Marumaru's TinyPlaza
(2011.06.01)MMDAgent その2
やっと出来た……。
MMDAgentのウインドウを透過させてデスクトップマスコットのようにしてみた際の覚書です。
前提
環境等は、前回のエントリーを参照の事。
ステージを表示しないようにする
MMDAgent.fstのSTAGEでステージのファイルを読み込んでいるので、ファイルの指定を空にしてステージファイルを読み込まないようにする。(最初からあった設定は#でコメント化しています。)
#14 15 <eps> STAGE|Stage\building2\floor.bmp,Stage\building2\background.bmp
14 15 <eps> STAGE|
ステージが消えました。
ウインドウの透過処理
- MMDAgentいいなー l ほったてCV実験室
ここで解説されているウインドウ透過のコードを使用しましたが、正式版になりコードを埋め込む部分が変わっています。
やり方は上記サイトで解説されているので、要点だけ箇条書き。
-
コードを埋め込むのはMMDAgent.cppではなく、main.cpp(297行目前後)
- 当然、include部分もmain.cppに埋め込む。
- 構成をDebugではなくてReleaseにする。
- 行番号の表示は、ツール→オプション→テキストエディタ→すべての言語→全般→行番号の表示チェック
透過ウインドウになりました。
キャンバス色の設定
ウインドウ背景は透明になりましたが、デフォルトだとキャンバスが青になっているので、MMDAgentのウインドウ部分だけ少し青くなっています。
MMDAgent.mdfのcampusでキャンパスの色をRGB指定しています。これを全部0.0に変更する事でキャンパスを透明にすることが出来ます。(最初からあった設定は#でコメント化しています。)
# Campus
#campus_color=0.0,0.0,0.2
campus_color=0.0,0.0,0.0
これで透明になりました。
おまけ
MMDのモデルをレアにしてみました。何と言う可愛さっ……。
しかし、自分の打った文書を「自分の声に反応して」読み上げてくれると言うのは本当に楽しい。
(2011.06.02)MMDAgent その3
ここ数日、MMDAgent(以下、MMDA)のサイトを読み漁っていて、なんとなく分かってきた気がする。
MMDAgetnを普通に「声に反応して喋らす」ツールとして使った場合、やっぱり音声の内容をテキストで入力出来る機能が欲しいですね。動作確認をする際にPCに向かって話しかけるのはなかなか厳しいものがあるw
IDEさん作成のMMDA改良版であるMMDATがまさにその機能を実装していて、しかも言葉に対する反応をランダムで返してくれると言うかゆいところに手の届く改良なんですが、β版のMMDAをベースに作ってあるのと、コンパイル済みのEXE形式の配布なのでウインドウ透過処理が入っていないのがネックなんですよね。
いや、SPEAKコマンドを自分で実装しろって言われそうですがorz
そんなこんなでちょこちょことMMDAで遊んでいます。
ウインドウを完全に透過させてしまうとウインドウの位置を移動出来なくなって不便なので、タイトルバーは残しました。これはこれで、ガラスにキャラが入っているような感じで良いかもしれない。
-
モデルを追加する際の注意点覚書
- 初期の状態でpmdファイルを「起動時メニュー」「メイ」「リングメニュー」の3つを読んでいる為、MMDAgent.mdfのmax_num_modelをデフォルトの3から増やさないと追加モデルが表示出来ない。
(2011.06.10)(music)VINTAGE White
『VINTAGE White』/林原めぐみ
【収録内容】
<DISC1> ※初回限定盤・通常盤共に同内容
1.夜明けのShooting Star
2.虹色のSneaker
3.君のAnswer
4.BECAUSE
5.Bon Voyage!
