ご飯が普通に美味しく炊けてて驚きました。何と言うか、ご飯って水に浸しておいて、水蒸気が出だして少ししたら火から外して蒸らせば後はどんなに雑でも大きな失敗はしない気がします。オコゲもしっかり出来てました。

そして家系ラーメンは安定の完成された業者の味。家系なので白米との相性がバッチリです。

ちなみにラーメンはこちら。

〆にラーメンのスープを使って、野菜蒸し炒め with T(鶏肉)。野菜炒めをする為にラーメンを味の濃い家系にする必要があったんですね(メガトン構文)。

気付けば雨はあがっていました。川のせせらぎに包まれた空間で食事してるのは本当に幸せ。山河に囲まれて食べるご飯は本当に美味しい。

野菜炒め、超美味しいんですが……これは完全にお酒が欲しくなる味……ぐぬぬ。

そして撤収をしながら焚き火。この周りが片付いていく中の薪を灰にする為の静かな焚き火って何とも言えない趣があります。

撤収!今日も楽しかった。ありがとうございました。


今日の感想なんですが、いやー、ピコグリル型の焚き火台すごい!流石に大人気になるだけあるわ。

今日使った焚き火台はこちら。セールで1,000円代で買った気がします。


ピコグリルってヒロシの動画で見たり、ふたりソロキャンプの厳さんが使ってたりして憧れはしていたんですが、有名過ぎて今更使うのも……って思ったりしてました。で、正規品は割と高いし。

なんですけど、使ってみると本当に便利でした。いや、ほんと、人気になるのも分かるわ。

比較対象が最近使ってるバンドックのLOTUSになりますが、設営時間がLOTUSより早いです。これは火床が2枚を接続して折りたたんだ状態で収納出来るので、畳んでいるのを開くだけで火床が完成する為。土台も、畳まれてるのを開くだけで四角になるので、抜き差しをする作業が全く無いんです。

で、私がピコグリル型を避けていた理由ですが、火床が長方形なので、薪を横に並べるしか出来なくて、薪を組む楽しさが無いと思っていたんです。これについては確かにそうだったんですが、火床を長方形にして薪の置き方を制限している分、薪の燃焼が非常に良かったです。

次に調理についてですが、LOTUSはゴトクを火床に差し込んでその上に網を置く形式なんですが、このパチグリルは火の上にU字のゴトク(スピットって言うんだっけ)を置く形式。なので、薪を燃やしてる時はスピットを外しておいて、火が落ちついてきたらスピットを付けて調理に移るというのが非常にスムーズでした。薪の置き方が制限される分、調理に使う部分の火力が安定していたので、焚き火台と言うよりはまさにグリルという感じでした。

そして撤収についてなんですが、長方形の火床なのが灰の処分に灰入れ袋を使ってる自分の環境と綺麗にかみ合ってました。何が言いたいかと言うと、灰入れ袋の口に綺麗に灰が入る。なんかもう、この1点だけでこの焚き火台を使う頻度が高くなりそうです。

ちなみにピコグリル型の焚き火台が数多くある中でこれを選んだポイントなんですが、

  • 火床を固定する留めが付いてるいる
  • スピットが3組ある
  • スピットに凹凸があり焚き火台に固定しやすい
  • 収納袋が付いている

ポイントの部分については、どれもプラスに作用してくれて満足しています。あ、当然なんですが、本家ピコグリルやTokyoCampの同型焚き火台の方が良いに決まっているので、そちらを使っている人は読み流してください。

本家ピコグリルに関しては、材質がチタンで圧倒的に軽くて丈夫ってのが本当に憧れ。ピコグリルは圧倒的な実用的シンプルの極致みたいなところがあるんだけど、後続品は色々と特色を出そうとしているのが面白い。

