Marumaru's TinyPlaza

(2012.01.01)慶祝新年

今年もこのサイト共々よろしくお願い申し上げます。


初詣のおみくじで大吉を引く。これは新年早々縁起が良い。おみくじを結ばずに神社を出たのは本当に何年ぶりだろう。小さいことだけどやっぱり嬉しいね。

初詣から帰ってみると年賀状が来ていました。昨年に手続きをしていた、クラウドガールから年賀状が来ていました。台湾MicrosoftのSilverLightのマスコットキャラ「藍澤光」ちゃんとの奇跡のコラボ年賀状です。ネットワークの最先端をいく2大サービスのコラボ企画が紙の年賀状と言うのは意外ですが、ある意味新鮮です。マスコットキャラクターと言い、紙媒体のサービスと言い、システムに何らかの形で暖かみと親しみを持ってもらう意図なのでしょうか?何にせよ、嬉しかったのは事実です。



(2012.01.02)(book)誰か

「誰か」/宮部みゆき


以前に感想を書いた「名もなき毒」のシリーズです。と言うか、この「誰か」がシリーズ1作目で、「名もなき毒」は続編になります。「名もなき毒」を読んだ後にシリーズである事を知ったので遡って読んでみました。

このシリーズは読みやすくて好きです。決して内容が軽い訳じゃなくて、小気味良いテンポで話が進むので気づいたら読み進めてしまう、そんな本。話の内容も複雑ではないので、空いた時間にちょこちょこ読み進められます。こういう本はありそうで中々無いです。

ストーリー展開も「国家機密に関わるような大事件」や「人類の存亡をかけた戦い」みたいな大袈裟な話じゃなくて、ごく普通に想像出来るような日常を中心に話が進んで行き、徐々に話が盛り上がり、最後は見事な落とし方で〆る起承転結のお手本のような話。流石は長い事一線で活躍している作家と言わざるを得ない安定した展開でした。

このシリーズの面白いところは主人公の設定の妙だと思うんです。それはつまり、「日本有数の財閥企業会長の一人娘の婿養子」であり、「心臓が弱い娘に安心した生活を送らせる為に財閥の権力争いには決して関わらない」事を求められ、「グループ企業の機関紙を出版する会長室直属の小さな出版社」に勤めている設定。

だから大人しいおっとりとした主人公なのに、生活水準が(贅沢では無い程度に)高く、義父である会長を通じて色々とコネがあり、仕事は比較的暇で自由がきくと言う面白いキャラクターが出来上がっています。そのおかげで、探偵役が本職の刑事ではなくて会社務めのサラリーマンが仕事の合間に取材を兼ねて調査を行い、最終的に出来事の解決を読者に伝えてくれるという話になっています。この適度な"ゆるさ"が気楽に読める一因なのかもしれません。

何よりも、作品のテーマが明るい……もとい、暗すぎないのが読後感を爽やかにしてくれました。「名もなき毒」は考えさせられるテーマでちょっと重目でしたから。

何か適当に読む本を探しているなら、候補に入れて欲しい一冊です。



(2012.01.05)寝正月

普段は4日から仕事なんですが、今年は4日が水曜で5日の木曜が定休日の為、今日まで正月休みでした。おかげで年始の行事がちょこちょこ入ったものの、割と寝正月を堪能させてもらいました。

正月休みで観たり読んだりしたものを晒してみます。殆どオタク系のものばっかりですけどね……。

ガンダムUC(1巻~4巻)

ミネバ様に惚れた。

小説は未読です。回りの人がこぞって絶賛していたガンダム、やっと観れました。これ、宇宙世紀で繋がった話なのね。UC0096年って逆襲のシャアのちょっと後じゃないですか。ブライトさんとか普通に出てるし。

機体のギミックを活かした戦いとBGM付きのモビルスーツ戦は見ていて本当に心地良い格好良さ。特に「四枚羽」の二つ名を持つクシャトリヤが格好良すぎる。ごっつい機体がファンネルを操る姿は良いね。