6.―Life―
7.Give a reason
8.I’ll be there
9.Successful Mission
10.はなれていても
11.don’t be discouraged
12.Good Luck
13.Thirty
14.raring waves
15.君に逢えてよかった
16.雨のち曇りのち晴れ
<DISC2> ※初回限定盤・通常盤共に同内容
1.サクラサク
2.Over Soul
3.feel well
4.Northern Lights
5.Tokyo Boogie Night【2002Version】
6.KOIBUMI
7.朝未き、夜渡り
8.負けないで、負けないで…
9.Meet again
10.4月の雪
11.Plenty of grit
12.集結の園へ
13.集結の運命
14.JUST BEGUN
15.Heart Bridge
16.Re.Starting again
<DISC3> ※初回限定盤にのみ付属
新曲「Heart Bridge」PV収録DVD
蜷川実花さん撮影のジャケット写真が「誰だこれ?」状態で可愛すぎるとエンタメニュースでも話題になってしまった林原めぐみさんのニューベストアルバム。早速買ってきました。
ジャケット写真が「青」、「赤」に加えてもう一色あるんですが、これは買った人のお楽しみと言うことで。多分、想像通りだったという人が多いであろう誰も損をしない素晴らしいジャケットでした。
今回のアルバムはベストアルバムなので、昔からのファンは収録曲をほぼ全部自力で持っていると思われるので、買うならジャケットが特装版の初回版が良いよっ!!(多分、私が心配しなくても欲しい人は初回で買っていると思います、が)
と言うか、ベストアルバムなので、書きたい事は大体以前のエントリーで書き尽くした気がします。
で、このアルバムの収録曲を見た時に思ったのが、「これって前回のベストアルバム(VINTAGE A/S)と収録曲がかぶりすぎなんじゃない?」と言う事。
気になったのでちょっと調べてみました。
あれ?思ったよりかぶっていない。「VINTAGE S」の発売が2000年4月なので、発売時期的にDISK2の曲が収録されていないのは納得です。(VINTAGE S/Aはスレイヤーズ、セイバー、万猫DASHまでです)でも、DISK1の曲も9/16しか被っていないのはちょっと意外。まあ、冷静に考えたら9/16は決して少なくはないですよね。
このまとめ資料を作るにあたり、収録曲を見直していたんですが、ちゃんと拾うべき曲を拾って上手くまとめたなーと感じました。もちろん、旧来のファンには物足りないかもしれないし、以前のベストと被っているところはあるけれど、「2011年現在の林原めぐみのベストアルバム」としては良いチョイスになっているのではないかと。
実際問題、林原めぐみでベストを作ろうとしたら色んな兼ね合いで「外せない曲」と言うのがあると思うんですよ。
例を挙げると
-
夜明けのShooting Star
- デビュー曲
- 虹色のSneaker
- 初シングル/ラジオ番組『林原めぐみのHeartful Station』主題歌
- Tokyo Boogie Night
- ラジオ番組『林原めぐみのTokyo Boogie Night』主題歌
- Thirty
- 林原さんの初作曲
この辺りの曲は、ある程度林原さんを知っている人が選者なら多分外せない曲だと思うんですよ。むしろ外す意味が分からない。
それに、知名度的にも売り上げ的にも林原さんの代表曲である
-
Give a reason
- 『スレイヤーズNEXT』OP
や、それに対するアンサーソングと言う位置づけになっている
- 君のAnswer
もセットになるはず。
ここまでは、今までのベストを作るなら外せないであろう曲。で、ここから知名度や人気の高い曲を入れていくと、どうしても90年代の『スレイヤーズシリーズ』、『セイバーマリオネットシリーズ』、『ロストユニバース』、『万能文化猫娘DASH』とかが入ってきます。そして、林原さんと親交の深かった岡崎律子さん提供の曲も外せない。(純粋に良い歌ばかりですし)
