Marumaru's TinyPlaza

(2023.11.10)(game)ウーマンコミュニケーション

『ウーマンコミュニケーション』


ネットで話題になっていて気になったので購入。

会話の中に潜む卑猥な言葉を撃ち抜くっていうゲーム。例えば「脚本の構成、しっかりしてたね」だと「こうせい、しっかり」で『SEISHI』みたいな。

完全にバカゲーだと思って買ったんですけど、プレイするにつれて製作者の人が本当にゲーム好きなんだなーって伝わってきてプレイしていて楽しかった。ゲーム名挙げるけど、ダンガンロンパの言霊を撃ち抜く要素、NKDICEの卑猥な言葉をピックアップする要素、隠しルートを見つけた時のマリオワールド的な鍵穴演出、そして弾幕を避けるSTG的な要素。

色んな名作の面白い要素や気持ちのいい演出を取り込んで、会話の中の卑猥な言葉を探すってゲームをここまで面白く気持ちよくしているのが本当にすごい。

プレイ時間も1プレイ1時間ちょっとでダレずに終わるところが良いです。その1時間のプレイ時間の中にどんどん新要素が出てきてエンディングまで飽きずに一気にプレイする事が出来ました。



で、ここまではゲーム自体の感想。このゲームの本領は、バカゲームだと思って始めたらストーリーに惹き込まれてしまう事だと思います。

これも、15年ぐらい前にADVゲーム界隈で流行ったと言えば流行った系で、「〇〇のような」とタイトルを挙げる事自体がネタバレになる感じ。

そういう趣旨のストーリーの作品の中においても、このウーマンコミュニケーションは新しい切り口のストーリーを展開しています。むしろ、このゲームの真骨頂はこのストーリーにあると言っても過言ではないです。

とりあえず、このゲームをプレイした人はエンディングを全部見て欲しいです。でないとあまりにも勿体なさ過ぎる。


最後に、有名な古典文学の一節を引用して感想とします。

「別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます」

川端康成




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