あと、今回は調理器具を使い捨てのアルミのにしたんですが、後片付けが……本当に楽。雰囲気とのトレードオフですねー。

何にせよ、気候が良くなってきたのでまたデイキャンに行きたい。



(2023.04.13)(movie)ダンジョンズ&ドラゴンズ

『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇りアウトローたちの誇り』


『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇りアウトローたちの誇り』


ネタバレ気にせず書いています

副題の「Honor Among Thieves」を「アウトローたちの誇り」っていう訳し方をしている以外は最高に面白かった。割と本気で、なんで邦題を付けるのに英語なんだろ。しかもThievesとoutlawはニュアンスが違う。


それはさておき、面白かった。本当に面白かった。忘れないうちに箇条書きっぽく感想を。

昔に小説やルールブックで読んで想像を膨らませた世界が、ドット絵から想像を広げた世界が、アニメや美麗なCGで表現されていた世界が実写で目の前にある興奮と感動は筆舌に尽くしがたいものでした。

で、完全に順序が逆なんですが、実写で表現される色んな表現、演出が、どれもこれもRPGと言われるゲームの定番のものばかりなんです。だってRPGそのものの礎たる作品ですものね。

別に中世ヨーロッパが好きな訳じゃない、ファンタジー世界が好きな訳じゃない。自分がワクワクして夢中になる世界に、たまたまそういう分類名が付けられていただけ。この映画は、ジャンルはアクション、舞台はファンタジー世界なのかもしれませんが、だから面白い訳じゃなくて、観ていて面白かった映画がたまたまそういうジャンルだったように感じました。

2時間ちょっとの映画なんですが、展開がとにかく早いんです。最初に大きな目的が提示されて、それをこなす為に小さな目標を達成していく、その積み重ねで物語が進んでいく。RPGで言う最初に物語全体の大きなクエストが提示されて、それを達成する為に小さなクエストをこなしていく、その中で目的に近づいていく。

大作映画ならではの溜め、と言うか中だるみが本当に全然ありませんでした。小さなクエストをこなすと言うか、全体が全10章ぐらいのチャプタに分けられていて、チャプタがシームレスに切り替わっていくような感じ。本当に10分ぐらいで一つの山場が終わって区切りがついたと思ったらすぐ次の山場に向かうって感じで展開の疾走感がすごかったです。でも、駆け足だとは全く思わない。

勧めてくれた人に、開始5分で笑える、みたいな事を聞いていたんですが、久々に劇場で声を出して笑いました。牢屋での弁明中に話を戻して、戻りすぎ!って言われる部分と、死者に質問をするシーン。多分、勧めてくれた人は前者の事を言っていたのかな、と。

今回は吹替で観たんですが、テンポ良い展開も相まって日本語での掛け合いが面白さに華を添えてくれたので、個人的には吹替で観て正解でした。日本語の韻を踏んだギャグも結構あったので、翻訳の人が良い仕事してるんだなーと。

最後、船で脱出するシーンで「俺たちの戦いはこれからだ」エンドで終わるのかと思ったら、ちゃんとラスボス倒すところまでして驚きでした。本当に必要な部分だけを抽出して綺麗にまとめてる構成。

モンハンでよく見かけた竜タイプのモンスターの尻尾薙ぎ払いや転がりなんですが、シーンの流れの中で見るととても有効な攻撃手段なんだな、と思ったり。

ホルガが死んだところで展開は予想ついたものの、ちゃんと伏線張ってあったので納得の展開でした。

ソフィーナとの最終決戦が大好き。すごく興奮した。近接戦での敵味方入り乱れての戦闘、しかも4vs1ってのが燃える燃える。効果音が全体的に重くて、魔法を使ってはいるものの泥臭い感じがもう堪らない!

全体的に、色んな魔法や変身、ドラゴンとか色んな非現実的要素が出てきているけど、それが絶対的な力を持っている訳じゃなくて、現実と地続きの現象であるっていう表現をしているのがすごく良かった。

最後、綺麗に落として(色んな意味で)終わったなーと思っていたら、最後にもうひと捻りあって笑った。

ドリック可愛い、もう全てが可愛い。最高。

ホルガってあれだけ圧倒的な力を持ってるのに、不器用ゆえに男絡みで悲しいことがあるってのがいいよねえ。元彼と今カノからそれぞれ慰められてる展開の後にエドガンが何も言わずに察してリュート弾き語ってるのが大人の物語だよね。