と、そんな事を考えながら『VINTAGE White』の収録曲を見ていると、これは確かにこの辺りの選曲にならざるを得ないなぁ……って思ってしまいます。今回の選曲はファン投票も入ってるし
だから、結局は初期のアルバムと中期~後期から多くピックアップすることになるんですよね。そうなってくると『Enfleurage』、『Perfume』のスルーっぷりが泣けてきます。良い歌多いのになぁ。「4月の雪」しか拾われていない『SHAMROCK』の扱いも大概ですけどね。
あ、そうそう。『セイバーマリオネットJ』ED曲である「I’ll be there」ですが、ノーマルバージョンがアルバムに収録されるのは実は今回が初です。(『Iravati』はBallade Versionで収録)Ballade Versionは林原さんの感情を味わう歌、ノーマルバージョンは伴奏を含めて曲を聞くと言った感じがします。この歌、メッセージ性も強いし、受験前の多感な時期に聞いていた事もあって印象に残っている一曲です。
それと、初回版にはDVDで「Heart Bridge」のPVが付いてきました。出来については好みもあるのでコメントしませんが、2011年に林原さんの新しいPV映像が見られる事は貴重だと思うんだ。
さて、今は2011年6月10日な訳ですが……
TBNの1000回記念公開録音に当たった人、楽しんできてくださいっ!!(泣)
(2011.06.11)モンハン再び
突然ですが、モンハンって○○を倒すための準備をする為に××の素材が要る。その為には△△を倒さないといけない。その為に有効な装備は○○を倒して……あれ?みたいな事が往々にしてあります。
基本的に、○○のモンスターに有効な素材・武器は○○が持っているって言う仕様が原因なんですが。だから、たまに手段と目的が入れ替わっちゃったりします。
今年の頭にガンランスでやりこんで、アマツ討伐まで済ませたところで完全に熱を失って機動すらしていなかったモンハン事MHP3ですが、先日ひょんな事から弓の面白さに気付いて、また熱が再燃しそうです。
だって、それまで弓って溜めずに超長距離からちまちまやってるだけの攻撃力が弱すぎる武器だったんですが、ちゃんと調べてみると、「基本は溜め3運用」「クリティカル距離で当てると攻撃力1.5倍」「溜め始めててから敵の周りをぐるぐる回る」とか言う驚愕の情報の数々が載っているんですもの。
ちゃんと調べてから弓を再度使ってみると、本当に世界が違いました。敵の攻撃がギリギリ当たらない距離を動き回りながら矢尻を敵に向けて溜めの一矢を放つ。なんと言うか、「狩り」をしているって感じられる武器でした。
そんな訳で、弓装備の定番らしいマギュルSシリーズと霊弓ユクモ【破軍】を作ってみました。
頑張れば、これで上位のかなりのところまでは行ける汎用装備らしい。(さくっと書いてますけれど、二日ぐらい頑張ってます。)
で、何をしようかと迷っていたので、とりあえずお金溜める為に炭鉱夫でもするかー。と1回掘ってテーブルを調べてみると……
まさかのテーブル6。
(※MHP3では電源投入時に12個の乱数テーブルのどれかが振られ、お守りはそのテーブルの中に存在するものしか出ない使用。つまり、狙っているお守りが現在のテーブルに存在しなければいくら掘っても出ない。テーブル6とは人気の高い「溜め短縮5攻撃9」、所謂「t5k9」のお守りが0.5%で採掘できるテーブル)
これは気合入れて炭鉱を回す溜めに炭鉱夫用の装備でも作るかなーと思って調べていたら、ギギネブラ亜種を何匹か狩れば、「ランナー」「耐暑」「高速採取」「採取+2」「神の気まぐれ」の装備が作れそう。
なんですが……ギギネブラ亜種に調合強激ビン、調合回復薬G、鬼人薬Gまで持ち込んでガチで挑んでいるのに、0勝2敗1タイムアップ。あれ??ギギネブラ亜種ってこんなに強かったっけ。てか、私の時間を返して。
モンハンで制限時間ギリギリまで戦って負けた時やタイムアップになった時の消失感と言ったらもうね。まさか、ギギネブラ亜種相手に専用装備を作れと申すか……。
よしっ。決めた。
体が軽い…。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて
後悔なんて、あるわけない