それにしても、脇役と言うか若者の主人公達の周りを固める大人達がしっかり描かれているのが話を面白くしていると思う。少年達が勝手に覚醒して超兵器を振り回すだけだと、あまりにも安っぽいものね。戦いも泥臭く描かれているし本当に続きが楽しみ。1巻1時間って長さはストーリーをしっかり味わえて好きかも。映画の2時間程疲れないし。

弱虫ペダル(19巻まで)

アニメ好きな主人公が自転車部に入ってロードバイクでインターハイを目指す漫画。熱い漫画だった。エッセンス的には好きなバンド漫画の「ハレルヤオーバードライブ」に近かった。才能溢れる原石がふとしたキッカケで開花して、仲間達と高みを目指すって展開はベタだけど熱いです。

メインの登場人物が1チーム6人×登場高校分居るんですが、キャラクター付けが上手いです。ギャグにならないギリギリのラインで目立った特長を付けて、各キャラのエピソードまで掘り下げているから中だるみが全く無く最新刊まで読めました。続きが本当に気になる。

読み終わった後で、絵柄をどこかで見た気がして調べてみたら、チャンピオン版の「電車男」の人だったんですね。電車男は3社当時に漫画化して全部読みましたが、チャンピオン版が一番面白かった気がする。

花のズボラ飯

夫が単身赴任しているグータラ主婦の手抜き料理レシピ漫画。とでも言えば良いのかな。とりあえず、美味しそうにものを食べている女性は幸せになるよね。この漫画はそれを通り越して食べているシーンがエロい。なんかやってる事がまんま下宿暮らしの男子大学生なんですけど……。卵ご飯が美味しすぎて思わずもう一杯とか分かりすぎる。

ダイの大冒険

ずっと探していた文庫版全巻セットをブックオフで見つけてしまったので衝動買い。だって一回飲むぐらいの金額で全巻揃ってたんだもの。この作品はもう何度も読んでいるんですけれど、何度読み直しても本当に面白い。私達の世代の「王道」はこの作品で始まったって思えるものも数多くあります。下手に引き伸ばさずに綺麗に終わっているのもこの時代のジャンプ漫画だと珍しいですね。クロコダインってネットだと散々ネタにされているけれど、愛されている故だなぁと本当に思う。格好良すぎるもの。

モンスターハンター3G(3DS)

多分、年末年始に一番時間を費やしたもの。現在村上位頑張り中。毎年年末に同級生4人で集まってゲームをして朝になったら初日の出を見に行くとイベントをかれこれ15年以上やっているんですが、今回のゲーム題目がこのMH3Gになりそうだったんです。だけど、3DS自体を持っていない人が多くてどうしようとお互いに様子見をしていたんです。そしたら痺れを切らした誘い主が「じゃあ、これからみんなで買いに行こうぜ!」→2時間後、4人分の3DSとモンハンと拡張スライドパッドが揃う→そのまま集まってモンハン。30過ぎてこんなバカな事を一緒に本気で出来る友達が居るのはある意味幸せだと思う。


そんな感じで堕落した正月でした。



(2012.01.12)幽霊列車のプレイ動画を見てた

ニコニコ動画でFC「赤川次郎の幽霊列車」のプレイ動画を見ていました。


幽霊列車は個人的に思い入れがあるゲームタイトルの一つです。20年程前のFCゲームの全盛期、「さんまの名探偵」や「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」でアドベンチャーゲームの面白さを知り、色々とアドベンチャーゲームをプレイしていた時期がありました。この幽霊列車はそんな時にプレイしたタイトルなんですが、難しくてどうしてもクリアが出来ずに途中で投げ出していました

そんな折、ニコニコ動画でたまたまプレイ動画に出会ったので、20年ぶりぐらいにゲーム画面を目にしました。


びっくりしたのが、音楽を聴いただけで当時の記憶が蘇って来るんですよ。タイトル画面や操作画面、不穏な場面で流れるBGM等。後で知ったんですが、このゲームの作曲ってDQ等でお馴染みの、すぎやまこういちさんだったんですね。今聞くと、BGMにDQっぽい雰囲気を感じます。