なんかねー、全体的に見てて本当にすごく楽しかった。とってもワクワクした。加えて笑えてちょっと泣けて、見終わった後はすっきりして。万人に受けるかどうかは分からないけど、少なくても自分を始めとしたRPGで育ったようなオタク気質の人に対しては狂おしく琴線をかき鳴らしてくれる至上のエンタメ映画だと思った。

余談だけど、道中、野原で野営してる人がタープっぽいのをAフレームっぽい張り方してて、Aフレームって張るの簡単でフルクローズになるけど、大きなサイズで張れば実用的なんだなーと妙に感心したり。そして、いろんな部分でキャンプ熱が更に盛り上がってきました。

キャンプに限らず、自分の憧れ、格好良さの原点になっている世界だから、実写で目の前で動いていると色んな部分で心を動かされて、端的に言うとワクワクしっぱなしの映画でした。もうね、建築、仕草、服飾、アクション、すべてが素敵。


2023.04.13追記 書き忘れてたんですが、EDの紙工作の演出がとても素晴らしかった。数分で物語のハイライトを振り返るのはもちろんの事、紙(装丁を含めた本)での演出が、ぼくたちの冒険は本から始まって、空想の翼を広げて巡った物語なんだなってメタ的に想いを馳せさせてくれて、本当に最高でした。

22時過ぎから始まったレイトショウ、観客は5人程度の上映でしたが、エンドロールが終わって無音の中で流れるに日本語版スタッフの表示が終わり劇場が明るくなるまで、誰一人として席を立たなかった空間が、とても幸せでした。



(2023.04.15)(book)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』/桜庭一樹


Twitterでとある方が「大好きな鬱小説」というテーマで4033人の意見を集計してランキングにするという企画をされていました。

その企画で2位にランクインしていた湊かなえさんの『告白』は読んだ事があったんですが、かなり後味の悪い作品でした。その『告白』に大差をつけて堂々の一位を獲った作品と言う事で気になって読んでみました。

後味が悪いと言うか、確かに鬱小説と言うにふさわしい内容でした。この本は今まで知らなかったんですが、富士見ミステリー文庫で出てたんですね。で、学生時代とかに読むと心をぐちゃぐちゃにされたかもしれない、と思いました。

人は色んな経験をして大人になっていく。思春期独特の感性で物事を受け止めて、消化して。だけど、大人になれないまま生涯を終えてしまう人も居る。海野藻屑はどうすれば良かったんだろう。親に愛されず、それでも壊れながら親を愛し続けた子の最後はあまりに不条理です。

海野藻屑なんて子は本当は居なかったんだ。山田なぎさの思春期の心が生み出したイマジナリーフレンドだったんだ。だから、なぎさが大人になると共に藻屑の姿は見えなくなってしまったんだ。無意識にそう思ってしまった作品でした。



(2023.04.20)(movie)デンデラ

『デンデラ』


ネタバレ気にせず書いているので未見の方はご注意を






















TLで何人かが話題にされていた映画。PrimeVideoで配信されていたので観ました。

貧しい村の風習で70歳になった老人は山に棄てられるという風習について描いた映画、所謂、姥捨て山を描いた話。小説が原作みみたいです。

姥捨て山に棄てられた老婆達が山の裏にデンデラと名付けられた集落を形成し、村の風習やしがらみから解き放たれて暮らしている。その老婆達は自分達を棄てた村に復讐を計画している。そして、デンデラの人口が50人に達した時、その計画は実行に移されようとしている。

だが、実行を決起した矢先、デンデラは親子の熊に襲撃される。何とか熊は撃退したものの、その代償にデンデラの住民の大多数は犠牲になってしまう。それでも村を襲おうと再起するものの、進軍途中に雪崩に見舞われてしまう。

と言うあらすじ。原作の小説がある物語の劇場化と言う事で原作のニュアンスを理解しきれていないところがあるのかもしれないのですが、いまいち消化不良感が否めない作品に思えました。

