Marumaru's TinyPlaza

(2021.10.19)(book)もし僕らのことばがウィスキーであったなら

『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』/村上春樹


以前から薦められていた本だったのですが、最近やっと心に余裕が出来たので読みました。

写真と言葉で綴るアイラ島の旅行記+アイラ島に醸造所があるウィスキーについての所感のような本。

アイラウィスキーはピート(泥炭)の香りが特徴で、癖があるんですがその癖の強さが心を捕らえて離さない魅力があります。そんなアイラウィスキーに対する想いが綴られています。

作中でも語られているし私もそう思うのですが、アイラウィスキーって趣味の極地みたいな部分があると思うので、それを語る時は数字じゃなくて気持ちだと思います。その琥珀色の液体の向こうに自分がどんな情景を思い描いているか。

そして、同じく作中でも語られていますが、美味しいものは獲(採)れた場所、生まれた場所で食べるのが一番美味しいと思います。保存状態云々では無くて、その土地の風土が生み育てたものは、その土地で食べるのが一番美味しくなるようになっているんだと思うんです。調理法とか全部ひっくるめて。

で、そんなアイラ島の事を旅行記を通じて追体験させてもらった訳ですが。こんなの実際に体験してたら生まれ出づる全ての言葉が本当で、実態に体験しないとどれだけの事を見聞きしても、それはただの情報じゃないですか。あー。アイラ島をのんびり旅したい!!




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