さくっと炭鉱でお守り掘りをするつもりが、いつの間にかギギネブラ亜種討伐が目的になっていました。3日ぐらい頑張ったおかげで、この装備を作ったところで少し燃焼気味。
たぶん、この装備でギギネブラ亜種を倒して、その素材から装備を作って、初めてやりたかった事(お守り掘り)のスタートって事を完全に忘れていると思うんだ。
(2011.06.14)(tips)DOSバッチで古いバックアップファイルを削除する方法
覚書
データをバックアップするDOSコマンドのバッチファイルを作って毎週流しています。
データはYYYYMMDDの名前のフォルダに格納されるんですが、しばらく放っておくと日付のフォルダがいっぱい溜まってしまいHDDを圧迫するので、気づいた時に古いのを消していたのですが、面倒なので古いバックアップフォルダを消す処理をバッチの追加しました。
- カレントディレクトリのYYYYMMDD形式(20??????)のフォルダを新しい方から2個残して消します。
- 更新日ではなく、フォルダ名順で見ています。
- 残す数はLEAVE_DIR_NUMBERで設定。
@echo off
setlocal enabledelayedexpansion
set /a LEAVE_DIR_NUMBER=2
set /a cnt=0
for /f %%A in ('dir 20?????? /b /o-n') do (
if !cnt! GEQ %LEAVE_DIR_NUMBER% (
echo "削除するフォルダ>>" %%A
rd %%A /s/q
)
set /a cnt+=1
)
これで、バックアップバッチの機能が
- 古いバックアップフォルダを削除する
- 指定したファイルを日付のフォルダコピーする
- コピーしたファイルをログに書き出す
- FTPからサイトのデータをダウンロードする
と言う結構高機能なものになって一人で悦に入ってます。 ファイル操作するならWSHを使った方が楽なんですけど、レガシーなDOSバッチファイルでするところに格好良さを感じてしまう懐古厨なのでした。
実際、DOSのバッチってシンプルだから簡単な操作をするには便利なんですよね。慣れないと可読性が悪いところはあるけれど。
(2011.06.14)(tips)WSHによるプロセスの二重起動防止スクリプト
覚書用
スケジューラソフトを二重起動してしまって予定を上書きして困る事が多かった為、二重起動防止のスクリプトをWHSで作ってみました。
WSHってタスクマネージャの起動プロセス一覧なんて拾えるんだ……。
-
特定のプロセスが未起動なら指定のプログラムを実行するスクリプト(二重起動防止)
- 貼りつけて、拡張子をvbsで実行。(起動するプログラムと同じフォルダに置くのが望ましい)
- 起動プログラムのショート代わりにこのスクリプトを使うと便利かもしれない。
Option Explicit
On Error Resume Next
Const ZERO = 0
Const ERR_MSG_ALREADY_STARTED = "このアプリケーションは既に起動されています。"
Dim objProcessList
Dim objProcess
Dim objWshShell
Dim strProcessName
Dim strExecuteCmd
Dim isAlreadyStarted
'起動状態を確認したいプロセス名
strProcessName = "(タスクマネージャに表示されるプロセス名)"
'プロセスが未起動状態の際に実行するファイル(フルパス)
strExecuteCmd = "(起動するファイル名)"
isAlreadyStarted = false
Set objWshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
Set objProcessList = GetObject("winmgmts:").InstancesOf("win32_process")
For Each objProcess In objProcessList
If StrComp(LCase(objProcess.Name),strProcessName,vbTextCompare) = ZERO Then
If Err.Number = ZERO Then