どうしても違和感を覚えざるを得ない点が2点。1点目は一番若い老婆が70歳、デンデラを立ち上げた指導者が100歳を超えているという設定で、如何に農作業や山の仕事に従事しているとはいえ、動きが機敏すぎるのではないかというところ。

2点目は制作費等の関係があるのかもしれませんが、デンデラの脅威たる熊がほぼ静止画の状態で描かれていて、熊が吠える→老婆が殺害される、というシーンが続き過ぎて、熊の脅威や人の力ではどうしようもない強大な力を描こうとしているものの、説得力に欠けるというものでした。

多分ですが、物語を通じて描こうとしていた事は、70歳になり今まで育った村に棄てられた人達が、これからをどう生きるか、新しい人生をどう作っていくか、という事だと思うのです。

ですが、物語を見た感想としては、70歳を下限とする集団は自然や野獣を始めとする脅威の前では成す術もなく踏みにじられてしまうそんな悲しい物語に思えて仕方ありませんでした。

姥捨て山に棄てられた老婆達が、再起して奮起するも、その結末は決して報われるものではなかった。だけど、ただ棄てられるよりかは、その余生は充実したものであった。そんな何とも言えない感想を抱いてしまいました。

村のしきたりや風習に虐げられていた老婆達が、70歳になり棄てられデンデラという場所で今までのしがらみや価値観を捨て去り、幸せな余生を暮らす。けれども、大きな目標の前にはあまりにも無力であった。

そんな、なんともやるせない印象を受けてしまいました。

多分、私が色んなニュアンスを上手く咀嚼出来ていない、読解力が無いからの感想だと思うので、この感想を書いた後に他の人の感想を読んで、この物語が描きたかったであろう事を読み解いていきたいと思います。



(2023.04.20)青のオーケストラ(2話まで)

『青のオーケストラ』(2話まで)


今期アニメで面白いと言う話を聞いたのでPrimeVideにて配信されている2話まで観ました。

何このシンジとアスカ。


それはさておき、前情報無しで観たんですが、1話の最初のバイオリンで心を掴まれました。N響の演奏を見ているような衝撃。流石、NHK制作。

幼いころから音楽をやっていた主人公が思春期のトラウマで音楽を辞めてしまったけれど(大抵それは幼い時からの英才教育も絡んでいたり)、何かのキッカケで音楽の楽しさに出会ってまた再開する……と言うのは音楽モノだとよくある話ですが、王道ゆえに上手く調理すれば抜群の訴求効果があります。

そこのキッカケがボーイミーツガールなら、何とも甘酸っぱい青春ものの完成。青春ものはもう自分が感情移入するには年が離れすぎてしまって、フィクションの物語としてしか見れなくなってしまいましたが、それでもとても良質で甘酸っぱい物語の始まりを感じました。

それと、OPがNovelbrightだったのが個人的に嬉しかった。WalkingWithYouが印象的なバンドですが、青春ものにどんぴしゃな選択だと思いました。しかし、青春ものは手書き風フォントで右上がりレイアウトという風潮はいつまで続くんでしょうか、嫌いではないけれど。

そして、1話と2話の話の構成がとても秀逸。1話での青野が音楽をやめたキッカケの説明、律子との出会い、そしてソロのヴァイオリニストだった青野がオーケストラでヴァイオリンを奏でる事になる仄めかし。2話での律子とのふれあいからのバイオリン解禁。2話を見ている時点で青野のバイオリンを聞けたら良いなと思っていたところだったので、最後の彩り鮮やかな演出と共に青野のバイオリンが鳴り響く展開からの特殊EDは少し泣けました。オッサンで涙腺が緩いので。

しかし、ヴァイオリンの演奏一発で律子の気を引く青野は格好いいですね、なんて羨ましい。この作品に限らず、色んな創作や音楽における楽しさを見つけて、楽しいからやるんだ!というパッションを描いている作品は見ていて本当に気持ちいいです。

1話最後の次回予告で先生が言っていた「大人になって分かったよ。その時にしか出せない音がある」は本当にその通りで、ラブライブの「限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルが好き」にも通じるものがあって、学生時代と言う環境や時間の中でしか生み出せない輝きと言うのもは確かにあって、それは本当に眩しくて尊いものだと皆が認識しているからこそ、青春何て言う言葉がある訳で。