わたせせいぞうさんの原画をFCで頑張って再現したグラフィックも本当に懐かしい。わたせせいぞうさんは今でも大好きなイラストレーターさんです。シティーボーイと言う単語が似合うスタイリッシュな雰囲気の人物や風景を描かれます。小さい頃はこの絵に描かれているような雰囲気に本当に憧れたものです。この人を知ったのは、五木寛之の「疾れ!逆ハンぐれん隊」の表紙絵なんですけれど……多分このゲームのプレイ時期と近い気がします。

まあ、そんな訳で自分の好きな要素が満載なのにクリア出来なくて、途中で投げていてそのまま時が過ぎていたゲームのプレイ動画に大人になってから出合った訳なんですよ。

part3まである動画を休日にまとめて観たんですが、ちょうど動画の時間が2時間弱でTVのサスペンス劇場を見ているような感じでした。小学校の時に平仮名のテキストで読んだので当時は意味不明な部分が多々あったような気がしますが、なるほどこういう話だったんですね。どうやら当時はストーリーの半分ぐらいで止まっていたみたいです。

しかしこのゲーム、FCにしては一枚絵の数が多く、その絵がスクロールすると言う当時としては驚きの演出がありました。捜査画面も単純なコマンド選択式ではなく、等身の高いキャラクターが画面を移動して人物に話かけるという、ますますもってテレビドラマのような仕様。だけど、その人物移動とテキスト表示・カーソル移動の遅さが全体としてゲームの進行を遅くしてストレスの温床になっていた訳なんですが。

と言うか、プレイを進行する為に「裏山からの景色を望遠鏡で見る」として、ほぼ全画面CGをフリーカーソル移動で調べるシーンからピンポイントで正解場所をクリックする必要があるんだね……。ノーヒントでしかも数回。どうりで当時詰まった訳だ。コマンド総当りで解ける事への挑戦なんでしょうかね、これは。だったらせめてヒントを出せと(笑)うん、こういうところも含めて昔のゲームですね。

そしてにしても、「温泉街の始発電車で8人が消えた」なんていう衝撃的な事件を捜査する為にひなびた温泉街に降り立つシティ派の刑事、そして助手役として強引について来るイケイケ(死語)の女子大生。導入は本当に良い作品なんですよねぇ。舞台を温泉街に絞っているせいもあり人物関係もそんなに複雑になっていないし。

オチに関しては……赤川次郎先生らしい良い娯楽作品でした。

それにしても、わたせせいぞうのシンプルな絵柄だからこそ、FCのグラフィック能力でも原画の味をそれなりに保ったまま画面に出力出来ているんだと思う。原画にわたせせいぞうを起用したのは本当に英断です。

システム的にDS辺りの携帯機でリメイクしたら面白そうなタイトルだと思うんだけどなぁ。


ゲームのプレイ動画に関するエントリーは色々と微妙なところがあるので、書こうかどうしようか迷ったんですが、昔から思い入れのあるタイトルだったので思い出話として書いてみました。発端になったプレイ動画のURLは書かないので興味ある人は探してみてください。



(2012.01.21)(book)僕はかぐや姫

『僕はかぐや姫』/松村 栄子


ネットを眺めていると、「今年(2012)のセンター試験の現国がヤンデレ」みたいな記事を見つけました。

嬉々として問題を読んだのですが、ヤンデレ部分が思ったより少なくて落ち込んでいたところに、「2006年の国語は僕っ娘!」と言う情報を見かけました。今度こそと問題を読んでみたところ、文芸部のメンヘラ厨二病のヒロインが出てきたので、期待に胸ふくらませて原作の小説を読んでみる事にしました。

何というか酷いきっかけですが、テストの問題がきっかけで興味を持った作品は意外と数多くあります。例えば、辻 仁成の『海峡の光』や、今村 仁司の『近代の思想構造』等ははテストがきっかけで出会いましたが、問題を解いているうちに内容が気になってしかたなくなってしまい、今でも自分の本棚に並んでいる本です。

学生時代というもともと多感な時期に加えて、テストの緊張感の中で集中して読んだ作品の印象は普段に増して強く心に刻まれるんだと思います。実際、テストを解く段においても、登場人物の気持ちに自分の心情を重ねる事が出来れば勝ちですものね。逆に、間違って変な妄想をしてしまうと完全に終わってしまいますが……。