isAlreadyStarted = true
Exit For
Else
WScript.Echo Err.Description
End If
End If
Next
If isAlreadyStarted Then
WScript.Echo ERR_MSG_ALREADY_STARTED
Else
objWshShell.Run strExecuteCmd
End If
Set objProcessList = Nothing
Set objWshShell = Nothing
(2011.06.15)そうだ 京都、行こう。
と言う訳ではないですが、仕事で京都に行ってきました。
で、用事が終わってから少し時間があったので、三条のJUGIA本店に行って来ました。
なんと言う、けいおん!のぷち聖地巡礼。
せっかくなので、ずらっと並んだギターコーナーを眺めてきました。アニメでもお馴染みですが、これだけギターが並んでいるのは本当に壮観。写真に写っていない部分にももっと沢山並んでるんですよ。
それにしても、FenderJapanのテレキャスが欲しい。ネットで見てても欲しくなるけれど、実物を見ると更に欲しくなる。ムギが知り合いに居れば原価近くまで値切ってくれるのになぁ、残念です(笑)
このJUGIA本店がある三条河原町っていうのは京都の繁華街、特に有名な待ち合わせ場所の近くなので、大学時代に京都に居たときは普通に使ってた場所なんですよ。このJUGIAもCD屋さんとして飲み会までの時間待ちに幾度と無く使っていたんですよ。
大学時代にギターに興味が無かったのが残念です。けいおん!は抜きにしても、学生時代にギターを触っていれば、このJUGIAの楽器フロアは本当に楽しい場所になっただろうに。まあ、今更悔やんでも仕方ない。
そのものの価値と言うのは自分がそれに価値を見出せるかどうかによるし、往々にして大切なものが近くにある時には、その大切さに気が付かないものだし、離れてると余計に眩しく見えてしまうものです。
ついでに、アニメイトに寄って前から欲しかったCDを買ってきました。
- 取り合いドラマCD「修羅場!」~おまえら、俺をめぐって争うんじゃない!~
早速これから聞いてみよう。皆口裕子さんと能登麻美子さんのかけあいなんですが、皆口さんはラブプラスの寧々さんとして、能登さんと言えばそれまではツインエンジェルの神無月葵のイメージでしたが、今だと花咲くいろはの巴さんが浮かんできそうです。
寧々さんと巴姐さんの修羅場……心して聞くことにしよう。
(2011.06.20)(movie)星を追う子ども
『星を追う子ども』
※出来るだけ具体的には書かない様にしていますが、ネタバレと取られても仕方ない書き方をしています。予めご了承下さい。
全体
新海誠監督の新作映画がやっと大都会岡山に来たので見てきました。『ほしのこえ』や『秒速5センチメートル』の人と言えばピンと来る人も居るのではないでしょうか。
この映画を観て、新海誠さんは物語よりテーマを重視して描く人なんだ。と改めて感じました。今までの新海さんの映画のテーマは「時と時間を越えた想い」「喪失」辺りだと思うんですが、今回は「喪失からの旅立ち」と言ったところでしょうか。ワクワクする冒険心を満たしながら、考えさせられるテーマが描かれています。
この「喪失からの旅立ち」ですが、ストーリーの骨格の1要素として使われる事はあっても、作品の全てをつらぬく背骨として描かれる事は少ないように感じたので、2時間の尺を全部使ってこの”テーマ”を描いたこの映画はある意味新鮮でした。
どうしてこんな描き方をしているかと言うと、ラストがテーマを語り終えたところで終わっていると言うね……。え?登場人物達のその後は!?みたいな(笑)ですが、すっきりして後味は良い展開でした。世界のその後や登場人物のその後をきっちりと描く事が主題ではないと映画を観ていれば分かるんですよ。そう言う意味では所謂、セカイ系と言える作品かもしれません。
逆に「ほしのこえ」を始めとする他の新海さんの作品を観ている人だと、「今までと毛色が違うけれど、やっぱり新海さんの作品だ」と確信出来るはずです。
展開について