だからこそ、この物語の行方がとても気になります。

余談ですが、青野と律子の楽器演奏にそれぞれの演者が割り振られているんですね。何となくマクロスの歌バサラ、歌ミレーヌを思い出しました。この感じだと他のパートの人もそれぞれ演者が居るのかも。後半あたりでオーケストラが出来るようになった時、それぞれのキャラクターの演奏を演じながらオーケストラをする演者さん達のドキュメンタリーみたいなものを見てみたいと思いました。

何はともあれ、全く知らない作品だったのでリアルタイムで追える事になって良かった。



(2023.04.28)初の泊りソロキャン

念願の泊まりソロキャンプに行ってきました。

泊りキャンプ自体はグループキャンプで何度か行ったんですが、どれも夕方に設営して次の日の早朝に撤収という慌ただしいものでした。

なので、たまにはキャンプで泊まった翌朝の時間をゆっくり過ごしたいと思っていて、出来る事ならテントを干して乾かしてから帰りたいと思っていました。

そんな事を考えていた休みの前日、連日続いていた雨がちょうど止んで晴れてきたので、今日行くしかない!と突発的に泊りソロキャンプに出掛ける事にしました。

19:30設営開始で真っ暗な中での設営だったので設営の様子は割愛。

何とか設営が終わったので、お刺身をアテに晩酌。ふたりソロキャンプの彰人さんに影響を受けたキャンプ刺身ですが、外でお刺身を食べながらの一杯は最高です。調理が要らないのも良い。半額刺身最高。

そして焚火。何だかんだでピコグリルもどきの焚き火台は使いやすいです。軽くて設営が楽なのが好き。やっぱり全部一人でやってるから手軽さに勝るものはありません。

今回のニューギア、大きなランタンに火を入れました。キャンプテンスタッグのオイルランタン(大)です。同型の小サイズを持っているんですが、先日観たダンジョンズ&ドラゴンズに触発されて、大きなランタンを使ってみたくなったんです。

小さなランタンは完全に雰囲気アイテムですが、このサイズになるとそれなりに実用性があって良いです。お手洗いに行く道中の灯りぐらいにはなりました。

そして肉。安い赤身をレアで焼いてかぶりつくのが肉を食べてる!って実感出来て好き。本当は大きなステーキ肉の方が雰囲気出るんですが、一口大の肉も楽で良いです。

今回のキャンプで豆のスープを作ってみようと思っていました。豆スープってなんかファンタジーな雰囲気があって憧れがありました。

なんですが、出来るだけ手間はかけたくないので、袋入りカット野菜に水煮大豆、それと一口大に切ってある親鳥を鍋に入れ、ストレートの鍋汁を投入して煮込めば出来上がり。キッチンばさみすら使ってないお手軽料理。

……あれ?これ、豆スープと言うかただの鍋なのでは……。汁もストレート鍋汁使ってるし。まあ、鍋かスープかの定義に意味はなくて、作った本人が豆スープだと言えばそれは豆スープなのです。

ってことで豆スープ完成。結構冷え込んできていたので、体が温まりました。

サイト外観。なんかいい感じなんじゃないでしょうか(自画自賛)。

本気で冷え込んできたのでワンカップを熱燗に。豆スープと熱燗で寒いながらも割と幸せな時間です。ゴトクを使わずに炭の上に直でケトルを置くのが好きです。

と言うか、それなりに飲んでたんですが寒すぎて全然酔いが回らない。

翌日、早朝の爽やかな空気。25時前ぐらいまでグダグダしてたんですが、外が明るくなると自然と目が覚めるもんですね。山の向こうから陽が照って明るくなってくる様子を眺めてました。

お湯を沸かすために焚き火を。お湯沸かすだけならバーナーが早いんですが、昨日の残りの湿った炭に火をつけて炭を熾し、湯が沸くのをのんびりと待つ。その時間がとても心地よい。そう、私はこういう時間を過ごしたかったんだ。