閑話休題。『僕はかぐや姫』の感想ですが、誰しもが思春期に一度は考えるであろう、私(自我)とは何か?に端を発する自分自身への問い掛け、それに対する回答を登場人物の視点で綺麗に描かれています。

綺麗。そう、言葉が綺麗なんです。まるで詩集のような澄み渡った透明な言葉遣いが読んでいて本当に気持ち良かった。図書館で借りた本じゃなかったら、読みながらアンダーラインを引いていたであろう、そんな本でした。

気持ちを自分の内側に向けた時、自分の真ん中で輝いている魂の輝きはとても美しいけれど、それはとても傷つきやすくて脆いもの。だから、少々の事では傷つかないような殻で魂を覆う。それが大人になると言う事。それが「私」になると言う事。

冒頭で厨二病とか言ってしまいましたが、流石にセンター試験で抜粋されるだけの作品でした。出来れば、15年ぐらい前、それこそ学校でテストをしていた時代に出会いたかった本だったなぁ、と。



(2012.01.26)星の郷の伝説

休みだったので、美星町の青空市場に行って来ました。

ここには飲食店が何店かあるんですが、「手打ちそば処 四季よし」に行ったこと無かったので、お蕎麦を食べて来ました。青空市場に行くと美星豚が美味しくていつもトンカツを食べてしまいます。

十割そばとエビ天丼のセットを食べて来ました。つなぎを使わずに蕎麦粉だけで打った十割そばはなかなか食べられないので、出来ればざるそばで食べたかったんですが、大寒波絶賛到来中で外は雪がちらついているような天気であまりに寒かったので暖かいそばにしました。

いやー、美味しいそばでした。具は薬味のネギだけのシンプルなそばですが、ネギの苦味がそばの味を引き立てていて本当に美味しかった。お通しのそばかりんとうも美味しかったし、〆のそば湯も優しい味でした。機会を作ってまた食べに行きたいお店です。

美星の星尾降神伝説

せっかく美星まで足を伸ばしたついでに、何か観光でもして帰ろうと思っていたので、星尾降神伝説の神社に参拝する事にしました。

参照先を色々探していたんですけれど、公式である観光協会の説明が一番少ないってどうなのよ……。

昔この地に降って来た星が3つに分かれて落ちた事から、この地が「星の郷」と呼ばれるようになり、星が落ちた場所にそれぞれ神社が建立されたという話ですね。

高星神社に向かう途中にあった「首なし地蔵」なるお地蔵様。昭和60年、宝篋印塔の隣にあった御大師堂が老朽化の為片付けをしていたところ、地中から二体の首無し地蔵様が出てきたので祀っているそうです。名所になったのは私が生まれた後なんだなぁ。

高星神社

一つ目の神社。比較的大きな通りに面していて、何度か前は通ったことがある場所だったんですが、気にしないとまず見つからないような場所でした。

明神社

宇佐八幡神社と一緒になっていて、それなりに広い神社でした。裏参道から歩いていって参拝したんですが、裏参道って響きには何となく厨二心をくすぐられます。

この萌え看板、今までに色んな神社で見かけた事があります。こういう控えめな萌えイラストは良いですね。

小学校に隣接していたんですが、既に廃校になっていました。何と言うか辺りの雰囲気がリアルぼくのなつやすみでした。

星尾神社

星尾降神伝説のメインになる神社。流石に大きいです。星尾降神伝説の説明看板や狛犬も居ました。


しかし、この星尾降神伝説にまつわる3つの神社ですが、観光案内等に載っている割には、案内の看板が全く無いんですよね。今回は観光案内所で配布している地図を手に回ったんですが、地図も割とアバウトで結構迷ってしまいました。星の郷と冠される美星の由来になった伝説なので、もうちょっと観光案内に力を入れれば良いのに。最後の星尾神社だけは説明看板があったりと頑張っていましたが。土地勘が無い人だと多分一発でたどり着くのは難しいんじゃないかと思うような場所でした。

それにしても、身近な場所なのに調べてみると色んな伝承等があるものですね。観光案内を見ながら場所を回り、説明を読みながら太古のロマンに想いを馳せるのは楽しいです。




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