観ていて一番気になったのが、とにかくシーンの切り替えが多い事、これに尽きます。1回が10分程度のシリーズものを観ている感じで、少し話が進んだら「次回に続く!」とばかりに場面転換があります。この場面転換の多さと唐突さが、物語よりもテーマ重視と感じた理由です。シーンをテーマを描く為のパーツとして扱っているように私は感じました。
そして、シーンごとに天門さんの壮大で格好いいBGMが流れるんですが、一つのシーンが短すぎて、BGMが盛り上がってきたところで次のシーンと言うような感じだったのが本当に残念。シーン的にもBGM的にも、盛り上がりきったところをもっと味あわせて欲しかった。
後、見栄えの関係かもしれませんが、やたらと高いところから落ちる&飛び降りるシーン多すぎ!確かに、飛び降りたり飛び込んだりするシーンは冒険心を満たしてくれてワクワクするんですけどね。
それに、これは新海さん映像の真骨頂なので突っ込むのは野暮かもしれませんが、夕日→夜→朝日と続くシーンがあったんですが、夕日と朝日の逆光表現を効果的使いたいから逆算して夜のシーンを入れたのでは?と勘ぐってしまいました。いや、逆光シーンは本当に素晴らしい表現でしたが。
美術について
新海さん作品と言えばこれと言える美術。特に「空」「逆光」「自然・風景」相変わらず綺麗です。本当に綺麗。なんと言うか新海さんの描く風景は、「こう在ったら良いな」と言う理想の景色を、現存する物・景色を使って描いている気がします。だから、「本物のように綺麗」ではなくて「本物より綺麗」なんです。それは、格好良さの象徴として描かれる都会であり、童心の情景の象徴として描かれる田舎であったりします。
だから、確かに現代の風景なんですが、そこには理想や思い出のフィルタがかかっていて、綺麗なものはより綺麗になるようにコントラスト調整されている気がします。そんな純粋に綺麗な景色の中、どこまでも広がる空、そこに浮かぶ雲。その中を突き抜ける光の筋。そして回るカメラワーク。正に新海節とでも言うべき職人芸です。
関係ないですが、この映画のEDクレジットを眺めていると、美術スタッフの数が群を抜いて多いんですよ。一般的な劇場アニメだと動画スタッフが多い印象だったんですが。それだけこの映画の美術にかける意気込みが伝わってきます。
まとめ
絵もテーマもストーリーも、良い意味で純粋な映画でした。この映画を観るメインの層はいい年をした大人なのかもしれないけれど、子供や思春期の少年少女に本当に観て欲しい映画だと思いました。新海さんの名前で観に行ったオタクがこんな場末のBlogでグダグダ書くような映画じゃない気がする。浪漫と冒険、ワクワクやドキドキを何の疑いも無く追いかけられる時期に真っ直ぐに観て欲しい、そんな映画でした。
その他
細々した事を箇条書き。
- 雲が広がる青空→射し込む逆光→回転するカメラワーク→走るキャラクター→天門さんBGMで盛り上がる。と言う一連の流れは、OPなりPVなり予告編で一番威力を発揮すると思った。他意はないですよ?
- 新海さん映画の好きな順番は、『ほしのこえ』>『秒速5センチメートル』=『星を追う子ども』>『雲のむこう、約束の場所』 やっぱり「ほしのこえ」が一番エッセンスが凝縮されていると思う。伝えたい事がストレートに伝わってくる。
- ヒロインの声がイカ娘の人で、声もまんまイカ娘だったので、いつか「~ゲソ」と言い出すんじゃないかと気が気じゃなかった。
- 最後のアスナの台詞。あの言葉をあのシーンでアスナに言わせるのは、私は説得力が足りないと感じた。
(2011.06.21)スタジオ行ってきた
ベースをしている同級生と、消防で親しくなったギターをしている人と3人でスタジオに行ってきました。
場所はLiPS。平日なら空いてるだとうと思っていたら殆どの日が予約で埋まってて焦った。
原曲を聞きながら3人で楽器を弾くのは難しいと痛感しました。原曲の音をだいぶ上げないと演奏してたら原曲が全く聞こえなくなるし、原曲のボリューム上げると音が割れちゃうし、かと言って原曲が聞こえないとリズムとどこを弾いているのかが分からなくなってしまう。だけど、原曲をちゃんと聞こえるようにして、自分達の音を下げるとそれはそれで物足りない。
結局、手探りでミキサーを触ってるだけで貴重な時間を結構使ってしまいました。PAさんってすごいね!!