明るくなったのでテント周りを。フライシートをもうちょっと引っ張ってポールが見えないようにした方がいいかも。多分だけど、内側のインナーとフライを留める部分に留め忘れがあってフライの位置がずれてるのかな、と。

やっぱり設営は明るいうちにする方がいいですね。ただ、このテントの設営にちょっと慣れてきた気もする。試行回数は大切。

お湯が沸いたのでコーヒーを。

昨日の残りの豆スープ(≠鍋)を温めていただきます。夜が寒くて焚き火に薪を結構くべてしまって翌日用の薪がギリギリでした。

スープ、残りを全部たいらげたので、朝から結構な量を食べてしまった。でも体は温まったのでヨシ。

朝の時間がゆっくり出来るので、テント等をキャンプ場で乾かしてます。これ、やってみたかったんです。前日までの雨もあってかキャンプサイトが貸し切り状態だったので、手すりを広々と使って干してます。

が、なかなか乾かないのであきらめて撤収して、家で干す事に。ここ、本当に良い場所です。普段は川のせせらぎが聞こえるんですが、この日は先日までの雨で川が増量していて轟々と川の音が響いていました。


夜に友達がちょっと遊びに来てくれたんですが、その時に友達が撮ってくれた写真を貼ります。やっぱりiPhoneのカメラってすごいなぁ。特に炎の映り方がとても綺麗。

いやー、初めてのソロ泊りキャンプでしたが楽しかった。

やっぱり朝の時間をゆっくり過ごせて、夜は食べながら飲めて、焚き火もしっかり出来るのは良いですね。

自然の中で焚火を使って食事をしたい、っていう目的が強い私のキャンプですが、気づけばテントはColemanツーリングドーム、焚き火台はピコグリル(もどき)と本当に定番の組み合わせになってしまいました。

ただ、実際に使ってみて分かったんですが、この2つはどちらも本当に使いやすくて便利です。設営や収納、持ち運び等も含めて本当によく出来ています。

定番のギアって、何やらかんやら理由を付けて外してしまう気持ちもありましたが、定番が定番足り得る理由と言うのはしっかりと存在して、だからこその定番なんだな、と改めて思った次第。

結局、持ち運びが楽で設営・撤収が楽と言う事は、一人でやるソロキャンにおいて、それだけで魅力的な事であり、それ以外の部分に時間やリソースを使えます。


ところで、ツーリングドームLXは本当にしっかりとしたテントなので、2人~3人用と言う事もありソロで使うとかなりゆったりと快適に過ごせる反面、何と言うか広すぎて秘密基地感が足りないのと、片付け&干すのが若干大変というところもあります。

なので、今度は流星群とかの日に、さくっと泊りキャンプをして天体観測とキャンプの間のような事をしてみたいな、と空想しています。

とにかく道具を減らして、ワークマンのBASICテントにマットの地べたスタイル、マットに寝転がって星を見て、寝る時はそのマットをそのままテントに入れて、みたいな。

泊りで一番気になるのは、ギアが夜露で濡れてしまう事で、それを防ぐ為に前室やタープが必要だと考えているんですが、逆に荷物を減らして、濡れても問題ないor濡れてもすぐケア出来る、ぐらいの荷物でさくっと泊りが出来れば荷物が激減して、泊りに対する敷居も低くなりそうです。

そうなった時に一番頭を悩ますのは、焚き火をどうしようというところですね。焚き火をやると焚火台以外に薪や灰の処理が増えるので荷物がどうしても増えてしまいます。

焚き火は諦めて調理はバーナーで済ますか、DODの『ぷちもえファイヤー』のような小型軽量で携行性にも優れた焚き火台を導入しようか、悩ましいところです。


最低限荷物で小さなソロテントで地べたに座って焚き火を楽しむ、所謂野営スタイル、持ち込む小物を極限まで軽くするLXスタイルみたいなものに憧れたりもするんですが、スタイルにこだわっても仕方ないので、(お財布と相談しながら)自分がやりたいことを気持ちよく楽しめるスタイルを探して行きたいと思います。




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