雑談をしつつ休憩しつつ、2時間弱ぐらい練習していたんですけど、途中で「アジカンのリライトなら原曲流さなくても行けるんじゃね?」って事になって勢いで演奏したら、これが意外とギター×2とベースだけで何とかなったんです。自分達の音だけだから周りを見ながら合わせられるし、何より弾いていてすっごく楽しかった。
私はギターボーカルパートでコードをジャカジャカやってたんですが、自分が弾くコードの音とリードギターのメロディとベースの低音が合わさって曲になる事にちょっと感動しました。
これでドラムとボーカルが入ってちゃんとバンドとして自分達だけの音で演奏出来たら本当に楽しいだろうなぁ。
今回、スタジオで練習時にカメラをずっと回していたので、スタジオ練習の記録として原曲無しで弾いたリライトの部分だけ切り取ってニコニコ動画にアップしてみました。
曲単位で録画するんじゃなくて練習中ずっとカメラ回してる方が良いね。変に意識しないし、途中の雑談も含めて後で見返したら楽しいし。
付き合ってくれた2人、本当にありがとう。また機会を作って行きましょう。
(2011.06.25)(book)花の鎖
『花の鎖』/湊 かなえ
映画化もされた『告白』で有名になった湊 かなえさんの本。読んでいて、「あぁ、湊さんの本だな」と感じました。根底のテーマの描かれ方がすごく特徴的なんですよね、女性的と言うか。
段落ごとに視点と登場人物が変わりながら進んでいく展開。名前や時間がぼかして書かれているので、最初は頭の中が???で埋まっているんですが、章が進むごとにだんだんと繋がりが見えてきます。
構成が上手くて、伏線の回収の仕方や中盤から後半にかけての欠けたピースが次々と埋まって行く感じは見事でした。
だけど、構成が上手い事と面白い事は同じではないんですよね。綺麗にまとまっているんですが、最後の盛り上がりに欠けて読了後の高揚感があまりありませんでした。パズルが完成していく様を客観的に見ている感じに近いかもしれません。
何より、前半は人の繋がりや話が全く見えないままに視点が変わっていくので、読んでいて混乱するんです。この構成なら前半にもうちょっと吸引力のある出来事があっても良かったのかもしれない。人によっては中盤に行く前に読むのをやめるかもしれません。
後、書き方の都合上仕方の無い事ですが、最初に登場人物の紹介を入れられないのが辛いですね。寧ろ、それを読み解く事が読者への挑戦なので、読解力の自信のある人は読みながら頭の中で人物関係(家系図)を作りながら読むと多分楽しめるのではないかと思います。私は最後の種明かし(?)に入るまで綺麗には繋がっていませんでした。
やっている事はそんなに複雑でも無いし伏線の回収も綺麗なのに、いまいち物足りないと言うか勿体無い作品。練り込まれたストーリーと叙述トリック的な「私は誰?」の謎解き、どちらか一つに絞ればストレス無く読めたのではないかと思ってしまいます。
ネタバレ前提ではないと映像化は難しそうですが、それを差し引いた人間ドラマの部分が面白かったので、映画なりドラマなりで純粋にストーリーを見てみたいお話でした。
(2011.06.28)咲-Saki-8巻
咲-Saki-の8巻を買ってきました。
7巻でちょうど県大会が終わって(TV版と同じところ)キリが良いところだったので、単行本の続きは暫く未読分が溜まってから買うか、漫画喫茶でも良いかなーと思っていたところだったんですが……
この表紙!!これは買うしかない。
白衣が構造的に変だろう。とか突っ込まれてしまうかもしれませんが、そんな瑣末な事に拘って誰が幸せになると言うんでしょう?誰も幸せにならないよ。
サブヒロインの原村和にしてもそうですが、この作者の描く胸部はラインが本当に綺麗です。絵柄自体が線が細くてシンプルなので、これだけ胸を大きく描いてもあまりいやらしくならないのが良いです。何より本当にやわらかそう。
8巻の内容?あぁ、全国大会が始まったらしく、出場校選手の顔見せと合宿でした。登場キャラクターが多いのにちゃんと特徴付けをして描き分けているのは流石です。以上!
それにしても、人物は線が少ないのに対して背景の描き込みがかなり細かいから、全体で見るとスタイリッシュで映えるんですよね。
例として挙げた画像ですが、このページの国広一の格好は酷い。以前にも咲は「穿いてない」とかで話題になりましたが、これじゃあただの露出狂……。
とりあえず、この表紙は永久保存版。
柔らかい線、デフォルメされた大きな目、あまり表情を付けない顔。この表紙のキャラクターはお人形さんのような魅力を出しているんだと思う。
ryo ウィンドウ枠は無くなったのですが、どうしても背景が真っ暗になって透けません。なぜでしょうか・・・。 (2011/10/27 06:01:28)
Marumaru
コメントありがとうございます。透過機能がWindows7(またはVista)に搭載されているAeroGlass機能を使って実現していますので、OSがXPだったり、Vista以上であってもAeroGlass機能を切っていたりはしないでしょうか? (2011/10/29 09:16:28)